むーさんの負けてたまるか

" 脳卒中系のブログや日記はとても真面目です。発症後からリハビリの様子
そしてその成果を見ることのできる本当に真摯なものが多いです
当たり前ですよね　みな真剣ですもの！あたしも入院中は救われた一人ですしね
勿論、五年間のリハビリの様子をあたしも綴っていくのですが
現実は微妙です　だからこそ少し恥ずかしい事や馬鹿なことも書いてみます
どんなふうに感じ　どうなったのかを正直に書くこともアリだと思うからです "

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急性期病院では様々な検査が続きます
血液検査に沿って怪しいとこはかなり調べるのです
MRIやCTスキャンも何度か行いました
これはとてもありがたいことなのです
高血圧の根本的な原因を突き止めれるわけですからね

３週間を過ぎたあたりで検査の中で

T医師　「肝臓に影が見えますねぇ　再検査してみましょう」
あたし　「影ですかぁ？　大丈夫ですかぁ？」
T医師　「念のためですよ　今までの肝臓酷使もあるでしょ」
あい　　「ごもっともです」

　　小心者のあたしは既にびびりモードです
　　浅知識のあたしでもドクターが影という単語を使う場合は
　　あまりヨロシクないイメージ大です

造影剤を用いたCTスキャンを再度することに
しかし色んな検査方法があるんですねぇ
あたしは　一通りの検査を経験したかもです　(笑)

T医師は当初からアルコールの取り過ぎによる
高血圧　動脈硬化ではとないかと
そして肝臓機能の低下がが大きな一因と睨んでいたようでした

検査が済んで

T医師　「まぁガンじゃないとは思いますが
　　　　　　専門医に検査してもらいましょう」
あたし　「はい　よろしくです」

　　うっは！まじかよ！癌の可能性もあるわけ？
　　脳出血の上に癌　まさにガーン！！です
　　今までメチャクチャしてきたから 無理も無いことなんですが・・・

検査結果はなかなかでませんでした
真綿で首を絞めるってこの事なのですね

その頃は丁度 リハビリ病院への
転院の調整の頃でした
リハビリ科の療法士の多くに薦められたUリハビリ病院と
コンタクトを取ってる最中でした
現状ではアキが無いけれどが早く入院できるなら
なんとか手配できるかもしれない と言われていました
このこともあって早く結果を知り
対応を取りたかったのです

このことで看護師さんに結果として何度も催促をしてしまいました
あたしはそんなにきつく言ったつもりは無かったのですが
看護師さんはT医師に泣きつき
あたしとT医師は言合いになりました

　T医師　「むーさん　気持ちはわかるが
　　　　　　あなただけの病院じゃ無いんだよ
　　　　　　待ってもらうしかないのよ
　　　　　　特別室だからって優遇はないんだよ」
　あたし　「部屋のことなんて言ってないでしょ
　　　　　　転院のスケジュールがあるので
　　　　　　お願いしただけですよ」
　T医師　「看護師からはそうは聞いてないけど
　　　　　　あなたはせっかち過ぎるんだよ！」
　　　　　　もう　嫌ならやめて病院から出てもらっても
　　　　　　いいですよ！」
事の前後を書いてないので わかりづらいと思いますが
相当 興奮してます
医者も人ですね　患者に対して興奮するのですね
まぁ　そうさせたあたしも悪いのですが

これは悔しかったです　人生でも指折りかもです

悔しさはT医師に対してでは無いのです

色々言われても　「あぁ　そうかよ　わかったよ！」
と 言い切ったとしても　
今のあたしは何も出来ないのです
そして何も出来ない自分を嫌ってほど
再認識させられたことなんです
歩くことさえもできないのです
全くの無力なのです

嫁君はのちに 「もうここ出るから！」
と電話口で吠えていたと言ってました

その後 病院関係者が色々お話しにおいでになり
あたしもT医師も 言い過ぎたことを互いに詫び
このことは終わりました
リハビリ病院を出たあともT医師とは数年 診てもらい
仲良くさせていただきました
人はいつでも穏やかにいたいものですね （自省です）

翌日 再検査の結果は来ました
T医師が内科にプッシュしたのでしょう

T医師　「むーさん 問題ありませんでしたよ
　　　　　初めから 大丈夫ですと 言ってたでしょ　(笑)　
　　　　　血管腫とよばれるもので まぁ良性です」
あたし　「で　ありますか！ ご迷惑を おかけました」
T医師 　「でも　年に一回くらいは検査してくださいよ」
　　
正直ホッとしました これでガンの告知だったら
あたしは今頃どうなっていたのでしょうか？
全く想像できません　 なんせ弱虫なので・・・

血管腫とは、肝臓で毛細血管の交わりの多いところが一部増殖して
　　　　　　　　腫瘍状に発育した良性の腫瘍のことです

他人から見れば取るに足らない
「癌騒動」の顛末でした
情けないかぎりでした

　　　　　　　　　　　　　　　　　 　まだまだ続きます。