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＜東京五輪＞有明バレー会場　小池知事、費用削減の成果強調


　２０２０年東京五輪・パラリンピックのバレーボール会場について、東京都の小池百合子知事は１６日の定例記者会見で、「有明アリーナ」（江東区）を新設すると発表した。都の都政改革本部・調査チームが見直しを提言していたボートとカヌー・スプリントの「海の森水上競技場」（東京湾岸）、水泳の「オリンピックアクアティクスセンター」（江東区）を含めた３競技会場はいずれも当初の計画通りの場所に、１４年１１月の再試算から最大計４２７億円を削減して新設されることになった。

　小池知事は会見で、「有明」の整備費を知事就任前に都が試算した４０４億円から６５億円削減し、３３９億円とした成果を強調。東京大会後を見据えて商業施設や他のスポーツ会場を集積し、「有明」を建設する有明北地区一帯を「有明レガシー（遺産）エリア」として整備する考えを明らかにした。大会後の施設運営は民間に任せる「コンセッション方式」を導入するとし、１８年度に運営事業者を選定する工程表も示した。

　「有明」と共に最後までバレーボール会場に検討した横浜アリーナ（横浜市）を断念した理由については、「会場周辺に（ウオーミングアップ場など）必要なスペースが確保できるか、民間の土地利用が可能かなどの点でさまざまな意見があった」と説明した。

　東京都の結論は、２１日開催で調整している国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）、都、大会組織委員会、政府の４者による電話協議で承認される見通し。【柳澤一男、芳賀竜也】