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悪夢一夜明け、香川１ゴール１アシストも３失点敗戦

　＜欧州ＣＬ：ドルトムント２−３モナコ＞◇準々決勝◇１２日◇ドルトムント

　第１戦が行われ、ＭＦ香川真司は１ゴール１アシストと全得点に絡む活躍を見せたが、ドルトムント（ドイツ）はモナコに２−３で競り負け、４強進出へは厳しい状況となった。

　チームバスの爆破被害から一夜明け、１日延期された試合が行われたこの日、スタジアム内は自動小銃を抱え、防弾チョッキを身につけた警察官が５人１組でくまなく巡回する厳戒態勢だったが、サポーターの様子はいたって平穏で入場ゲート付近も特に混乱はなかった。試合前のアップでは、ドルトムントの全選手が負傷したＤＦバルトラの絵が描かれスペイン語で応援メッセージが書かれたＴシャツを着用。試合前のスタメン紹介では最後に電光掲示板にバルトラを映し出し、スタジアムアナウンサーがバルトラの名前をコールした。

　８日のリーグ戦バイエルン・ミュンヘン戦には負傷のため欠場した香川だが、この日は右の攻撃的インサイドハーフで先発しフル出場。前半１９分にＰＫで先制され、同３５分にはオウンゴールで２点目を奪われたが、後半１２分、左サイドからのゲレイロのクロスをオバメヤンが右足ヒールでつなぎ、ゴール前にこぼれたボールを詰めていた香川が飛び出してきた相手ＧＫの鼻先でラストパス。これをデンベレが左足で無人のゴールに押し込んで１点差に迫った。

　同３４分に相手ＦＷムバッペにバックパスを奪われ右足でたたき込まれて再び２点差となったが、同３９分、右サイドからのＭＦシャヒンのクロスを香川が相手ＤＦの前で受け、チェックにきた相手ＤＦジェメルソンを見事な切り返しでかわし、左足で突き刺して再び１点差とした。しかし、ロスタイム３分を含めた残り８分でもう１点は奪えず、２−３で先勝を許した。

　第２戦は１９日にモナコで行われるが、ドルトムントが勝ち上がるためには２点差以上の勝利が必要。