なかなか面白い。
携帯電話市場をまだまだ開拓の余地ありというジョブズの目の付け所はやはり素晴らしい。
yahooより。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140326-00005751-wsj-bus_all
明かされるiPhone誕生秘話、ジョブズ氏の最後通告も
ウォール・ストリート・ジャーナル 3月26日(水)16時22分配信
2005年2月、アップルの最高経営責任者(CEO)だったスティーブ・ジョブズ氏はシニアソフトウエアエンジニアのグレッグ・クリスティー氏に最後通告を突きつけた。
クリスティー氏のチームは、後に「iPhone(アイフォーン)」となる製品向けソフトの開発で、何カ月もビジョンを示しあぐね、各部分の機能をどうまとめるか決めかねていた。そこにジョブズ氏から、チームの持ち時間はあと2週間で、無理ならプロジェクトは別のグループに任せると告げられた。
現在もアップルのユーザーインターフェースチームを率いるクリスティー氏は、ジョブズ氏のビジョンがかなり固まっていたと述べ、「より大きなアイデアとより大きなコンセプトを要求された」とふり返った。
クリスティー氏のチームはアイフォーンの機能を多数生み出した。スワイプによるロック解除、アドレス帳からの電話、タッチパネル式の音楽プレーヤーなどだ。アイフォーンは、当時の高度な機種でよく使われていたキーボード方式を捨ててサーフェス全体を覆うディスプレーを採用し、よりパソコンのプログラムに近いソフトも搭載した。
同氏はこれまで、アイフォーン開発初期の状況について公に話したことはない。しかし、アップルは韓国のサムスン電子との新たな特許裁判を控え、同氏への接触を認めた。アイフォーンが発売された07年当時、この製品がどれだけ画期的だったかを示すという法廷戦略の柱を強化する狙いとみられる。
以来、アップルが販売したアイフォーンは4億7000万台を上回る。アイフォーンの特許について、アップルとサムスンは世界中で裁判を繰り広げている。アップルは自社のデザインやソフトの機能をサムスンが模倣したと訴え、サムスンはアイフォーンや「iPad(アイパッド)」の発明の多くはアップル独自のものではないと主張している。
カリフォルニア州サンノゼの米連邦地方裁判所で先に行われた裁判で、サムスンはアップルの別の特許侵害で9億3000万ドル(約950億円)の支払いを命じられた。サムスンは上訴している。
次の裁判は31日に始まる。アップルはクリスティー氏が発明者として名を連ねる「スライドによるロック解除」機能など、さらに5つの特許をサムスンが侵害したと訴えている。一方のサムスンは、自社の特許2件をアップルが侵害したと主張している。損害賠償金はこれまでの裁判より多額になるかもしれない。今回の裁判では、販売台数の増えた、より新しい製品で使われている機能が対象になっているためだ。
サムスンの広報担当者はコメントを控えた。
クリスティー氏がアップルに入社したのは1996年。短命に終わったタッチペン式の携帯情報端末(PDA)「ニュートン」の担当だった。ニュートンは余りに重く高価で、ソフトが複雑すぎた。この失敗にもかかわらず、クリスティー氏はポケットサイズの強力なコンピューター機器への関心を失わなかった。
04年遅く、クリスティー氏がパソコン「Macintosh(マッキントッシュ)」向けのソフトを開発していると、ソフトウエアチームの上級メンバーだったスコット・フォーストール氏がオフィスに入ってきた。ドアを閉め、秘密プロジェクト「パープル」に参加したいかどうか聞いた。音楽プレーヤーを組み入れたタッチスクリーン式の電話を開発するという。
そのときまでに、ジョブズ氏はアップルをよみがえらせ、「iPod(アイポッド)」などの主要製品に軸足を置いていた。iPhone・iOS製品販促担当副社長グレッグ・ジョスウィアック氏は、音楽プレーヤーを搭載した他社の携帯電話がアイポッドを脅かす兆しがないかどうか監視していた。・・・
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