その理由は、ということで以下があるようだ。
COSATAというコーヒーチェーンが同じ程度の歴史をもってイギリスにあるというのが大きいだろう。
また、そもそもアメリカのものを取り入れるという感覚がイギリス人にはないように思う。
しかし、イギリスといえば紅茶というのが定説だが、とはいえ、コーヒー文化というのもあったというのは面白い。
そもそも、紅茶文化があって、世界大戦に関係して兵士の士気を高めるためのコーヒーが広がったというのがアメリカのコーヒー普及の歴史。
イギリスは必ずしもそうした流れではないんだと思ったところ。
Yahoo!より、
スタバがイギリスで「日本ほど人気がない」3つの理由。過去には“スキャンダル”でボイコット騒動も…
8/5(月) 8:45配信
女子SPA!
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3e1670929ac4713642e6c747ac87db189753788
記事より、
イギリス・ロンドンの観光名所である大英博物館の入り口前にもスターバックスがありますが、日本ほど盛り上がっていません
紅茶文化だから、が正解ではありません。
食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、食トレンド、スーパーマーケットやスタバ、ダイエットフード、食育などの情報を“食の専門家”として日々発信しています。
そこで今回は、イギリスでスタバが王者として君臨していない理由について考えてみることに。「もともと紅茶文化だからでしょ?」という予想をしたくなりますが、実はそうとは言えない、明らかな理由がありました。
@コーヒー文化はスタバよりもずっと前からはじまっていた
実はイギリスにおいてコーヒー文化がはじまったのは、カフェよりも前の1652年の「コーヒーハウス」という存在でした。コーヒーハウスとは、コーヒーを飲む憩いの場。大人の社交場として人気を集め、ロンドン市民が集まりさまざまな情報を交換をするようになりました。
またイギリスの紅茶文化の国だと思われがちですが、紅茶の喫茶習慣がはじまったのはコーヒーハウスより後の1662年から。つまり、イギリスにおいてはコーヒーと紅茶は共に古い歴史がある飲み物なのです。
Aイギリスには「COSTA(コスタ)」がある
スタバがアメリカ・シアトルで創業したのは1971年。実は同じ年にイギリスで創業したのが、「Costa Coffee(コスタコーヒー)」でした。創業者のブルーノ・コスタとセルジオ・コスタの兄弟がコーヒーの焙煎所からスタートし、1978年にはロンドンのヴォクソール・ブリッジ・ロードに初店舗をオープン。
B過去のスキャンダルとイギリス創業チェーンの存在感
それは、スタバのイギリスにおける税金逃れスキャンダルと、イギリス創業の大手チェーンがコスタ以外にもあり、確かな存在感を発揮しているから。
例えば、「Caffè Nero(カフェネロ)」。エスプレッソにこだわったイタリアスタイルのカフェチェーンであり、スタバよりも大人の雰囲気が漂います。そしてもう一つは「Pret a Manger(プレタ・マンジェ)」。サンドイッチを主力とするファストフードチェーンで、コーヒーのサブスクリプションサービス(1か月あたり30ポンド(6000円前後)でコーヒー商品やココアなどが何杯でも購入可能)を実施しています。
コメント
アメリカでのコーヒー文化の普及とイギリスでのスターバックスの人気の違いを比較してみると興味深い点が見えてきます。アメリカでは、1773年のボストン茶会事件を契機に、コーヒーが紅茶に代わって広く受け入れられるようになりました。この事件は、イギリスの茶税に対する抗議として行われたもので、以降、紅茶は「反アメリカ」の象徴とされ、コーヒーが「愛国的」な飲み物として支持されました。
一方、イギリスでは紅茶文化が根強く存在している一方で、実はコーヒー文化も早くから存在していました。1652年には最初のコーヒーハウスがロンドンに開業し、社交の場として機能していました。紅茶の喫茶習慣はその10年後に始まったと言われています。このように、イギリスでもコーヒーと紅茶の両方が長い歴史を持っているのです。
スターバックスがイギリスで人気を博さない理由として、地元のコーヒーチェーンである「Costa Coffee」や「Caffè Nero」、「Pret a Manger」の存在が大きいことも挙げられます。これらのチェーンは、地元の文化やニーズに合わせたサービスを提供しており、イギリスの消費者にとって馴染み深い存在となっています。
この背景を考えると、スターバックスがイギリスで日本ほどの人気を得られない理由が理解しやすくなります。イギリスの消費者は既に自国のブランドに満足しており、また歴史的にも長く続く紅茶とコーヒーの両方の文化が根付いているため、アメリカ発のブランドに対する抵抗感もあるのかもしれません。
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