スマホを持つだけで、様々な情報が位置情報をもとに紐付けされてしまう。
どこかの場所で個人情報を示すようなものがあれば、すぐに芋づる式にバレる。
名簿屋というのがあるが、そんな感じ。
便利だが、さらにこうしたデータを便利に使い、営業や果ては詐欺にまで使われている可能性も。恐ろしい世の中だ。
GIGAZINEより、
2020年05月11日 19時00分 モバイル
https://gigazine.net/news/20200511-mobile-location-information-tracking/#group=nogroup&photo=0
記事より、
「スマホの位置情報の売買」は一大ビジネスと化しており、匿名化されたものからでも簡単に個人を特定することが可能
「ノルウェーの一部都市だけであっても多数のスマートフォンが位置情報を追跡されており、それは販売されている」と、ノルウェーの公共テレビ・ラジオ局であるNRKが独自調査の内容をまとめています。
Avslørt av mobilen – Norge
https://www.nrk.no/norge/xl/avslort-av-mobilen-1.14911685
仕事や幼稚園のお迎え、友人との外食などあらゆるタイミングで、ユーザーはスマートフォンを持ち出します。そのため、位置情報を追跡することで、「この人は何が好きなのか?」という情報を継続的に収集することが可能です。
一部のスマートフォン向けアプリは位置情報へのアクセスを要求しており、これを許可するとアプリはユーザーの位置情報を継続的に収集できるようになります。このデータは非常に貴重なものであり、多くのモバイルアプリ開発者は位置情報を販売することで収益をあげており、「全くの新しい産業が作り出されている」とNRKは指摘しています。
位置情報の販売を生業とする企業は「データ再販業者」と呼ばれます。データ再販業者はユーザーのスマートフォンから収集された位置情報を、企業や政府機関といった「人々がどこにいるかを知りたい組織」に販売し続けているとのこと。データ再販業者は「販売するデータは匿名化されている」と主張しているため、位置情報を入手するだけではスマートフォンの所有者の身元を突き止めることはできないはずです。
しかし、NRKは「実際に販売されているデータはどの程度匿名化されているのでしょうか?位置情報が間違った企業の手に渡る可能性はないのでしょうか?こういった疑問を解決するため、2019年秋頃からデータ再販業者の調査を開始しました」と記し、位置情報を販売するデータ再販業者に関する調査を開始した経緯を説明しています。
まず、NRKはデータが完全に匿名化されているかどうかを調査するために、いくつかのデータ再販業者からノルウェーで使用されているスマートフォンの位置情報を購入しようと試みました。なお、NRKはデータ再販業者に対して「人々の移動パターンと公共交通機関の公共開発に関するプロジェクトで位置情報を使用する必要がある」と、その購入理由を説明したそうです。
NRKの要求に応じたデータ再販業者のひとつは、イギリスの「Tamoco」という企業。NRKは3万5000ノルウェークローネ(約37万円)を支払い、Tamocoから数万人のノルウェー人から2019年に収集された位置情報をまとめた包括的なデータセットを入手します。なお、このデータは14万台を超えるモバイル端末から収集された位置情報をまとめたものです。
NRKがTamocoから購入したデータセットは、14万台のモバイル端末から収集された数万人分の位置情報であり、その位置情報の数はなんと4億点を超えるとのこと。データセットには位置情報がテーブル形式でまとめられていたそうです。なお、テーブル上にまとめられていた位置情報は、すべて記録された日付・時刻・情報源となったモバイル端末に関する情報も一緒に記されており、「いつ・どこにモバイル端末があったのかを、正確に示していました」とNRK。
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