危険、UNSAFEと大きく書かれた紙のことだ。
この赤紙をみて、もうこの家に住めないと考える人は多いようだし、NHKなどのマスコミもそうした住民の誤解をそのまま垂れ流してしまうので、赤紙=住めない=撤去するしかないとなりがちだが、それは誤解だ。
そもそお、応急危険度判定とは、発災直後、長くても2週間以内に行う、ボランティア活動であり、赤紙を貼ったが実は、丈夫な材料としっかりとした建て方をしているのでほとんど修理をする必要もなかったという家である可能性も否定できない。
ましてや赤紙だから全壊という単純なものでは全くないといことは、一般の人は知らないし、マスコミ、また、行政の人も関係者以外は知らない。
応急危険度判定というのは、すごく簡単に言い切るとすれば、
・10分程度で建築士が建物を外から見て
・地震直後に戻って住んでいいいかどうかをその場で判断して
・赤、黄、緑のステッカーをはる
・判定の見直しはしないし、また、赤紙があっても何ら公的支援のための資料としては役に立たない
というもの。
ずいぶん長い説明になってしまったかもしれないけれど。
本当に、これから自分の家をどうしようということを考えるには、設計事務所などに相談をするのが一番。
ただし、災害だからといって、過剰な修理や法外な費用をふっかける輩もいるので、注意が必要。
判定結果に一喜一憂するよりも、信頼できる大工や設計事務所、工務店などを探して、予算を示しながら、地震後の家に対して何ができるか、何をすべきかを考えたほうがいいだろう。
Yahoo!より、
札幌5強「再液状化」 15年前の十勝沖地震以来
9/18(火) 9:00配信 カナロコ by 神奈川新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180918-00029517-kana-l14
記事より、
・地盤防災工学を専門とし、9日に現地調査に入った関東学院大の規矩(きく)大義(ひろよし)学長によると、一部の地域では2003年9月の十勝沖地震以来の「再液状化」が起き、住宅の傾斜被害も再発。複合的な要因が考えられる被害現場もあり
・清田区の美しが丘地区。傾斜被害の出ている住宅も多数確認されており、「頭が痛い」「もう住めない」といった声が住民から出ている
・「15年前の復旧でくいをしっかり打つなどした家は、敷地が沈下しても大きな被害が出なかったようだ。しかし、傾いた家を持ち上げて基礎を修復した程度の所は、再び傾斜被害を受けている」
・液状化の象徴的な現場として取り上げられているが、「液状化だけでは、あのような状況にはならない。複合的な要因によるものだ」と規矩学長は分析。「地下には水路がある。それが何らかの影響を及ぼした可能性がある」とみている
地下の水路とは暗渠とされた、三里川のこと。
この暗渠が地震で崩れて、土砂が流れ去ってしまい、大規模な沈下につながった可能性は札幌市もすでに認めている。
今後、地下のボーリング調査などを進めることで、真相が分かるのではないか?
少なくとも単なる液状化として清田区里塚地区の被害を語るのは適切ではないようだ。
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