また、建築基準法は1981年に新耐震基準が新たに定められたように、毎年何かしら基準の見直しがされているのが現実。
そのため、その当時の基準に適合していれば、後から定めた基準には従わなくてよいというルールになっている。
これはある意味当然で、国立市のマンション問題のように、高さ〇mというふうに最初は規制が無かったところに、後から規制が出来た場合には工事さえ止めることができないということである。
ましてや、すでに立っている建物、例えば10階建ての建物を8階建てにするということは、可能かもしれないがコスト面で現実的ではない。
適法な以上は、そのまま建物を使い続けるというのが当然だろう。
今回のような火災による死亡事故はむしろ、風営法の問題。
ソープランドから無店舗のデリヘルを推奨するということを積極的にPRしていくのが正解だろう。
Yahoo!より、
風俗店火災1週間 「不適格」ビル、全国に
12/24(日) 7:55配信 産経新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171224-00000056-san-soci
記事より、
さいたま市大宮区の性風俗店「Kawaii大宮」で5人が死亡した火災は、24日で発生から1週間。建物は築50年以上が経過し、窓の少なさや階段の狭さなど構造上の問題に加え、防火設備が現行法の規定を満たしていない疑いがあり、被害が拡大した可能性がある。同様の建物は各地にあり、悲劇が繰り返される火種は残ったまま・・・
市によると、同店がある風俗街「大宮北銀座」には同様の店が17施設ある。大半が昭和40年代に建設され、同店も40年に建てられた。老朽化しており、窓が少ない上、階段は傾斜がきつくて1人しか通れないほど狭い・・・
同店は昨年6月のさいたま市消防局による立ち入り検査で明確な消防法違反はなかった。一方で建物は、現在の建築基準法の規定には適合していない「既存不適格」の建築物で、排煙設備などに不備があった疑いもある。ただ、こうした建物は違法ではないため、増改築の申請がなければ行政が確認することはなく、そのままの状態で使われるケースが多い・・・
風営法に詳しい若林翔弁護士は「風営法は店舗型の風俗店をなくすのが趣旨」と説明。風俗営業が許可される地域でも、病院や学校など「保全対象施設」が近くにあれば、新規出店や増改築はできず老朽化しがちで、「店舗型は耐震、防火面で危険」と指摘・・・
記事にあるように、消防法の立ち入り検査でもOKになっていても火事で死ぬというのが現実。
ソープランドという特殊浴場の営業を踏まえた消防法違反というようなルールを作らないと、いつまでも消防法違反なし、となって何も改善されないだろう。
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