ジョーク・ユーモア・笑いの館

　地球に巨大な隕石が急接近していた。

　地球滅亡まであと２４時間。

　そんな時、1人の少年が古びたランプを手に取った。

「汚いランプだなぁ」

　少年が袖でランプを擦るとランプの中から煙と共に魔人が現れた。

「私はこのランプに住む魔人だ。

　お前の願いをなんでも１つだけ叶えてやろう」

「え、本当に？　じゃあ美味しいソフトクリームをください」

「そんな願いでいいのか？　もう一度よく考えてみろ」

「え〜と・・・あ、ソフトクリームじゃないや。

　ソフトクリームじゃなくて御免ドライバーの変身ヘルメットをください。

　僕、これが1番欲しいです」

「坊主は今地球がどういう状況に直面しているのか知らないらしいな。

　家にお父さんかお母さんはいないのか？」

「いますけど・・・」

「じゃあまずはお父さんかお母さんを呼んできなさい。

　願い事はそれからだ」

「・・・・・・変身ヘルメットはもらえないんですか・・・？」

「いや、そうじゃない。

　変身ヘルメットなんて簡単にあげることができる。

　だが今はもっと叶えなければならない願い事があるはずなのだ。

　地球の運命は坊主にかかっていると言っても過言ではないんだぞ」

「・・・・・・・・・」

「よし、分かった、今回は特別だ。

　今回は特別に２つ願い事を叶えてやろう。

　長い魔人人生の中でこんなことは1度だってあったことないんだぞ。

　ほら、泣かなくていいから。

　変身ヘルメットはあげるから。

　だからお父さんかお母さんを呼んできなさい」




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