ジョーク・ユーモア・笑いの館

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「田口君、私と付き合ってください」

「僕なんかと！？

　君は僕のどんなところが好きになったんだい？」

「獅子舞みたいなところよ」

「獅子舞？」

「ええ」

「見た目がってこと？」

「そう」

「そうなの！？　・・・他には？」

「コソ泥みたいなところも好き」

「コソ・・・。

　僕はそんなところが好きだと言う君のことを好きになることはできないよ」

　田口は目に涙を浮かべながら言った。

「もう２０社も採用試験に落っこっちまったよ。

　俺、どこにも就職できないかもしんねー」

「大丈夫だって、まだ時間はあるから」

「もし就職できなかったらマジでアラブの石油王にされちまうよ・・・。

　お前もう１社内定もらってるんだよな？」

「ああ・・・」

「確か社員数２名で応募資格が学歴不問、未経験者・フリーター大歓迎の会社だったよな？」

「そうだな・・・」

「いいよな〜、俺もそこが外資系の会社だったら受けてたのに〜」

「・・・・・・」

「なぁ、もし俺がどこにも就職できなかったとしても友達でいてくれるよな？」

「え？　あ、ああ・・・まぁ・・・」

「なぁ、これからスーツ作りに行こうと思うんだけど一緒にどうだ？

　お前の分も頼んでやるぞ、もちろん俺のおごりで。

　そのあと晩飯にフランス料理もおごってやるよ」

「いいのか？」

「当たり前だろ。だからこれからも何があっても俺の友達でいてくれよな」

「あ、ああ、そうだな。そうのほうがいいよな・・・」

「先生、私ぜんぜんモテないんです」

「そうですか、じゃあ、お薬出しときますね。

　１日１回寝る前に飲んでください」



「先生、不渡りを出して会社が倒産しそうなんです」

「そうですか、じゃあ、お薬出しときますね。

　１日３回、食間に飲んでください」



「先生、世界大戦が勃発しそうなんです」

「そうですか、じゃあ、お薬出しときますね。

　核ミサイルが発射される寸前に飲んでください」

「はい、チーズ」

「わぁ、ありがとう。これカマンベールチーズね」

「そうよ、フランス旅行のお土産」

「ねぇ、チーズ食べてるところＳＮＳにアップしたいから写真撮ってくれる？」

「いいわよ、じゃあ撮るね。

　はい、チーズ」

「わぁ、ありがとう。これカマンベールチーズね」

“ガガ・・・今日のゲ・・・・・・ガガ・・・さんは休みの・・・ガガ・・・・・・という・・・”

「おい、これは壊れかけのレディオなんじゃないのか？」

「いや、これは直りかけのレディオなんだ」

「じゃあ、本当の幸せは教えてくれないのか？」

「ああ、残念ながら・・・」

「天使の心と悪魔の心が戦ったら、どっちが勝つかな？」

「そりゃ、悪魔の心だろ。

　悪魔は大人だし顔も怖いし武器も持ってるけど、天使は赤ちゃんだし丸裸だしプリケツだかなら」

「そうとは限らないと思うよ」

「なんでだよ」

「天使をよく見てみて。ヒントは頭の上」

「頭の上？　・・・まさか！　あの頭の上の輪っかは武器なのか？」

「お前、今日誕生日だったよな？」

「違うよ」

「え？　違った？　なんだ、せっかく１億円やろうと思ったのに。

　もう一生１億円やらない」

「ぐぬ・・・ぐぬぬぬ・・・ぐぬぬぬぬぬぬぬ」

「トモちゃん、たい焼き買ってきたから一緒に食べましょう」

「ねぇママ、どうしてたい焼きはたい焼きって言うの？」

「それはお魚の鯛の形をしているからよ」

「じゃあタコ焼きは？」

（来た！　その時が遂に来た！）

「タコの形をしているからよ」

「タコ焼きはタコの形してないよ」

「してますとも」

　マサコは台所へと走った。

「ほら、タコの形しているでしょ？」

「ホントだ！」

　トモミに物心が付いて以来、マサコはこの質問がくることを予想し冷凍庫にタコの形をしたお手製のタコ焼きを保存していたのだ。

「やられたらやり返す、倍返しだ！」

「施されたら施し返す、恩返しです！」

「相手の発言を繰り返す、オウム返しだ！」

「俺に手裏剣はきかないぜ、畳返しだ！」

「夜中に寝ていると激痛が走った、こむら返りだ！」

「ケツから尻尾が生えてきた、先祖返りだ！」

「やられてもやり返さない、そんな人間です！」

「親でもなければ子でもない、勘当だ！」

「呼ばれたら返事をする、ルールだ！」

「今はこっちを見ないで欲しい、全裸だ！」

「涙の数だけ強くなれるよ、負けないで！」

「オラこんな村、イヤだ！」

「誰も本当の自分の顔を自分の目で見ることはできないんだぜ。

　鏡だって写真だって本当の自分の顔じゃないからな」

「そんなことねーよ」

“ベリベリベリベリ”

「ほら、これがお前の顔だ」

「な、なんてことを・・・」