2021年06月06日
【ナンセンス劇場】 天才少年マナブ君
小学校1年生のマナブ君は1人でバスに乗り親戚のおじさんの家まで遊びに来ていた。
「あなた、マナブ君たら凄いのよ。
まだ1年生だっていうのにもう掛け算の九九全部言えるんだから」
「ほう、そりゃ凄いな。じゃなマナブ君七の段言えるかい?」
「おじさん、七の段を言わせようとするところがちょっといやらしいですね。
七の段は九九の中で1番難しい段ですからね。
心の優しい人なら二の段か五の段あたりを訊いてくると思うんですが。
でもまぁ僕は九九を全部覚えているので七の段でも一向に構いませんけど。
じゃあ行きます。しちいちがしち、しちにじゅうし、しちさんにじゅういち・・・」
「あ、マナブ君、もういいよ、おじさん聞かなくても分かる。
マナブ君は七の段ちゃんと言える。
それと、あの、なんかごめんね。
チョコレートあるけど食べる?」
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