2008年08月17日
なぜジンバブエは世界最悪のインフレに陥ったのか
NIKKEI BizPlusのコラムに大和総研チーフエコノミストの原田泰氏が、「なぜジンバブエは世界最悪のインフレに陥ったのか」というタイトルで寄稿しています。
内容をご紹介すると、
「インフレ率は前月比年率で220万%に達し、世界最悪のインフレだと報道されている。今年に入って500億ジンバブエドルや1000億ジンバブエドルの紙幣も発行されたが、その価値もわずか数百円という。このためついに8月1日から、ゼロを10個取るデノミ(通貨呼称単位の変更)の実施に踏み切った。」
「2000年から2007年までで、原油価格は4倍に、食糧価格は3倍に上がっただけだ。それに対して、ジンバブエの物価は2152万倍にも上昇している。」
「政府や中央銀行にしてみれば、政府にお金がないから中央銀行がお金を刷るより仕方がなかった。銀行がつぶれたら大混乱が起きるから、銀行に資金を供給するしかなかった。数少ない働き場所である企業がつぶれたら、やはり大混乱になるから、お金を貸すよりなかった。だから、お金を刷っていたというのだろう。もちろん、仕方がなかっただけでなく、お金を貸す過程で、関係者のポケットに入っていたことも考えられる。しかし、お札を刷った揚げ句が、220万%というインレだ。」
(「」は同コラムからの引用)
内容をご紹介すると、
「インフレ率は前月比年率で220万%に達し、世界最悪のインフレだと報道されている。今年に入って500億ジンバブエドルや1000億ジンバブエドルの紙幣も発行されたが、その価値もわずか数百円という。このためついに8月1日から、ゼロを10個取るデノミ(通貨呼称単位の変更)の実施に踏み切った。」
「2000年から2007年までで、原油価格は4倍に、食糧価格は3倍に上がっただけだ。それに対して、ジンバブエの物価は2152万倍にも上昇している。」
「政府や中央銀行にしてみれば、政府にお金がないから中央銀行がお金を刷るより仕方がなかった。銀行がつぶれたら大混乱が起きるから、銀行に資金を供給するしかなかった。数少ない働き場所である企業がつぶれたら、やはり大混乱になるから、お金を貸すよりなかった。だから、お金を刷っていたというのだろう。もちろん、仕方がなかっただけでなく、お金を貸す過程で、関係者のポケットに入っていたことも考えられる。しかし、お札を刷った揚げ句が、220万%というインレだ。」
(「」は同コラムからの引用)
これほどのハイパーインフレは、第二次大戦後のハンガリーにおける「1垓ペンゲー紙幣(紙幣には1億兆と書かれている)」、第一次大戦後のドイツにおける「100兆マルク紙幣」(WIKI:インフレーション)の発行に次ぐものではないでしょうか。
ジンバブエは独裁政権であり、効果的な経済政策もとられていないようなので、いつインフレが収束するかわからないようです。
第2次大戦後欧米の植民地だったアフリカでは、独立運動により多くの国家が誕生しましたが、その多くは独裁政権であり、内戦などを引き起こす結果となりました。
また、当時の冷戦による自由主義勢力と共産主義勢力の衝突、資源の利権をめぐる争いなども生じています。
アフリカの時代といわれて久しいですが、国民あっての国家だということを世界中の為政者は肝に銘じて欲しいと思います。
余談ですが、アフリカの内乱にはマイク・ホアーはじめ多くの傭兵が活躍しました。彼らがいかに国家に利用され、捨てられていったか、下記のHPによくまとめられています。
http://www.rhodesia.jp/mercenary.html
以前アフリカの傭兵に関する文庫本が出ていたのですが、絶版になっているようですね。
家族で楽しむ非日常体験
ジンバブエは独裁政権であり、効果的な経済政策もとられていないようなので、いつインフレが収束するかわからないようです。
第2次大戦後欧米の植民地だったアフリカでは、独立運動により多くの国家が誕生しましたが、その多くは独裁政権であり、内戦などを引き起こす結果となりました。
また、当時の冷戦による自由主義勢力と共産主義勢力の衝突、資源の利権をめぐる争いなども生じています。
アフリカの時代といわれて久しいですが、国民あっての国家だということを世界中の為政者は肝に銘じて欲しいと思います。
余談ですが、アフリカの内乱にはマイク・ホアーはじめ多くの傭兵が活躍しました。彼らがいかに国家に利用され、捨てられていったか、下記のHPによくまとめられています。
http://www.rhodesia.jp/mercenary.html
以前アフリカの傭兵に関する文庫本が出ていたのですが、絶版になっているようですね。
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