2015年11月01日
マルチテキストと文字記入【AutoCAD】
■2種類ある文字入力方法
AutoCADの文字入力方法として、
「マルチテキスト」と「文字記入」という2種類のコマンドがあります。
よく使われるのは「文字記入」の方のようですが、
初心者の私には、マルチテキストの方が便利そうにみえます。
なので今回はこれらの使い分け方について調べてみます。
■挿入方法の違い
まず、わかりやすい点では、挿入方法の違いがあります。
文字記入では基点を基準に文字を挿入しますが、
マルチテキストでは範囲を基準に文字を挿入します。
つまり、文字記入では基点となる1点を指定するのに対し
マルチテキストでは範囲をきめる2点を指定する必要があります。
■複数行の違い
文字記入では、1行でひと固まりと扱われます。
複数行記入しても、移動などの際には1行ずつになります。
マルチテキストでは、複数行でひと固まりとされます。
■特殊文字
文字記入では、使用できるシンボルは限られます。
Φ、°、±の3つが提供されています。
マルチテキストではそれ以外の、特殊文字を扱うことができます。
■マルチテキストの方が使いやすそうだが
シンプルに1行ずつしか扱われない文字記入に対し、
マルチテキストではWordなどのテキストボックスと同じような感覚で
文字を扱うことができるので、とても使いやすそうです。
ですが、残念ながらマルチテキストはそのぶん
ずれたり崩れたり化けてしまったりする不具合が起きやすいようです!!
残念ですね・・・
やはり、精密な図面でのずれは絶対に避けたいところなので
図面上の文字は文字記入を使うのが一般的で、
コメントなど複数行にわたるような文字の場合には
マルチテキストを使うとよいようです。
いろいろできると弱点も増えてしまうのですね!?
というわけで、2種類ある文字入力をうまく使い分けていきましょう!
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