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2016年04月21日
五重塔航空(円位)25円の局名タテ書ローラー印
五重塔航空円位切手は、第2次から第3次動植物国宝シリーズとほぼ同時期に発行されました。20円25円30円40円は1952年から1953年に、15円のみ1962年に発行されています。名前通り本来は国内航空便用として発行されましたが、実際には航空切手としてはほとんど使用されず、動植物国宝切手同様に普通切手として使用されています。25円切手は主に速達料金(ハガキなどへの加貼用)や国内書留便、定形外郵便などに使用されました。今回は局名タテ書ローラー印、大竹局印です。大竹局印はあまり見かけない局です。
2016年04月20日
大仏航空80円の県名カタカナローラー印
大仏航空切手4種は1953年8月15日に発行されました。発行目的は1953年7月1日に特別地帯宛以外の航空料金が引き下げられ新額面が必要になったためです。大仏航空80円は第5地帯(アフリカの大部分です)宛の航空印刷物が対象であったために、使用例が極端に少ないと思われます。発行された当時はまだ立山航空80円が流通していたのも理由です。実際の使用例で多いのは、1961年以降のアメリカを含む第2地帯宛の書状が比較的見かけられます。今回の県名カタカナローラー印のように国内使用も多かったと思われます。この切手のカタカナローラー印、タテ書ローラー印、鉄道郵便印、C欄三ツ星櫛型印は非常に稀少、また1953年の発行年使用印も稀少だと思われます。
2016年04月19日
1959年国際文通週間「桑名」のD欄県名入り櫛型印
国際文通週間記念切手は1958年から発行されていますが、1963年位までの使用済みは大変人気があります。特に局名タテ書ローラー印、県名カタカナローラー印、欧文印、鉄道郵便印などは大変稀少です。特に局名タテ書ローラー印は私個人も今まで数例しか見たことがありません。今回の消印は1959年「桑名」のD欄宮城県入りの仙台苦竹局印です。D欄県名入り櫛型印も稀少なアイテムです。発行枚数を見ますと、「蒲原」「箱根」「日本橋」は発行枚数が少ないのでさらに希少価値は高くなります。
(国際文通週間記念切手の発行数の推移)
・1958年「京師」=800万枚
・1959年「桑名」=800万枚
・1960年「蒲原」=500万枚
・1961年「箱根」=500万枚
・1962年「日本橋」=500万枚
・1963年「神奈川沖浪裏」=750万枚
・1964年「保土ヶ谷」=950万枚
(国際文通週間記念切手の発行数の推移)
・1958年「京師」=800万枚
・1959年「桑名」=800万枚
・1960年「蒲原」=500万枚
・1961年「箱根」=500万枚
・1962年「日本橋」=500万枚
・1963年「神奈川沖浪裏」=750万枚
・1964年「保土ヶ谷」=950万枚
2016年04月18日
産業図案「電気炉」100円の欧文櫛型印
産業巣案切手はそれまで統一性の欠けていた普通切手を、1948年7月10日の郵便料金値上げとともに各種の新料金用に適応する額面で1948年から1949年にかけて発行されました。印刷は凹版と凸版のみになり、偽造防止で昭和すかし入りになっています。電気炉100円は1949年(昭和24年)10月15日に発行されました。発行目的は主に外信航空用だと思われます。当時の書状料金は5円、当時の100円は現在では1500円位に相当します。欧文櫛型印ですが材質は金属製ですので、どうしてもゴム印のように陰影がはっきりと印字されないものが多いようです。消印は1951年4月12日、東京中央局印です。
2016年04月17日
ソメイヨシノ10円コイル切手の櫛型印
ソメイヨシノ10円コイル切手は1961年4月25日に発行、1963年頃まで発行され発行枚数は460万枚です。ソメイヨシノ10円が発行されてから24日後に発行されていますが、発行枚数が少なく、販売機の設置場所も限られていたことからも使用済みが少ない切手でもあります。今回の消印は、昭和38年の富士宮局印、満月印です。
2016年04月16日
国定公園切手「山陰海岸」の発行月櫛型印
1958年から1973年まで発行された国定公園切手ですが、発行枚数にかなりのバラつきがあります。1960年の「網走」から1962年「水郷」までが800万枚と少ないのです。しかし、この国定公園記念切手ですが使用済みの美品が少ないと感じています。印刷や紙質、封書額面だった、経年劣化など様々な要因もあるとは思いますが、消印の裏写りや目打ちカケ、シワなど完全品が少ないのが実情です。今回の消印は発行月の使用印、長野茅野局印、はやり目打ちのカケなどがあります。
2016年04月15日
1955年「国際商業会議所総会記念」の櫛型印
記念切手の発行枚数は、1957年(昭和32年)頃までは500〜800万枚でした。1958年に入ると一気に1000万枚を超えほとんどの記念切手が1000〜1500万枚に増えました。ですので1957年以前の記念切手は未使用品、使用済みともに枚数が少ないのです。ですから希少価値が高く、価格も高価になります。今回の切手は1955年の国際商業会議所総会記念切手で発行枚数は300万枚で最後の300万枚です。従って消印の判読できる使用済みも稀少なものになります。発行後1ヶ月以内の倉吉局印です。
2016年04月14日
1959年切手趣味週間「浮世絵源氏八景」の櫛型印
切手趣味週間切手は1957年の「まりつき」当たりまでは、未使用品とも使用済みともに高価で取引されています。これは発行枚数によるところが大きいものと思います。1960年前の記念切手の発行枚数が500万枚前後、特に切手趣味週間切手はサイズも大きく図案も綺麗であったことから相当に人気が高かったと思われます。未使用で保管する方も多かったのではないかと推測されます。今回の「浮世絵源氏八景」は発行翌年の消印です。
(郵便週間・切手趣味週間の発行枚数の推移)
・1948年「見返り美人」⇒150万枚
・1949年「月に雁」⇒200万枚
・1955年「ビードロを吹く娘」⇒550万枚
・1956年「写楽」⇒550万枚
・1957年「まりつき」⇒850万枚
・1958年「雨中湯帰り」⇒2500万枚
・1959年「浮世絵源氏八景」⇒1500万枚
・1960年「伊勢」〜1962年「花下遊楽図」⇒1000万枚
(郵便週間・切手趣味週間の発行枚数の推移)
・1948年「見返り美人」⇒150万枚
・1949年「月に雁」⇒200万枚
・1955年「ビードロを吹く娘」⇒550万枚
・1956年「写楽」⇒550万枚
・1957年「まりつき」⇒850万枚
・1958年「雨中湯帰り」⇒2500万枚
・1959年「浮世絵源氏八景」⇒1500万枚
・1960年「伊勢」〜1962年「花下遊楽図」⇒1000万枚
2016年04月13日
旧能面70円切手の1968年三日月欧文印
旧能面70円切手は、1965年8月20日に第3次動植物国宝シリーズのひとつとして発行されました。新能面が1971年8月10日発行ですので、約6年間使用されたわけです。適用は、配達証明や速達、簡易書留などの加貼用ではないかと思われます。今回の消印は1968年の大阪西成局印、その当時の書状第2世帯宛の料金が80円でしたので、その外信使用印と思われます。
2016年04月12日
奥の細道記念切手のエラー丸型印
櫛型印から現在の丸型印へ移行されたのが、平成2年10月1日です。しかし移行は全局一斉ではなかったようで、平成10年頃まで櫛型印が使用されておりました。その過程で何故か、櫛型印と丸型印の誤植が多数発生し、昭和60年代後半から平成初期までに様々なエラー印と呼ばれる消印が登場しています。今回の消印は、櫛型印の横バー(A欄とB欄、B欄とC欄の間のバーが抜けているもの)抜けの、佐賀多良局印です。
(エラー印の主な種類)
・丸二タイプ⇒D欄とE欄の櫛が抜けたもの
・櫛残りタイプ⇒D欄かE欄どとらかの櫛が残っているもの
・櫛抜けタイプ⇒D欄かE欄どとらかの櫛が抜けたもの
・横バー抜けタイプ⇒B欄の上下の横のバーが抜けたもの
・枠残りタイプ⇒D欄の上の枠が残ったもの
・枠抜けタイプ⇒D欄の上の枠が抜けたもの
(エラー印の主な種類)
・丸二タイプ⇒D欄とE欄の櫛が抜けたもの
・櫛残りタイプ⇒D欄かE欄どとらかの櫛が残っているもの
・櫛抜けタイプ⇒D欄かE欄どとらかの櫛が抜けたもの
・横バー抜けタイプ⇒B欄の上下の横のバーが抜けたもの
・枠残りタイプ⇒D欄の上の枠が残ったもの
・枠抜けタイプ⇒D欄の上の枠が抜けたもの