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2018年07月16日
食品成分表は食べ物を6つに分類しますが,女子栄養大学香川芳子先生の四群点数法が,簡単で理解しやすいのでお勧めします
食品成分表は食べ物を6つに分類しますが,女子栄養大学香川芳子先生の四群点数法が,簡単で理解しやすいのでお勧めします
七訂食品80キロカロリーガイドブック医学博士香川芳子編から
これで覚えると,栄養バランスの取れた食事を簡単に作れ、1日の摂取カロリーや栄養が簡単に把握できる
食品の重量を80キロカロリーを1点とする単位(エネルギー点数)で表す.
第1群〜第4群の各食品ごとに1点の量を写真で実感できます.
1日に食べるべき食品の量を第1群〜第4群の各食品ごとにエネルギー点数で示す.
1日20点(1,600キロカロリー)を基本とし,年齢・性・労働の強度によって増減する.
七訂食品80キロカロリーガイドブック医学博士香川芳子編から
これで覚えると,栄養バランスの取れた食事を簡単に作れ、1日の摂取カロリーや栄養が簡単に把握できる
食品の重量を80キロカロリーを1点とする単位(エネルギー点数)で表す.
第1群〜第4群の各食品ごとに1点の量を写真で実感できます.
1日に食べるべき食品の量を第1群〜第4群の各食品ごとにエネルギー点数で示す.
1日20点(1,600キロカロリー)を基本とし,年齢・性・労働の強度によって増減する.
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2018年07月15日
遅い夕食は消費されずに,脂肪として蓄えられます
遅い夕食は消費されずに,脂肪として蓄えられます
■診察室での会話
医師 夕食の時間は何時くらいですか?
患者 仕事の関係で、遅い時は22時くらいになります。
医師 お仕事、大変ですね。夕食を摂られてから、その後は?
患者 お風呂に入って、寝るのは0時頃です。
医師 早く食べることができる場合はありますか?
患者 休日や水曜日はノー残業デーなので、早めの夕食ができて、午後7時頃です。
医師 なるほど。1日で摂る食事が同じでも、遅い夕食のときは、エネルギー消費が少なく、夕食後の血糖も上がりやすいそうです。
患者 そうなんですか。遅い夕食のときには量を減らします(驚きの顔)。
●ポイント
夕食の時間とその後の生活を確認し、遅い夕食の問題点について患者さんと話し合います
参考文献
1) Yokoyama R, et al. 28th Annual Scientific Meeting of TOS 201. San Diego.
■診察室での会話
医師 夕食の時間は何時くらいですか?
患者 仕事の関係で、遅い時は22時くらいになります。
医師 お仕事、大変ですね。夕食を摂られてから、その後は?
患者 お風呂に入って、寝るのは0時頃です。
医師 早く食べることができる場合はありますか?
患者 休日や水曜日はノー残業デーなので、早めの夕食ができて、午後7時頃です。
医師 なるほど。1日で摂る食事が同じでも、遅い夕食のときは、エネルギー消費が少なく、夕食後の血糖も上がりやすいそうです。
患者 そうなんですか。遅い夕食のときには量を減らします(驚きの顔)。
●ポイント
夕食の時間とその後の生活を確認し、遅い夕食の問題点について患者さんと話し合います
参考文献
1) Yokoyama R, et al. 28th Annual Scientific Meeting of TOS 201. San Diego.
2018年07月14日
糖尿病前症は、血糖値が正常値よりも高いが、2型糖尿病と診断されるまでは高くない状態を指し、減量や運動を行うことで2型糖尿病への進展を予防できる。
糖尿病前症は、血糖値が正常値よりも高いが、2型糖尿病と診断されるまでは高くない状態を指し、減量や運動を行うことで2型糖尿病への進展を予防できる。
高齢者向けの新しい糖尿病予防プログラムを策定−米メディケア 提供元:HealthDay News 公開日:2018/06/18
米国では糖尿病またはその予備群(糖尿病前症)とされる成人が1億人を超え、65歳以上の高齢者の4人に1人が糖尿病と診断されている。
こうした背景から、メディケア(高齢者向け公的医療保険制度)は新しい糖尿病予防プログラム(Medicare Diabetes Prevention Program)を策定した。
これにより数百万のメディケアに加入する高齢者が糖尿病予防プログラムに参加できるようになったという。
米国糖尿病教育者会議(American Association of Diabetes Educators;AADE)によると、
高齢者の多くは、自分が糖尿病やその予備群であることに気づいていない。
糖尿病前症は2型糖尿病の発症につながるだけでなく、心臓病や脳卒中リスクも高めることから早期の介入が重要になる。
「メディケアが糖尿病予防を保障対象に拡大したことは、大変素晴らしいニュースだ」と、AADEシニア・マネジャーのAngela Forfia氏は話している。
糖尿病前症は、血糖値が正常値よりも高いが、2型糖尿病と診断されるまでは高くない状態を指し、減量や運動を行うことで2型糖尿病への進展を予防できる。
Forfia氏によると、高齢の糖尿病前症患者は2型糖尿病に進展するリスクが極めて高いが、若年者よりも糖尿病を予防しやすいといった側面もあるという。
しかし、「2型糖尿病を予防するには、糖尿病前症が早期の段階で介入することが不可欠だ」と同氏は強調している。
メディケアの糖尿病予防プログラムは、米疾病対策センター(CDC)による1年間の全米糖尿病予防プログラム(National Diabetes Prevention Program;NDPP)を基盤としたもの。
NDPPに参加することで2型糖尿病リスクは全体で58%低減したほか、60歳以上の人ではそのリスクは71%低減することが明らかになっている。
この新しいプログラムは、CDCが認定する重点を絞った16回のコアセッションで構成されている。
参加者は6カ月間にわたり、長期にわたる食生活の改善や運動量を増やす方法、体重管理のための行動変容などを学ぶ。
プログラムではその後、参加者が学んだことを継続できるように半年間のフォローアップを行い、さらに1年間の維持期間を設けている。
また、プログラムでは5%の減量と1週間に150分以上の運動が目標とされるが、参加者はコーディネーターと一緒に現実的な目標を設定することもできる。
米モンテフィオーレ医療センター臨床糖尿病センターのセンター長を務めるJoel Zonszein氏は、
専門家の立場からこのプログラムを高く評価し、「CDCのプログラムは成功例となっているが、
参加できる患者数は十分とは言えないのが現状だ。
プライマリケア医は自身の患者のためにもこのプログラムについて知っておく必要がある」と話している。
新しいプログラムに参加できる条件は、メディケア・パートBまたはパートCへの加入以外は以下の通り。
・初回コアセッション時にBMI 25以上(アジア人の場合はBMI 23以上)
・初回コアセッション以前の12カ月以内に血糖値に異常がある人
・1型糖尿病または2型糖尿病の診断歴がない人
・末期腎不全のない人
[2018年5月15日/HealthDayNews]Copyright (c) 2018 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら
高齢者向けの新しい糖尿病予防プログラムを策定−米メディケア 提供元:HealthDay News 公開日:2018/06/18
米国では糖尿病またはその予備群(糖尿病前症)とされる成人が1億人を超え、65歳以上の高齢者の4人に1人が糖尿病と診断されている。
こうした背景から、メディケア(高齢者向け公的医療保険制度)は新しい糖尿病予防プログラム(Medicare Diabetes Prevention Program)を策定した。
これにより数百万のメディケアに加入する高齢者が糖尿病予防プログラムに参加できるようになったという。
米国糖尿病教育者会議(American Association of Diabetes Educators;AADE)によると、
高齢者の多くは、自分が糖尿病やその予備群であることに気づいていない。
糖尿病前症は2型糖尿病の発症につながるだけでなく、心臓病や脳卒中リスクも高めることから早期の介入が重要になる。
「メディケアが糖尿病予防を保障対象に拡大したことは、大変素晴らしいニュースだ」と、AADEシニア・マネジャーのAngela Forfia氏は話している。
糖尿病前症は、血糖値が正常値よりも高いが、2型糖尿病と診断されるまでは高くない状態を指し、減量や運動を行うことで2型糖尿病への進展を予防できる。
Forfia氏によると、高齢の糖尿病前症患者は2型糖尿病に進展するリスクが極めて高いが、若年者よりも糖尿病を予防しやすいといった側面もあるという。
しかし、「2型糖尿病を予防するには、糖尿病前症が早期の段階で介入することが不可欠だ」と同氏は強調している。
メディケアの糖尿病予防プログラムは、米疾病対策センター(CDC)による1年間の全米糖尿病予防プログラム(National Diabetes Prevention Program;NDPP)を基盤としたもの。
NDPPに参加することで2型糖尿病リスクは全体で58%低減したほか、60歳以上の人ではそのリスクは71%低減することが明らかになっている。
この新しいプログラムは、CDCが認定する重点を絞った16回のコアセッションで構成されている。
参加者は6カ月間にわたり、長期にわたる食生活の改善や運動量を増やす方法、体重管理のための行動変容などを学ぶ。
プログラムではその後、参加者が学んだことを継続できるように半年間のフォローアップを行い、さらに1年間の維持期間を設けている。
また、プログラムでは5%の減量と1週間に150分以上の運動が目標とされるが、参加者はコーディネーターと一緒に現実的な目標を設定することもできる。
米モンテフィオーレ医療センター臨床糖尿病センターのセンター長を務めるJoel Zonszein氏は、
専門家の立場からこのプログラムを高く評価し、「CDCのプログラムは成功例となっているが、
参加できる患者数は十分とは言えないのが現状だ。
プライマリケア医は自身の患者のためにもこのプログラムについて知っておく必要がある」と話している。
新しいプログラムに参加できる条件は、メディケア・パートBまたはパートCへの加入以外は以下の通り。
・初回コアセッション時にBMI 25以上(アジア人の場合はBMI 23以上)
・初回コアセッション以前の12カ月以内に血糖値に異常がある人
・1型糖尿病または2型糖尿病の診断歴がない人
・末期腎不全のない人
[2018年5月15日/HealthDayNews]Copyright (c) 2018 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら
2018年07月13日
風邪のウイルス増殖をブロック 風邪ウイルスは全て「N-ミリストイルトランスフェラーゼ」というヒト細胞内の酵素を拝借してDNAを保護する外殻を複製している。 開発された物質(IMP-1088)はN-ミリストイル化を阻害してウイルスの複製を防止する
風邪のウイルス増殖をブロック
提供元:HealthDay News 公開日:2018/06/04
風邪の治療薬開発に期待ー英国発
英国の研究グループが、風邪に効く候補物質を開発したと発表した。
ヒトの細胞を用いた実験で、この物質によって風邪の原因となるライノウイルスの複製を阻害し、ウイルスがヒトの細胞を支配するのを防ぐことに成功したという。
この研究は「Nature Chemistry」5月14日オンライン版に掲載された。
研究を率いた英インペリアル・カレッジ・ロンドンのEd Tate氏は、
「風邪は多くの人にとってただ不都合なだけのものだが、
喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの疾患のある人にとっては重篤な合併症を引き起こすこともある」
と述べ、「このような薬剤は、感染初期に投与すれば極めて有益であると考えられ、われわれは薬剤がすばやく肺に到達するように吸入剤の開発に取り組んでいる」と付け加えている。
風邪を引き起こすウイルスには何百種類もの変異株が存在し、急速に進化して薬剤への耐性を獲得するため、その全てに対して完全な免疫を得ることやワクチンを接種することはほぼ不可能である。
そのため現在、風邪に効く特効薬はない。
そこで代わりに、鼻づまり、喉の痛み、発熱などの症状の緩和に重点を置いた対症療法が行われていると、研究者らは説明している。
しかし、風邪の原因となるウイルスは全て
N-ミリストイルトランスフェラーゼ
と呼ばれるヒト細胞内の酵素に頼って自らを複製している。
ウイルスはこの酵素を利用して脂質修飾(N-ミリストイル化)されたタンパク質を乗っ取り、DNAを保護する外殻を形成する。
今回開発された物質(IMP-1088)はこのN-ミリストイル化を阻害してウイルスの複製を防止するもので、
「抵抗不可能な」風邪の治療薬として有望なものであると研究グループは考えている。
さらに、ポリオ、口蹄疫などの近縁ウイルスに対しても有効な可能性があるという。
以前には、ヒトの細胞に作用するように作られた物質で毒性が認められたものもあるが、
研究者らによればIMP-1088はヒトの細胞に対して安全であると考えられるという。
ただし、この結果を裏付けるにはさらに研究を重ねる必要があるとTate氏は述べており、
「この薬剤の作用機序から、有害な副作用の危険性を最小限に抑えるには、原因が異なる類縁疾患ではなく、確実に風邪のウイルスに対してこの薬を使用する必要がある」と指摘している。
研究グループは動物実験の後にヒトを対象とする試験に進む予定だが、動物で認められた結果は必ずしもヒトで再現できない場合がある。
[2018年5月18日/HealthDayNews]Copyright (c) 2018 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら
原著論文はこちら
Mousnier A, et al. Nat Chem. 2018 May 14. [Epub ahead of print]
提供元:HealthDay News 公開日:2018/06/04
風邪の治療薬開発に期待ー英国発
英国の研究グループが、風邪に効く候補物質を開発したと発表した。
ヒトの細胞を用いた実験で、この物質によって風邪の原因となるライノウイルスの複製を阻害し、ウイルスがヒトの細胞を支配するのを防ぐことに成功したという。
この研究は「Nature Chemistry」5月14日オンライン版に掲載された。
研究を率いた英インペリアル・カレッジ・ロンドンのEd Tate氏は、
「風邪は多くの人にとってただ不都合なだけのものだが、
喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの疾患のある人にとっては重篤な合併症を引き起こすこともある」
と述べ、「このような薬剤は、感染初期に投与すれば極めて有益であると考えられ、われわれは薬剤がすばやく肺に到達するように吸入剤の開発に取り組んでいる」と付け加えている。
風邪を引き起こすウイルスには何百種類もの変異株が存在し、急速に進化して薬剤への耐性を獲得するため、その全てに対して完全な免疫を得ることやワクチンを接種することはほぼ不可能である。
そのため現在、風邪に効く特効薬はない。
そこで代わりに、鼻づまり、喉の痛み、発熱などの症状の緩和に重点を置いた対症療法が行われていると、研究者らは説明している。
しかし、風邪の原因となるウイルスは全て
N-ミリストイルトランスフェラーゼ
と呼ばれるヒト細胞内の酵素に頼って自らを複製している。
ウイルスはこの酵素を利用して脂質修飾(N-ミリストイル化)されたタンパク質を乗っ取り、DNAを保護する外殻を形成する。
今回開発された物質(IMP-1088)はこのN-ミリストイル化を阻害してウイルスの複製を防止するもので、
「抵抗不可能な」風邪の治療薬として有望なものであると研究グループは考えている。
さらに、ポリオ、口蹄疫などの近縁ウイルスに対しても有効な可能性があるという。
以前には、ヒトの細胞に作用するように作られた物質で毒性が認められたものもあるが、
研究者らによればIMP-1088はヒトの細胞に対して安全であると考えられるという。
ただし、この結果を裏付けるにはさらに研究を重ねる必要があるとTate氏は述べており、
「この薬剤の作用機序から、有害な副作用の危険性を最小限に抑えるには、原因が異なる類縁疾患ではなく、確実に風邪のウイルスに対してこの薬を使用する必要がある」と指摘している。
研究グループは動物実験の後にヒトを対象とする試験に進む予定だが、動物で認められた結果は必ずしもヒトで再現できない場合がある。
[2018年5月18日/HealthDayNews]Copyright (c) 2018 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら
原著論文はこちら
Mousnier A, et al. Nat Chem. 2018 May 14. [Epub ahead of print]
2018年07月10日
大変お待たせ致しました。 遺伝子検査が終了しましたので、ご報告させて頂きます。
お世話になっております。「Persona(ペルソナ)公式通販サイト」です。
Persona(ペルソナ)をお選び頂き、誠にありがとうございます。
大変お待たせ致しました。
遺伝子検査が終了しましたので、ご報告させて頂きます。
これより、遺伝子検査結果レポート及びお客様の遺伝的特徴に合わせた育毛剤「Persona(ペルソナ)」の発送手続きを行わせて頂きます。
商品の発送後、配送伝票番号をメールでお送り致します。
配達日、配達時間帯の変更につきましては、運送会社に直接ご連絡下さい。
遺伝子検査では、男性型脱毛症(AGA)のリスク、毛髪のタイプ、頭皮トラブルリスク、ヘアサイクルに関連するSNP解析(一塩基多型<いちえんきたけい-single nucleotide polymorphism>個人間の遺伝情報のわずかな違いを調べる)を行い、学術的情報を根拠に、お客様の遺伝的特徴を捉え、リスク状況を明示化しております。
詳しくは、育毛剤に同封させて頂く、遺伝子検査結果レポートをご確認ください。
また、お客様からお預かりした遺伝子情報は、検査申込同意書付属説明に従い、厳重に取り扱います。
遺伝情報を個人と関連付けられた状態で第三者に共有することはありません。
お預かりした検体は、検査結果等の報告後に弊社および検査受託会社の責任において安全かつ適切な方法を用いて廃棄されます。
それでは、あなたの遺伝子が導く育毛剤「Persona(ペルソナ)」の到着まで、もう暫くお待ち下さい!
--
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
《遺伝子が導く育毛剤 Persona(ペルソナ)》
株式会社ダブルヘリックス
Persona(ペルソナ)お客様相談センター
メールアドレス:support@prsna.jp
電話番号 :0120-229-962
平日10:00〜17:00 (土・日・祝休み)
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2018年07月08日
「うんち」「おしっこ」は雄弁な語り手 “排泄”はデジタルヘルスの新鉱脈となるか(下) ウンログの腸内フローラ検査では、利用者に採取・送付してもらった便を次世代シーケンサーで解析。 約1カ月後にメールで結果を返す。さまざまな腸内細菌を 「バランス調整菌」 「バランスかく乱菌」 「能力未知菌」に分類し、 腸内フローラのバランスをその比率で示す
「うんち」「おしっこ」は雄弁な語り手
“排泄”はデジタルヘルスの新鉱脈となるか(下)
2017/03/08 05:00 大下 淳一=日経デジタルヘルス
腸内には、
肥満を抑える効果を持つ菌やそれとは逆の効果を持つ菌、
肌の調子を整える効果を持つ菌など、
多種多様なタイプの菌が存在する。
生活習慣などによってそれらのバランスが崩れると、太りやすくなったり、肌の調子が悪くなったりする。
「腸内フローラの働きは実に不思議で、そのバランスによって食べた物の吸収や代謝の効率が大きく変わる。
世の中にはフルーツしか食べないような極端な食生活を送っている人がいるが、そうした人は腸内フローラが変化し、腸内細菌の働きによってたんぱく質などを補える体になっていると考えられる。
抗生物質を多く摂取していると良質の腸内細菌が死んでしまい、腸内フローラの多様性が失われることも知られている。
アフリカなどにアレルギーをまったく持たない人が見られるのは、そうした影響を受けていないためと考えられる」。
腸内フローラの性質や役割について、ウンログ 代表取締役の田口敬氏はこう話す。
ウンログの腸内フローラ検査では、利用者に採取・送付してもらった便を次世代シーケンサーで解析。
約1カ月後にメールで結果を返す。さまざまな腸内細菌を
「バランス調整菌」
「バランスかく乱菌」
「能力未知菌」に分類し、
腸内フローラのバランスをその比率で示したり、ビフィズス菌やフィーカリ菌といった具体的な菌種とその存在比率、他者との比較などを示したりする。
このサービスには一般消費者だけでなく、アカデミアや企業から高い関心が寄せられているという。
特に強い興味を示しているのが製薬企業や食品メーカー、医療機関など。共同研究案件がいくつも舞い込んでいる。
「腸内フローラは創薬や診断のヒントが隠されている“宝の山”。できるだけ多くのサンプルを集められないか、という声を受け取っている。
医療機関では、患者のデータは集められても健康な人のデータは集めにくい。(ウンログの総ダウンロード数で)50万という健康なユーザーを持つ我々がそこに貢献できる」(田口氏)。
製薬企業が関心を寄せているのは、腸内フローラが薬の代謝効率に深く関わり、治療効果や副作用に大きく影響するため。
ある薬が患者に有効かどうかを調べる上で、腸内フローラ検査を薬剤投与前のコンパニオン診断のような形で使える可能性があるのだ。
疾患との関わりについても「アレルギーやアルツハイマー病、糖尿病、がんなど多様な疾患との関係が明らかになってくるはず」と田口氏は見る。
食品メーカーとの協業では、腸内フローラに働きかけて健康や美容につながる食品の開発などが考えられる。
「せんずの開発にもつながるかもしれない」(田口氏)。
せんずとは、漫画「ドラゴンボール」に登場する、高い回復作用を持つ架空の食べ物。
腸内フローラに着目し「食物の吸収効率を高めるというアプローチによって、量をたくさん食べなくても栄養が取れるタイプの食品を生み出せる可能性がある」(田口氏)というわけ。
腸内フローラは、世界の食糧問題の解決の一助となるポテンシャルも秘めている。
“排泄”はデジタルヘルスの新鉱脈となるか(下)
2017/03/08 05:00 大下 淳一=日経デジタルヘルス
腸内には、
肥満を抑える効果を持つ菌やそれとは逆の効果を持つ菌、
肌の調子を整える効果を持つ菌など、
多種多様なタイプの菌が存在する。
生活習慣などによってそれらのバランスが崩れると、太りやすくなったり、肌の調子が悪くなったりする。
「腸内フローラの働きは実に不思議で、そのバランスによって食べた物の吸収や代謝の効率が大きく変わる。
世の中にはフルーツしか食べないような極端な食生活を送っている人がいるが、そうした人は腸内フローラが変化し、腸内細菌の働きによってたんぱく質などを補える体になっていると考えられる。
抗生物質を多く摂取していると良質の腸内細菌が死んでしまい、腸内フローラの多様性が失われることも知られている。
アフリカなどにアレルギーをまったく持たない人が見られるのは、そうした影響を受けていないためと考えられる」。
腸内フローラの性質や役割について、ウンログ 代表取締役の田口敬氏はこう話す。
ウンログの腸内フローラ検査では、利用者に採取・送付してもらった便を次世代シーケンサーで解析。
約1カ月後にメールで結果を返す。さまざまな腸内細菌を
「バランス調整菌」
「バランスかく乱菌」
「能力未知菌」に分類し、
腸内フローラのバランスをその比率で示したり、ビフィズス菌やフィーカリ菌といった具体的な菌種とその存在比率、他者との比較などを示したりする。
このサービスには一般消費者だけでなく、アカデミアや企業から高い関心が寄せられているという。
特に強い興味を示しているのが製薬企業や食品メーカー、医療機関など。共同研究案件がいくつも舞い込んでいる。
「腸内フローラは創薬や診断のヒントが隠されている“宝の山”。できるだけ多くのサンプルを集められないか、という声を受け取っている。
医療機関では、患者のデータは集められても健康な人のデータは集めにくい。(ウンログの総ダウンロード数で)50万という健康なユーザーを持つ我々がそこに貢献できる」(田口氏)。
製薬企業が関心を寄せているのは、腸内フローラが薬の代謝効率に深く関わり、治療効果や副作用に大きく影響するため。
ある薬が患者に有効かどうかを調べる上で、腸内フローラ検査を薬剤投与前のコンパニオン診断のような形で使える可能性があるのだ。
疾患との関わりについても「アレルギーやアルツハイマー病、糖尿病、がんなど多様な疾患との関係が明らかになってくるはず」と田口氏は見る。
食品メーカーとの協業では、腸内フローラに働きかけて健康や美容につながる食品の開発などが考えられる。
「せんずの開発にもつながるかもしれない」(田口氏)。
せんずとは、漫画「ドラゴンボール」に登場する、高い回復作用を持つ架空の食べ物。
腸内フローラに着目し「食物の吸収効率を高めるというアプローチによって、量をたくさん食べなくても栄養が取れるタイプの食品を生み出せる可能性がある」(田口氏)というわけ。
腸内フローラは、世界の食糧問題の解決の一助となるポテンシャルも秘めている。
2018年07月07日
“排泄”はデジタルヘルスの新鉱脈となるか(上) 漏れた尿で発電し、無線通信に利用しておむつ交換のタイミングを介護者に通知
もう「お漏らし」は怖くない
“排泄”はデジタルヘルスの新鉱脈となるか(上)
2017/03/03 17:45 大下 淳一=日経デジタルヘルス
漏れた尿で発電するおむつ
おむつに漏れた尿で発電し、その電力を無線通信に利用しておむつ交換のタイミングを介護者に通知する。
立命館大学 理工学部 電子情報工学科教授の道関隆国氏は、そんな技術を開発しプロトタイプを2016年12月に発表した(関連記事)。
「ワイヤレス尿失禁センサシステム」と呼ぶこのシステムは、紙おむつの肌に当たらない箇所(吸収剤と防水シートの間)に
アルミニウムと活性炭の電極を挟み込み、無線通信回路などを含む電子回路(センサー部)を外付けしたもの。
この紙おむつを装着した高齢者が尿を漏らすと電力が発生し、尿の量に応じてその発電量が増える仕組みだ。
発生した電力はセンサー部のコンデンサーにため、一定量に達すると無線信号を発信する。
パソコンなどで受信する信号の間隔が漏れた尿の量に応じて短くなる性質を利用し、尿漏れの回数と量を推定。
紙おむつがぐっしょり濡れたような“換え時”になると、おむつ交換のアラートを出す。高齢者が少しくらい尿を漏らしても、交換の必要がなければ放置し、無駄なおむつ交換を防ぐシステムでもある。
コストの大半を占めるのはセンサー部だが、数百円と安価に製造でき、電極付き紙おむつを交換する際にもセンサー部は繰り返して使える。実用化に向けて「協力が得られるおむつメーカーを探している」(道関氏)という。
“排泄”はデジタルヘルスの新鉱脈となるか(上)
2017/03/03 17:45 大下 淳一=日経デジタルヘルス
漏れた尿で発電するおむつ
おむつに漏れた尿で発電し、その電力を無線通信に利用しておむつ交換のタイミングを介護者に通知する。
立命館大学 理工学部 電子情報工学科教授の道関隆国氏は、そんな技術を開発しプロトタイプを2016年12月に発表した(関連記事)。
「ワイヤレス尿失禁センサシステム」と呼ぶこのシステムは、紙おむつの肌に当たらない箇所(吸収剤と防水シートの間)に
アルミニウムと活性炭の電極を挟み込み、無線通信回路などを含む電子回路(センサー部)を外付けしたもの。
この紙おむつを装着した高齢者が尿を漏らすと電力が発生し、尿の量に応じてその発電量が増える仕組みだ。
発生した電力はセンサー部のコンデンサーにため、一定量に達すると無線信号を発信する。
パソコンなどで受信する信号の間隔が漏れた尿の量に応じて短くなる性質を利用し、尿漏れの回数と量を推定。
紙おむつがぐっしょり濡れたような“換え時”になると、おむつ交換のアラートを出す。高齢者が少しくらい尿を漏らしても、交換の必要がなければ放置し、無駄なおむつ交換を防ぐシステムでもある。
コストの大半を占めるのはセンサー部だが、数百円と安価に製造でき、電極付き紙おむつを交換する際にもセンサー部は繰り返して使える。実用化に向けて「協力が得られるおむつメーカーを探している」(道関氏)という。
2018年07月06日
「睡眠不足でも睡眠過多でも認知,早死」 認知症リスクが高い睡眠時間は?〜久山町研究 日本人高齢者において、 「睡眠時間5時間未満もしくは10時間以上」 「睡眠薬の使用」 が、認知症や死亡の危険因子
「睡眠不足でも睡眠過多でも認知,早死」
認知症リスクが高い睡眠時間は?〜久山町研究
提供元:ケアネット
日本人高齢者において、
「睡眠時間5時間未満もしくは10時間以上」
「睡眠薬の使用」
が、認知症や死亡の危険因子であることが示唆された。
九州大学の小原 知之氏らが久山町研究での調査結果をJournal of the American Geriatrics Society誌オンライン版2018年6月6日号に報告。
本研究は前向きコホート研究で、
対象は認知症でない60歳以上の地域在住日本人。
自己申告による1日睡眠期間を、
5群(5.0時間未満、5.0〜6.9時間、7.0〜7.9時間、8.0〜9.9時間、10.0時間以上)に分類し、
Cox比例ハザードモデルを用いて、1日睡眠期間と認知症および死亡リスクとの関連を判定した。
主な結果は以下のとおり。
・追跡期間中、294人が認知症を発症し、282人が死亡した。
・認知症発症率および全死因死亡率は、
1日睡眠時間が5.0〜6.9時間の参加者に比べ、
5.0時間未満および10.0時間以上の参加者で有意に高かった。
これらの関連は、潜在的な交絡因子調整後も維持された。ハザード比(HR)と95%信頼区間(CI)は以下のとおり。
睡眠時間5.0時間未満
認知症 HR:2.64、95%CI:1.38〜5.05
死亡 HR:2.29、95%CI:1.15〜4.56
睡眠時間10時間以上
認知症 HR:2.23、95%CI:1.42〜3.49
死亡 HR:1.67、95%CI:1.07〜2.60
・アルツハイマー病および血管性認知症でも、同様のU字型の関連が認められた。
・睡眠薬の使用が認知症や死亡リスクに及ぼす影響を調べたところ、
睡眠薬を使用している参加者は、睡眠薬を使用しない1日睡眠時間5.0〜6.9時間の参加者に比べ、認知症リスクが1.66倍、死亡リスクは1.83倍であった。
(ケアネット 金沢 浩子)
原著論文はこちら
Ohara T, et.al. J Am Geriatr Soc. 2018 Jun 6. [Epub ahead of print]
認知症リスクが高い睡眠時間は?〜久山町研究
提供元:ケアネット
日本人高齢者において、
「睡眠時間5時間未満もしくは10時間以上」
「睡眠薬の使用」
が、認知症や死亡の危険因子であることが示唆された。
九州大学の小原 知之氏らが久山町研究での調査結果をJournal of the American Geriatrics Society誌オンライン版2018年6月6日号に報告。
本研究は前向きコホート研究で、
対象は認知症でない60歳以上の地域在住日本人。
自己申告による1日睡眠期間を、
5群(5.0時間未満、5.0〜6.9時間、7.0〜7.9時間、8.0〜9.9時間、10.0時間以上)に分類し、
Cox比例ハザードモデルを用いて、1日睡眠期間と認知症および死亡リスクとの関連を判定した。
主な結果は以下のとおり。
・追跡期間中、294人が認知症を発症し、282人が死亡した。
・認知症発症率および全死因死亡率は、
1日睡眠時間が5.0〜6.9時間の参加者に比べ、
5.0時間未満および10.0時間以上の参加者で有意に高かった。
これらの関連は、潜在的な交絡因子調整後も維持された。ハザード比(HR)と95%信頼区間(CI)は以下のとおり。
睡眠時間5.0時間未満
認知症 HR:2.64、95%CI:1.38〜5.05
死亡 HR:2.29、95%CI:1.15〜4.56
睡眠時間10時間以上
認知症 HR:2.23、95%CI:1.42〜3.49
死亡 HR:1.67、95%CI:1.07〜2.60
・アルツハイマー病および血管性認知症でも、同様のU字型の関連が認められた。
・睡眠薬の使用が認知症や死亡リスクに及ぼす影響を調べたところ、
睡眠薬を使用している参加者は、睡眠薬を使用しない1日睡眠時間5.0〜6.9時間の参加者に比べ、認知症リスクが1.66倍、死亡リスクは1.83倍であった。
(ケアネット 金沢 浩子)
原著論文はこちら
Ohara T, et.al. J Am Geriatr Soc. 2018 Jun 6. [Epub ahead of print]
高齢者だけではなく,成人が留意しなければならない食事 75歳以上の後期高齢者ではタンパク質摂取量が少ないほど死亡率が上昇する
高齢者だけではなく,成人が留意しなければならない食事
2018年5月24日より3日間開催された第61回日本糖尿病学会年次学術集会(学会長:宇都宮 一典)にて「高齢者糖尿病の病態と診療のポイント」をテーマに、井藤 英喜氏(東京都健康長寿医療センター 理事長)が教育講演を行った。
食事療法は、75歳以上の後期高齢者ではタンパク質摂取量が少ないほど死亡率が上昇する。
そして、高齢者ではタンパク質摂取量が低下すると筋肉量や筋力が減少し、フレイルやサルコペニアなどの老年症候群が惹起されやすくなるといったことから、
タンパク質を含む食品、肉や魚、さらに大豆、ミルク・乳製品、豆類などの摂取が推奨される。
また、大豆製品や野菜、海藻などの摂取は、認知機能維持に有用という報告もあるので、高齢者ではとくにこれらの食品の摂取が勧められる。
運動療法は、定期的な身体活動が代謝異常の是正だけでなく、生命予後、ADLの維持、認知機能低下の抑制に有用であるとされる。歩行、水泳などに代表される有酸素運動、スクワット、ダンベルに代表されるレジスタンス運動のほかに、高齢者糖尿病では、片脚立ちなどのバランス運動が転倒予防に有効であり、これらを絡めて行う必要がある。
「高齢者糖尿病の治療で避けたい治療薬」から 提供元:ケアネット
全糖尿病患者の約80%が60歳以上という現実
わが国の高齢者人口は、全人口の27%を超え、これに伴い60歳以上の糖尿病患者が全糖尿病患者の約80%を占める状況となった。
ガイドラインでは、高齢者糖尿病を認知機能やADLなどの条件で3つのカテゴリーに分け、血糖コントロール目標値をカテゴリー別に7.0〜8.5%未満に設定するとともに、重症低血糖が危惧される糖尿病薬を使用している場合は目標値に下限値を設けるなどの指針を示すものとなっている。
高齢者糖尿病に特有な病態の理解が必要
高齢者糖尿病は2型がそのほとんどを占め、発症原因として生活習慣の集積に加え、臓器の加齢変化が指摘されている。
また、患者は糖尿病に加え、高血圧、虚血性心疾患、脳血管障害、閉塞性動脈硬化症(ASO)、腎機能障害、がんなど多彩な疾患を合併していることが多く、多剤を併用しているケースが多い。
多剤併用や糖尿病薬で起こる低血糖は、うつ、認知機能低下、QOLの低下、転倒・骨折など、さまざまな弊害をもたらす。
とくに低血糖に関し、「高齢者では、無自覚、あるいは症状があっても非典型的な場合もあり、周囲からの注意も必要だ」と同氏は警鐘を鳴らす。
また、糖尿病自体が、要介護の原因となる認知症や転倒・骨折などの老年症候群の危険因子であることが明らかにされており、「高齢者糖尿病の診療では、いかに老年症候群の発症・進展を予防するかも含め、考える必要がある」と同氏は指摘する。
高齢者糖尿病の治療で大事なポイント
高齢者糖尿病の治療では、大きな目標として成人糖尿病と同じく「血管合併症の予防」があるが、
同時に、高齢者では「健康寿命の延伸」「老年症候群の予防」「重症低血糖の予防」が重要であり、
そのためには「患者背景に即した安全・妥当な治療」の実施が求められる。
食事療法は、75歳以上の後期高齢者ではタンパク質摂取量が少ないほど死亡率が上昇する。
そして、高齢者ではタンパク質摂取量が低下すると筋肉量や筋力が減少し、フレイルやサルコペニアなどの老年症候群が惹起されやすくなるといったことから、
タンパク質を含む食品、肉や魚、さらに大豆、ミルク・乳製品、豆類などの摂取が推奨される。
また、大豆製品や野菜、海藻などの摂取は、認知機能維持に有用という報告もあるので、高齢者ではとくにこれらの食品の摂取が勧められる。
運動療法は、定期的な身体活動が代謝異常の是正だけでなく、生命予後、ADLの維持、認知機能低下の抑制に有用であるとされる。歩行、水泳などに代表される有酸素運動、スクワット、ダンベルに代表されるレジスタンス運動のほかに、高齢者糖尿病では、片脚立ちなどのバランス運動が転倒予防に有効であり、これらを絡めて行う必要がある。
薬物療法では、ガイドライン記載のとおり、「低血糖の防止」「多剤併用への注意」が重要となる。
とくに「低血糖を起こしやすいSU薬、グリニド薬、インスリンの使用はなるべく避け、使用する場合は、低血糖対策を立て、患者や介護者にその対処法を十分説明しておく必要がある。
また、高齢者はシックデイになりやすいので、低血糖同様にそれへの対応・予防策の教育も大事だ」と同氏は指摘する。
最後に「高齢者糖尿病患者の診療は、患者のQOLの維持・向上、現在の生活の継続を支援するという視点から考えた治療を行い、患者の生活背景を考慮に入れ、起こりうる有害事象を避けながら治療を継続していくことが重要だ」と同氏は語り、講演を終えた。
(ケアネット 稲川 進)
2018年5月24日より3日間開催された第61回日本糖尿病学会年次学術集会(学会長:宇都宮 一典)にて「高齢者糖尿病の病態と診療のポイント」をテーマに、井藤 英喜氏(東京都健康長寿医療センター 理事長)が教育講演を行った。
食事療法は、75歳以上の後期高齢者ではタンパク質摂取量が少ないほど死亡率が上昇する。
そして、高齢者ではタンパク質摂取量が低下すると筋肉量や筋力が減少し、フレイルやサルコペニアなどの老年症候群が惹起されやすくなるといったことから、
タンパク質を含む食品、肉や魚、さらに大豆、ミルク・乳製品、豆類などの摂取が推奨される。
また、大豆製品や野菜、海藻などの摂取は、認知機能維持に有用という報告もあるので、高齢者ではとくにこれらの食品の摂取が勧められる。
運動療法は、定期的な身体活動が代謝異常の是正だけでなく、生命予後、ADLの維持、認知機能低下の抑制に有用であるとされる。歩行、水泳などに代表される有酸素運動、スクワット、ダンベルに代表されるレジスタンス運動のほかに、高齢者糖尿病では、片脚立ちなどのバランス運動が転倒予防に有効であり、これらを絡めて行う必要がある。
「高齢者糖尿病の治療で避けたい治療薬」から 提供元:ケアネット
全糖尿病患者の約80%が60歳以上という現実
わが国の高齢者人口は、全人口の27%を超え、これに伴い60歳以上の糖尿病患者が全糖尿病患者の約80%を占める状況となった。
ガイドラインでは、高齢者糖尿病を認知機能やADLなどの条件で3つのカテゴリーに分け、血糖コントロール目標値をカテゴリー別に7.0〜8.5%未満に設定するとともに、重症低血糖が危惧される糖尿病薬を使用している場合は目標値に下限値を設けるなどの指針を示すものとなっている。
高齢者糖尿病に特有な病態の理解が必要
高齢者糖尿病は2型がそのほとんどを占め、発症原因として生活習慣の集積に加え、臓器の加齢変化が指摘されている。
また、患者は糖尿病に加え、高血圧、虚血性心疾患、脳血管障害、閉塞性動脈硬化症(ASO)、腎機能障害、がんなど多彩な疾患を合併していることが多く、多剤を併用しているケースが多い。
多剤併用や糖尿病薬で起こる低血糖は、うつ、認知機能低下、QOLの低下、転倒・骨折など、さまざまな弊害をもたらす。
とくに低血糖に関し、「高齢者では、無自覚、あるいは症状があっても非典型的な場合もあり、周囲からの注意も必要だ」と同氏は警鐘を鳴らす。
また、糖尿病自体が、要介護の原因となる認知症や転倒・骨折などの老年症候群の危険因子であることが明らかにされており、「高齢者糖尿病の診療では、いかに老年症候群の発症・進展を予防するかも含め、考える必要がある」と同氏は指摘する。
高齢者糖尿病の治療で大事なポイント
高齢者糖尿病の治療では、大きな目標として成人糖尿病と同じく「血管合併症の予防」があるが、
同時に、高齢者では「健康寿命の延伸」「老年症候群の予防」「重症低血糖の予防」が重要であり、
そのためには「患者背景に即した安全・妥当な治療」の実施が求められる。
食事療法は、75歳以上の後期高齢者ではタンパク質摂取量が少ないほど死亡率が上昇する。
そして、高齢者ではタンパク質摂取量が低下すると筋肉量や筋力が減少し、フレイルやサルコペニアなどの老年症候群が惹起されやすくなるといったことから、
タンパク質を含む食品、肉や魚、さらに大豆、ミルク・乳製品、豆類などの摂取が推奨される。
また、大豆製品や野菜、海藻などの摂取は、認知機能維持に有用という報告もあるので、高齢者ではとくにこれらの食品の摂取が勧められる。
運動療法は、定期的な身体活動が代謝異常の是正だけでなく、生命予後、ADLの維持、認知機能低下の抑制に有用であるとされる。歩行、水泳などに代表される有酸素運動、スクワット、ダンベルに代表されるレジスタンス運動のほかに、高齢者糖尿病では、片脚立ちなどのバランス運動が転倒予防に有効であり、これらを絡めて行う必要がある。
薬物療法では、ガイドライン記載のとおり、「低血糖の防止」「多剤併用への注意」が重要となる。
とくに「低血糖を起こしやすいSU薬、グリニド薬、インスリンの使用はなるべく避け、使用する場合は、低血糖対策を立て、患者や介護者にその対処法を十分説明しておく必要がある。
また、高齢者はシックデイになりやすいので、低血糖同様にそれへの対応・予防策の教育も大事だ」と同氏は指摘する。
最後に「高齢者糖尿病患者の診療は、患者のQOLの維持・向上、現在の生活の継続を支援するという視点から考えた治療を行い、患者の生活背景を考慮に入れ、起こりうる有害事象を避けながら治療を継続していくことが重要だ」と同氏は語り、講演を終えた。
(ケアネット 稲川 進)