2018年07月14日
糖尿病前症は、血糖値が正常値よりも高いが、2型糖尿病と診断されるまでは高くない状態を指し、減量や運動を行うことで2型糖尿病への進展を予防できる。
糖尿病前症は、血糖値が正常値よりも高いが、2型糖尿病と診断されるまでは高くない状態を指し、減量や運動を行うことで2型糖尿病への進展を予防できる。
高齢者向けの新しい糖尿病予防プログラムを策定−米メディケア 提供元:HealthDay News 公開日:2018/06/18
米国では糖尿病またはその予備群(糖尿病前症)とされる成人が1億人を超え、65歳以上の高齢者の4人に1人が糖尿病と診断されている。
こうした背景から、メディケア(高齢者向け公的医療保険制度)は新しい糖尿病予防プログラム(Medicare Diabetes Prevention Program)を策定した。
これにより数百万のメディケアに加入する高齢者が糖尿病予防プログラムに参加できるようになったという。
米国糖尿病教育者会議(American Association of Diabetes Educators;AADE)によると、
高齢者の多くは、自分が糖尿病やその予備群であることに気づいていない。
糖尿病前症は2型糖尿病の発症につながるだけでなく、心臓病や脳卒中リスクも高めることから早期の介入が重要になる。
「メディケアが糖尿病予防を保障対象に拡大したことは、大変素晴らしいニュースだ」と、AADEシニア・マネジャーのAngela Forfia氏は話している。
糖尿病前症は、血糖値が正常値よりも高いが、2型糖尿病と診断されるまでは高くない状態を指し、減量や運動を行うことで2型糖尿病への進展を予防できる。
Forfia氏によると、高齢の糖尿病前症患者は2型糖尿病に進展するリスクが極めて高いが、若年者よりも糖尿病を予防しやすいといった側面もあるという。
しかし、「2型糖尿病を予防するには、糖尿病前症が早期の段階で介入することが不可欠だ」と同氏は強調している。
メディケアの糖尿病予防プログラムは、米疾病対策センター(CDC)による1年間の全米糖尿病予防プログラム(National Diabetes Prevention Program;NDPP)を基盤としたもの。
NDPPに参加することで2型糖尿病リスクは全体で58%低減したほか、60歳以上の人ではそのリスクは71%低減することが明らかになっている。
この新しいプログラムは、CDCが認定する重点を絞った16回のコアセッションで構成されている。
参加者は6カ月間にわたり、長期にわたる食生活の改善や運動量を増やす方法、体重管理のための行動変容などを学ぶ。
プログラムではその後、参加者が学んだことを継続できるように半年間のフォローアップを行い、さらに1年間の維持期間を設けている。
また、プログラムでは5%の減量と1週間に150分以上の運動が目標とされるが、参加者はコーディネーターと一緒に現実的な目標を設定することもできる。
米モンテフィオーレ医療センター臨床糖尿病センターのセンター長を務めるJoel Zonszein氏は、
専門家の立場からこのプログラムを高く評価し、「CDCのプログラムは成功例となっているが、
参加できる患者数は十分とは言えないのが現状だ。
プライマリケア医は自身の患者のためにもこのプログラムについて知っておく必要がある」と話している。
新しいプログラムに参加できる条件は、メディケア・パートBまたはパートCへの加入以外は以下の通り。
・初回コアセッション時にBMI 25以上(アジア人の場合はBMI 23以上)
・初回コアセッション以前の12カ月以内に血糖値に異常がある人
・1型糖尿病または2型糖尿病の診断歴がない人
・末期腎不全のない人
[2018年5月15日/HealthDayNews]Copyright (c) 2018 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら
高齢者向けの新しい糖尿病予防プログラムを策定−米メディケア 提供元:HealthDay News 公開日:2018/06/18
米国では糖尿病またはその予備群(糖尿病前症)とされる成人が1億人を超え、65歳以上の高齢者の4人に1人が糖尿病と診断されている。
こうした背景から、メディケア(高齢者向け公的医療保険制度)は新しい糖尿病予防プログラム(Medicare Diabetes Prevention Program)を策定した。
これにより数百万のメディケアに加入する高齢者が糖尿病予防プログラムに参加できるようになったという。
米国糖尿病教育者会議(American Association of Diabetes Educators;AADE)によると、
高齢者の多くは、自分が糖尿病やその予備群であることに気づいていない。
糖尿病前症は2型糖尿病の発症につながるだけでなく、心臓病や脳卒中リスクも高めることから早期の介入が重要になる。
「メディケアが糖尿病予防を保障対象に拡大したことは、大変素晴らしいニュースだ」と、AADEシニア・マネジャーのAngela Forfia氏は話している。
糖尿病前症は、血糖値が正常値よりも高いが、2型糖尿病と診断されるまでは高くない状態を指し、減量や運動を行うことで2型糖尿病への進展を予防できる。
Forfia氏によると、高齢の糖尿病前症患者は2型糖尿病に進展するリスクが極めて高いが、若年者よりも糖尿病を予防しやすいといった側面もあるという。
しかし、「2型糖尿病を予防するには、糖尿病前症が早期の段階で介入することが不可欠だ」と同氏は強調している。
メディケアの糖尿病予防プログラムは、米疾病対策センター(CDC)による1年間の全米糖尿病予防プログラム(National Diabetes Prevention Program;NDPP)を基盤としたもの。
NDPPに参加することで2型糖尿病リスクは全体で58%低減したほか、60歳以上の人ではそのリスクは71%低減することが明らかになっている。
この新しいプログラムは、CDCが認定する重点を絞った16回のコアセッションで構成されている。
参加者は6カ月間にわたり、長期にわたる食生活の改善や運動量を増やす方法、体重管理のための行動変容などを学ぶ。
プログラムではその後、参加者が学んだことを継続できるように半年間のフォローアップを行い、さらに1年間の維持期間を設けている。
また、プログラムでは5%の減量と1週間に150分以上の運動が目標とされるが、参加者はコーディネーターと一緒に現実的な目標を設定することもできる。
米モンテフィオーレ医療センター臨床糖尿病センターのセンター長を務めるJoel Zonszein氏は、
専門家の立場からこのプログラムを高く評価し、「CDCのプログラムは成功例となっているが、
参加できる患者数は十分とは言えないのが現状だ。
プライマリケア医は自身の患者のためにもこのプログラムについて知っておく必要がある」と話している。
新しいプログラムに参加できる条件は、メディケア・パートBまたはパートCへの加入以外は以下の通り。
・初回コアセッション時にBMI 25以上(アジア人の場合はBMI 23以上)
・初回コアセッション以前の12カ月以内に血糖値に異常がある人
・1型糖尿病または2型糖尿病の診断歴がない人
・末期腎不全のない人
[2018年5月15日/HealthDayNews]Copyright (c) 2018 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/7890300
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック