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2018年07月27日

Q:効果的に痩せるために何が必要ですか? A:本当に痩せる必要がありますか?

Q:効果的に痩せるために何が必要ですか?
A:本当に痩せる必要がありますか?

健康体なのか?未病、発病しているのか?
健康診断で、正常から逸脱しているデータがありますか?
血圧?血糖?肝機能?腎機能?脂質異常?胸部レントゲン?検尿?

まずは、痩せる必要がある疾患を持っていますか?
糖尿病、心筋梗塞、高血圧の家族歴がありますか?

肥満は、糖尿病、高血圧、脳血管障害、虚血性心疾患などの重要な危険因子です。

どの程度の肥満があるかを正確に評価して把握することは、それらの疾患の予防や治療のために役立ちます。

肥満の評価には、本来は、体脂肪率や体組成の計測が行われるべきですが、それらの計測は通常は困難です(普及している体脂肪計は、両足の間の電気抵抗を測定するに過ぎません)。

このため、身長と体重から、簡便に計算されるBMI(ボディ・マス・インデックス)が使用されます。

BMI(高さ)=体重(kg, 体積)÷{身長(m)}2(m2, 面積)

BMIの最も良い点は、たいていの人において、体の総脂肪量とよく相関することです。

18.5以上24.9以下が普通体重です。

BMIと平均余命の関係

喫煙しない米国の白人男性及び白人女性のBMIごとの10年後の相対的死亡リスクは、

BMI:20-24.9が最も死亡リスクが低い。

日本肥満学会では、BMI:22の体重を標準体重(統計的に最も病気にかかりにくい体重)としている。

例えば、肥満と糖尿病は関連があり、
40-59歳の男性で、糖尿病が強く疑われる人の割合は、

BMI18.5-22で5.9%、
BMI22-25で7.7%、
BMI25-30で14.5%、
BMI30以上で28.6%であった。

なお、加齢を重ねていない20-39歳の男性ではこのような大きな差は出なかった。

生命保険会社の調査では、一番死亡リスクが低かったのは、BMI:23 
であった。

BMIを計算していただいて、家族歴、現病歴、健康診断、人間ドックの検査値から、本当に痩せる必要があるか、
確認してください。
タグ:BMI 肥満 糖尿病
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田中松平
元消化器外科医で,頭からつま先まで診れる総合診療科医です. 医学博士 元日本外科学会認定指導医・専門医, 元日本消化器外科学会認定指導医・専門医, 元日本消化器内視鏡学会専門医, 日本医師会認定産業医, 日本病理学会認定剖検医,
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