2015年08月17日
金剛界 降三世三昧耶会 三昧耶パーツ描き11(金剛輪)
金剛輪の三昧耶形パーツ描き 尊格のグループと順番
続いて、降三世三昧耶会 金剛輪内の三昧耶形パーツを描きます。
金剛輪内の尊格の配置と順番はわかりにくいので降三世三昧耶会を用いて少し説明します。
もうすこし詳しい解説を三昧耶会 金剛輪の記事でしてますのでご参照ください。
金剛輪の中は井形に区切られ、十字型に五つの大きな月輪(五解脱輪)が配され、四隅に中位の月輪があります。また、五解脱輪の中がさらに井形に区切られ、十字型に五つの小さな月輪があります。
ここで金剛輪内に住する尊格は大きく四つのグループに分かれます。
@ 五仏(白番号:1〜5)
A 四波羅蜜菩薩(黄番号:6〜9)
B 十六大菩薩(水色番号:10〜25)
C 内四供養菩薩(桃色番号:26〜29)
(カッコ内の色数字は図の色番号に対応します。)
@ 五仏(白番号:1〜5)
白番号1〜5の五仏(五智如来)は金剛輪内に十字に配された五つの解脱輪の中央に住します。
金剛界曼荼羅世界は中尊 毘盧遮那如来(1)を中心にできていて、四方四仏(2〜5)は東南西北の時計周りに配されます(金剛界曼荼羅は上が西)。
A 四波羅蜜菩薩(黄番号:6〜9)
黄番号6〜9の四波羅蜜菩薩は毘盧遮那如来(1)の四方を囲むように東南西北の順に時計周りに住しています。
B 十六大菩薩(水色番号:10〜25)
水色番号10〜25の十六大菩薩は毘盧遮那如来(1)と四仏(2〜5)との位置関係から配置が決まります。
各四仏を取り囲む十六大菩薩をそれぞれ四親近菩薩と言い、それぞれ次の二つのルールに従って配置が決まります。
1)毘盧遮那如来に近い方が上位
2)毘盧遮那如来に向かって四仏の右側が上位
尊格がこちらを向きに座して描いている西院本金剛界曼荼羅ではわかりにくいのですが、金剛界世界では毘盧遮那如来に向かって説法を聴いていますので、同グループ内では毘盧遮那如来に近い尊格が上位になり、また右側上位文化の影響も働いています。
C 内の四供養菩薩(桃色番号:26〜29)
桃色番号26〜29の内四供養菩薩は八方位の東南西北が抜け「東南→南西→西北→北東」の順に配されることになります。
以上です。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
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