2015年08月25日
金剛界 降三世三昧耶会 三昧耶パーツ描き17(金剛輪6)
金剛輪の三昧耶形パーツ描き6
降三世三昧耶会の金剛輪内の三昧耶形パーツ描きをしています。
今回はB 十六大菩薩の最後、北方羯摩部は不空成就如来の四親近菩薩(水色番号:22〜25)です。
金剛界曼荼羅は上が西です。
北方四親近菩薩
22)金剛業菩薩
この羯磨杵も降三世明王の影響を受けて忿怒羯磨杵に描かれている。
金剛業は梵名のヴァジュラ・カルマの意訳。
不空成就如来の南方の月輪に住し、諸仏を供養し衆生を済度する働きを誓願する菩薩。
如来のはたらきの象徴である忿怒羯磨杵を三形とする。
23)金剛護菩薩
ここも三昧耶会と比較すると三鈷杵が忿怒形に描かれているので甲冑忿怒三鈷杵と呼べるだろう。
金剛護は梵名のヴァジュラ・ラクシャの意訳。
不空成就如来の西方の月輪に住し、衆生を守護する働きを誓願する菩薩。
守護・救護の象徴である甲冑忿怒三鈷杵を三形とする。
24)金剛牙菩薩
一方、金剛牙菩薩は三鈷杵を二つ描いたかたちであるのに、忿怒形とはならず、三昧耶会の三形と同型である。
金剛牙は梵名のヴァジュラ・ヤクシャからの意訳。ヤクシャが牙をもつことから。
不空成就如来の東方の月輪に住し、あらゆる障害を食い尽くし衆生を救済する働きを誓願する菩薩。
積極的守護・救済の象徴である金剛牙を三形とする。
25)金剛拳菩薩
緑色に染められているのがわかる。
金剛拳は梵名のヴァジュラ・サンディの意訳。
不空成就如来の北方の月輪に住し、衆生を修行の成就へと導く働きを誓願する菩薩。
両手に金剛杵をしっかりと握る修行成就の象徴である二手金剛拳を三形とする。
以上、不空成就如来の四親近菩薩は、
金剛業菩薩の位で諸仏供養、衆生済度し、
金剛護菩薩の位で衆生守護・救護し、
金剛牙菩薩の位で衆生へのあらゆる障害を滅し、
金剛拳菩薩の位で衆生の修行が成就へと導く
ことを表している。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
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