2015年08月12日
金剛界 降三世三昧耶会 三昧耶パーツ描き7(第二重3)
第二重の三昧耶形パーツ描き 3回目
今回から降三世三昧耶会のB 賢劫十六尊の下絵を東南西北の四回に分けて描きます。
今回は賢劫十六尊のうち東側四尊(9〜12)です。
時間を過去・現在・未来に分け、現在に現れる千仏を賢劫千仏といい、その上位十六尊を賢劫十六尊と呼びます。
第二重 三昧耶形パーツ B 東方賢劫十六尊(黄色番号:9〜12)
9)慈氏菩薩
本当によく保存されていて喜ばしい。
慈氏菩薩は別名を弥勒菩薩といい、賢劫十六尊の筆頭菩薩。
慈徳をあらわし、衆生に智慧の水を注ぐ働きの象徴である軍持(ぐんじ=水差し、梵語のクンディの音訳)を三昧耶形(三形)とする。
10)不空見菩薩
独鈷杵および眼差しまではっきりとわかる。
不空見菩薩は仏眼(五眼)を開き遍く衆生を観察、済度する菩薩。不空見は「見逃さない」の意。
衆生をよく見、煩悩を砕破する働きの象徴とする仏眼独鈷杵(独鈷杵の左右に仏眼)を三形とする。
11)滅悪趣菩薩
梵篋の色が鮮やか。
滅悪趣菩薩は衆生を地獄道・餓鬼道・畜生道の三悪趣から離れさせることを誓願した菩薩。
法門(仏の教え)を象徴し、三悪趣に堕ちた衆生を法門により救済する働きの象徴である梵篋(経典の入った箱または経典)を三形とする。
12)除憂闇菩薩
五葉の緑が美しい。
除憂闇菩薩は衆生の一切の憂悩と心の闇(迷妄・暗愚)を砕破する智慧を象徴する菩薩。
衆生の憂悩や煩悩を払う働きの象徴である無憂樹五葉を三形とする。
以上、仏の智慧と煩悩砕破の働きにより、遍く衆生救済の誓願をする菩薩が見られる。
東方の賢劫四尊でした。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
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