2015年08月07日
金剛界 降三世三昧耶会 三昧耶パーツ描き3(外周3)
三昧耶パーツ描き3
降三世三昧耶会 三昧耶パーツ描き、外周の3回目。
降三世三昧耶会って名前が長いなあ。
今回は西方の五天について。
降三世三昧耶会 西方五天
外周西方には八護方天のうち西南、西北、東南、北を守る、地居天に属する四天が位置する。ただし中央の13は西門を守護する毘那夜迦の眷属。
11)羅刹天(らせつてん)
ほとんど何も書かれていないようにしか見えない。
羅刹はもと悪鬼、暴虐破壊の神。その力により煩悩を破壊し仏法を守護する西南の護法天となる。
煩悩を破壊する火焔棍棒を三昧耶形(三形)とする。
12)風天(ふうてん)
ここも、荷葉座は色、かたちともよく保存されているが、三昧耶形は全くと言って良いほど残っていない。何か剥離しやすい描き方をしたのか、もしくは描いていないのか、はたまた塗りつぶしてしまったのか・・・
風天は風を司り、雨雲をさそい黒雲を吹き払う。その大いなる力により西北の護法天となる。
風をはらみ煩悩の塵埃を吹き払い宝珠(菩提心)を顕わにする宝珠風幢を三形とする。
13)金剛衣天(こんごうえてん)
弓箭の墨書きの線がよく残る。
金剛衣天は弓箭毘那夜迦ともいい毘那夜迦の眷属。弓箭を手に持ち障害と戦うとともに愛欲の本性清浄をあらわす。
弓箭を三形とする。
西門の守護天。
14)火天(かてん)
非常によく保存されている。上で紹介した三つと保存条件の何が違うのかさっぱりわからない。
火天(アグニ)はバラモンの教えでは供物を天に運ぶ役割を担い天と人とを結ぶ。仏教においては煩悩を焼き尽くしほとけの智慧を与える東南の護法天。
三角火焔を三形とする。
15)毘沙門天(びしゃもんてん)
これも色、かたちとも細部まで非常によく保存されている。
毘沙門はヴァイシュラヴァナの音訳で、ヴァイシュラヴァナは多く聞く者の意で別名を多聞天という。
毘沙門天は元夜叉や羅刹の王。富と財宝の守護天。北方の護法天。
仏敵を打ち据える護法の宝棒を三形とする。
というわけで以上、西方五天でした。
西方五天も三昧耶会とほぼ同じイメージで区別がつかない。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
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