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2023年02月14日

2023.2.14【米国】注目!ワシントンポストのウクライナ論文(分析・参考)


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2023.2.14【米国】注目!ワシントンポストのウクライナ論文(分析・参考)

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2023.2.14【米国】注目!ワシントンポストのウクライナ論文【及川幸久−BREAKING−】※多言語字幕ありMulti-verbal subtitles※




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戦争してるのは
ロシアとウクライナだと
本気で思ってる奴がいるのか?
まあいるだろうね、
ネトウヨやパヨクの類が。

戦争してるのは
ロシアとアメリカ(左翼ネオコン)。
これは紛う事なき代理戦争だ。
ウクライナに主体性はない。
故に和平交渉は
米露間でしか成立しない。

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2023.2.14【米国】注目!ワシントンポストのウクライナ論文

文字起こし

0:00
皆様こんにちはそしてこんばんは 及川幸久です
0:03
今日のテーマは
0:05
このままでは核戦争 アメリカメディアが武力ではなく 外交交渉で解決を主張
0:11
ということでお送りいたします
0:13
是非お付き合いください
0:15
ウクライナ情勢に対して、 「このままでは核戦争になる」
0:19
これは多くの人たちが共通して思っている大きな懸念です
0:25
しかし現状は
0:28
このNATOの事務総長ストルテンベルグ氏が 世界経済フォーラムでつい先日言っていたように
0:38
「ウクライナにもっと武器を送れ」 「武器が平和への道なんだ」という風に
0:43
とにかくウクライナに西側の最新鋭の武器を送り続けることが 平和への道なんだということを彼らは主張しています
0:52
ところが本当にそうなのかっていう疑問が 西側の方にも出てきているということを
1:00
今日はお伝えしたいと思います
1:01
それがこのワシントンポストの つい先週の金曜日2月10日の記事です
1:10
「外交は冷戦の危機を救った。 今日、再びその力を発揮することができる」 というタイトルの記事なんですね
1:19
これはワシントンポストの論説記事です
1:23
こういう記事がほかのメディアではなく ワシントンポストに出たというところに 重要な意味・サインがあると思うんですね
1:33
中国共産党にとって人民日報という新聞が その政党の機関誌です
1:41
中国共産党の最新の考え方を伝えるのが 人民日報だとしたら
1:46
アメリカの民主党(もしくはディープステート)の 最新の考え方を伝えているのがワシントンポストに当たります
1:58
ワシントンポストはアメリカの人民日報みたいなものですね
2:01
そこがこういう論説を出してきた、 今までの主張と違うことを出してきた
2:09
ここに重要なサインがあると思われますので 中身を見ていきたいと思います
2:16
その前に一つだけお知らせを
2:20
2月22日島根県の松江市で 竹島の日の公演を私が行ないます
2:28
2月22日水曜日18時から松江市のくにびきメッセで 領土問題についてお話をいたしますので
2:40
これは地元の幸福実現等の主催で行います
2:44
是非お近くの方、特に竹島奪還領土問題に対して ご関心のある皆さんに来ていただければ幸いです
2:55
詳しくはこのコメント欄そして概要欄に 申し込み先を入れておきます
3:03
はい、本題です
3:05
この2月10日のワシントンポストの論説記事なんですが
3:10
これを書かれたのがフランク・コスティリオラという コネチカット大学の有名な歴史学の教授です
3:21
その論説の中身は
3:23
「外交というのはかつての米ソ冷戦の危機を救ったのだ」と
3:30
「外交は今日再びその力を発揮できるだろう」と
3:33
具体的には「ジョージ・ケナンが提唱した外交は 今中国やロシアとの緊張を緩和することができるはずだ」 というそういう内容なんですよ
3:44
ジョージケナン、この方です
3:47
かつて米ソ冷戦時代に ソ連封じ込め政策というものを作って
3:53
それが効いてアメリカが冷戦に勝利した
3:56
その冷戦勝利の立役者という風に彼は言われています
4:00
このジョージケナンのことについては このチャンネルでも何度か取り上げてますね
4:06
今回のワシントンポストの論文は ジョージケナンについての論文なんです
4:14
ジョージ・ケナンのやったことを 今やるべきなんだってことをこの論説は言ってるんです
4:19
これはジョージケナンが生前1997年2月5日に ウクライナのことについて書いていた論説なんですね
4:33
これはケナンが当時ニューヨークタイムズに書いた論説ですね
4:38
ここでジョージケナンは 「アメリカが冷戦に確かに勝利したけど
4:42
その勝利に乗じてNATOを 東ヨーロッパの方に進出させていくことに対して 強く非難をしています
4:55
NATOに対して、東方に拡大するな ということを言ってる論文だったんですね
5:02
このジョージ・ケナンについて 先ほどのワシントンポストが論説を出したんですけど
5:09
その数日前にフォーリンアフェアーズという外交問題専門の雑誌 も似たような論説を出していました
5:18
1月27日の「ケナンのウクライナに関する警告」という記事
5:24
うっすらジョージ・ケナンの顔が出てますけど
5:27
かつてニューヨークタイムズで生前のケナンが出していた ウクライナに対する警告をもう一度考えるべきだっていう記事を
5:36
先月1月27日にフォーリン・アフェアーズも 出してるんですよね
5:41
そしてニューヨークタイムズも 同じことを言ってきた
5:45
というのは
5:46
NATOの東方拡大をアメリカがやってきた結果 今どうなってるかというと
5:53
ロシアが中国に近づくことになった
5:58
そしてアメリカはロシアと中国という 二正面戦争に向かうことになってしまった
6:04
アメリカにとって何一ついいことがなかったんじゃないか、 失敗だったじゃないかっていう話なんですね
6:10
今回のワシントンポストの論文では ジョージケナンについて記者が随分詳しく語っています
6:19
ポイントだけ取り上げます
6:21
ジョージ・ケナンの戦略は 冷戦時代の最も緊迫した場面を和らげたんです
6:32
そしてそれを今日に当てはめたら
6:34
第三次世界大戦に向かうんじゃないかっていう 今日の緊張を緩和するために有益であると
6:43
この先生は言っています
6:45
その具体的な事例として
6:46
過去の事例はまず朝鮮戦争
6:51
この方は歴史の先生なので 歴史の教訓を言っていますが
6:55
朝鮮戦争は1950年から1953年まで続きました
6:58
アメリカはこの当時朝鮮戦争で ソ連との代理戦争をやっていたわけですね
7:03
ソ連(ロシア)とアメリカの代理戦争という意味では 今はウクライナに当たる訳ですね
7:10
この当時ケナンはどうしたかというと
7:13
ソ連は当時ソ連の国境近くに 外国軍が駐留していたことに憤慨したんですね
7:21
アメリカ軍が駐留していたことに対して ソ連が憤慨した
7:26
その直接対決の危機になった時、 ケナンはロシア(当時のソ連)に赴任してソ連研究を重ねて
7:37
ケナンはアメリカの誰よりも ソ連を理解するようになった
7:41
そしてケナンは当時のソ連の国連大使に近づいて 個人的な信頼関係を築いて 国連大使を説得したっていうんですね
7:52
こういう個人的信頼関係を築く外交を行っているんです
8:00
この時のケナンの残した教訓は
8:05
「交渉相手がどんなに冷徹なプロに見えても 感情に左右される人間である」と
8:13
「相手がソ連の交渉相手であったとしても人間なんだ」と
8:17
「相手に敬意を払うと抵抗が和らぎ 屈辱を与えようとすると反対が強まる。 人間らしい反応が来るんだ」と
8:29
このことをケナンは教訓として
8:33
相手に屈辱を与えようとするのではなく 敬意を払うという個人的な外交を重ねて
8:40
それが結果的に米ソ冷戦の緊張を やわらげることに繋がったんだと
8:47
最終的に米ソ零戦でソ連崩壊に導いたのは ケナンの封じ込め政策ですけど
8:54
その封じ込め政策の前提にあったのは こういう外交交渉だったんだと彼は言っています
9:00
この結果、1953年朝鮮戦争は休戦になったわけです
9:05
このケナンの洞察力っていうのは
9:08
「当時の米ソ両陣営にはもう溝がある。 どう見ても埋まらない溝があるものだが
9:19
どちらも世界戦対戦を望んでいないというのは共通してたんだ」と
9:25
「この溝を埋めるには 非公式の個人的な外交が有効である」 という風にケナンは言っています
9:32
もう一つの歴史の教訓はキューバ危機です
9:36
これは先程の朝鮮戦争の十年後に起きているわけです
9:40
1962年の10月に起きたキューバ危機
9:44
この時のアメリカの大統領が民主党のケネディ、 ソ連側がフルシチョフで キューバにはカストロがいた訳ですね
9:53
このキューバ危機はどういう背景で起きたかというと
9:58
1962年当時実はアメリカが ソ連に向けたミサイルを同盟国のトルコに配備したわけです
10:08
これにソ連が怒って今度はソ連が キューバに密かにアメリカを狙ったミサイルを配備した
10:17
これが核ミサイルになる可能性があった
10:21
これが米ソ冷戦の中で 最も核戦争に近付いた瞬間だった訳ですね
10:29
この時にケネディの大統領顧問が何人もいたわけですが
10:34
その多くはキューバ爆撃や侵攻を勧めた
10:39
「キューバに侵攻すべきだ」「爆撃すべきだ」 と大統領に進言した訳ですね
10:44
しかしジョージケナンの友人である アドレー・スティーブンソンという 当時の国連大使がいたんですね
10:51
アメリカのこの国連大使は ケネディに対して外交と海上封鎖を進言した
11:03
ケネディはこっちの意見を取るわけです
11:05
こっちの進言でフルシチョフと手紙のやり取りをします
11:10
そしてこの個人的な手紙というのが この地政学的な危機を人間的な言葉に変えた
11:19
こういう風にこのワシントンポストの論文で この先生は言ってるんですけど
11:23
まさにこのケネディ外交っていうのは ケナン外交だったんですね
11:27
ケナン外交をケネディは当時やったことになります
11:31
それは相手に対する冷静な共感に基づくものだった
11:35
相手は相手で色んな感情を持っている人間であって それに対して冷静に共感に導くという結果
11:44
ケネディがフルシチョフとの間で 約束したのは何かと言うと
11:48
「キューバのソ連ミサイルを撤去してもらう その引き換えとしてアメリカは トルコにおいたアメリカのミサイルを撤去します」と
11:58
こういう交換条件を彼は提案したんですね
11:59
更には「アメリカは絶対にキューバを侵略しません」 という約束も彼はしてる訳です
12:05
このように武力ではなく外交交渉で解決した という歴史的な瞬間です
12:13
これをケネディ大統領は成し遂げたんですね
12:17
その背後にあったのはジョージ・ケナンの外交戦略です
12:21
ジョージ・ケナンの外交戦略というのは
12:24
相手を理解すること
12:25
忍耐強く強い交渉すること
12:28
相手の恐怖や願望をしっかり把握すること
12:32
そして相手の底意地の悪さを覚悟すること
12:36
こういうリアリズムですね
12:39
極めてリアリスティックな考え方です
12:42
このワシントンポストの記事の著者は 「こういうケナンの外交戦略を教訓として 今我々はこう考えるべきだ」と言います
12:56
「アメリカはロシアが抱いてる恐怖を 理解して共感を持て」と
13:03
「その上で具体的に外交交渉で
13:08
ロシアとウクライナのいずれかが 絶対的に勝利するのではなく
13:17
双方が破滅的な結果を回避するために 面目を保つ必要があるんだ」
13:24
という風に言っています
13:26
この面目を保つという危機の終わらせ方が 極めてリアリスティックな考え方です
13:33
例えばロシア側はこのウクライナ東部からも撤退する
13:41
その代わりウクライナ側もウクライナ東部に真の自治を認める
13:49
これも一つの選択肢なんだと
13:50
実は八年前からこれでほとんど話が決まってたんですよ
13:53
ミンスク合意ってのはこうした内容でしたから
13:56
だからこういう交渉を 今からでも遅くないのでやるべきであると
14:01
ジョージ・ケナンは
14:03
「一見相容れないように見える立場も それは相手の希望価格に過ぎないんだ」と考えた
14:10
「相手が言ってる条件っていうのは希望価格に過ぎなくて 相手だってその希望が価格通りで売れるとは思ってないんだ」と
14:22
なので忍耐強い交渉が必要であると
14:26
忍耐強い交渉は当初は見えなかった妥協点を生み出し 誰も望まない悲惨な戦争から世界を救う
14:36
これがケナンの教訓であり この論文で書かれている結論であります
14:41
ちょっと手前味噌になりますけども
14:44
私は昨年の十二月末にこういう本を出版しました
14:49
「いま世界を動かしてる『黒いシナリオ』」
14:51
これはグローバリズムについての本なんですが
14:53
この本の最終章の最後のところで ジョージ・ケナンについて触れているんです
14:59
ジョージ・ケナンは 「アメリカの本当の強みは軍事力ではない」と言う
15:07
アメリカは世界一の軍事大国というけど それがアメリカの本当の強みじゃないんだ という風にケナンは言っていた
15:13
ケナンは「アメリカの強みとは国際社会が憧れ尊敬する文化力である」と言った
15:20
ここにもケナンの考え方が 端的に表れているわけですよね
15:25
なのでアメリカは軍事力を振り回して「武器が平和への道だ」なんて NATOの事務総長の言葉みたいなことをやってるんじゃなくて
15:38
この国際社会が憧れ尊敬する文化力、 その外交交渉によって問題を解決すべきではないかと
15:49
実はこのことが著者である私が 一番この本で言いたかった結論部分なんですよね
15:57
この本の最後にこういう風に私は書きました
15:59
アメリカは封じ込める相手を間違っている
16:04
今封じ込めるべきはロシアではなく中国であるはずなのだと
16:09
ここが私の本の一番の結論なんですが
16:14
アメリカは封じ込める相手を間違っています
16:16
今アメリカが封じ込めるべきは中国なんです
16:18
そのことを言いたいが故に この一冊の本を一章から五章まで書いて 最後に結論部分を出しています
16:27
よろしかったら是非この本、 ジョージ・ケナンについて詳しく書いてありますので チェックしてみてください
16:35
そしてこういう論文がワシントンポストに今出てきたということから
16:41
流れが変わるかもしれない
16:44
アメリカが武器一辺倒ではなくて 交渉の方に行くかもしれないという兆しだ
16:49
という希望的観測でありますけど そういう風に見ていきたいという風に思っております
16:54
今日はここまでです
16:56
ご視聴、誠にありがとうございました


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