「1万時間の法則」にもあるように
1つのことを自分の専門として深めていくためには
重点的に取り組む時間を作りあげていくことも必要になってきます。
そこで何が自分のゴールにとって重要なもので
どこにその時間を割いていくのか、を見極めるためにも
小さな試行錯誤も大切になってくるところがあります。
直接的にゴールに役に立たないことでも
何が自分に合うのか、という適性を
自分の目で見定めていくための時間も大切になる、と言われると
無駄なことをしたくない、という気持ちと
矛盾を感じられるところがあるかもしれません。
どんなことでも1つの入り口から
一直線にゴールに向かって結びつくものとは限らない。
むしろゴールまでの最短距離は
自分にとって重要なものを
見定めるためのプロセスにあるとも言えるのではないでしょうか?
そこで大切になるエビデンスを、「残酷すぎる成功法則」から、抜粋します。
(引用開始)
スランフォード大学ビジネススクール教授のエドワード・ラジアーは
一九九七年に同スクールの卒業生一万二千五百人を対象に、前職の数を調査した。
回答を寄せた五千人のデータを分析したところ、仕事経験が十五年以上で
経験した役職が二つ以下だった者がCEOなどの経営幹部になる確率はわずか二%だったのに対し
経験した役職が五つ以上だった者が経営幹部になる確率は十八%にものぼった。
では、マット・ポリーの旅のように、キャリアと無関係のことに挑戦するのはどうだろう?
じつは専門外のことを試みることは、大きな成功と相関関係にある。
たとえば、平均的な科学者は、一般の人とほぼ同じ割合で何か趣味を持っている。
しかし卓越した科学者の場合、趣味を持つ人の割合が一般人の二倍近くにもなる。
そしてノーベル賞受賞者ともなると、その場合は一般人の三倍だ。
(引用終了)
結果的に無駄だと思えることが
あとから振り返ってみると
ゴールに結びついていた、と感じられることがあるのも
日常の中で新しい試みを取り入れようとする
習慣があるからこそ、と見ることも出来ます。
自分にとって重要なことは
1つの切り口から見えてくるものではなく
多角的な視点から見つめ直すことで見えてくるもの。
広い視野を持たせる工夫のマインドセットの工夫には
どこまでも奥の深さがあります!