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フランシス・ボンジュの「紙上の言葉」

フランシス・ボンジュ
「紙上の言葉」との詩に出会いました。
感じるところがあった詩でしたので、ご紹介したいと思います。

*****
言葉よ、空の高みからこの紙に降りてこい!
かつてお前は飛翔していた…お前の巣は偶然にも                        
大理石にしかなかったのだ。
さあ、お前にふさわしくないこの素材に襲いかかれ!
この紙を傷つけ、けなし、引き裂け!
今では書かれたものは家禽のように空を飛び、屋内に巣ごもるだけだ。
この不自由な鳥たちの異常繁殖を抑えろ!
そして切妻破風へと飛び帰れ!
おお今は亡きモリバトよ、
希少で人慣れない、機敏で騒々しい鳥よ、
かつてお前は頂から頂へと飛翔していた…。
この紙を踏みにじって   
再び大理石に巣ごもるがいい。
(1967年)
*****
言葉は空中にさまようものでしたが
文字と紙により
固定されたのです。

しかしまた
電子媒体という
空中に解き放たれたようにも
思います。

そして言葉は
この媒体により瞬時に世界中を
駆け巡ります。

違う言語であっても
自動翻訳機により
(完成度の高いものがすぐに開発されるでしょう)
あらゆる人々に共有されるのです。

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