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2017年04月30日

東京都美術館 ブリューゲル「バベルの塔」展へ

休日なので混んでます。かなり混んでました。

ブリューゲルのバベルの塔展ですが、事実状ブリューゲルだけでは数が全く足りていないので、少し上の世代の画家たちの作品もまとめて展示されています。
特にヒエロニムス・ボスの作品が主体として展示されています。
入るとまず制作者不明の多数の木彫り彫刻たちが並んでいます、殆どがキリスト教関係ですが、なんか仏像っぽくもあります、あんまりこの手の作品は表現が変わらないのでしょうか。
その後は当時のネーデルラントの芸術たち、当時徐々に中世的な宗教画から新しい絵画へのの模索が始まり、宗教画以外のジャンルの増加や、宗教画が当時様式化されていた表現だったのが徐々に様式化されない表現へと移行していきます。それに伴い今までのキリスト像とは違う姿のキリスト等が描かれるようになっていったようで、そういったキリスト像が展示されています。
その後はボスの作品たち、ボスの作品は独特の怪物が多数描かれたほか、謎の建造物等が大量に描かれており、なんと言うか20世紀のSF表現の走りのようなものが見受けられます。シュールレアリズムの走りらしいですが、栄えた時期は一緒なので20世紀の表現の走りだったのでしょう。多分。ただ細かいところまで見るには混雑しすぎてて見ることはできませんでした。その後はボスの影響を受けたボスの工房の作品たち等が展示されています。

そしてやっとブリューゲルの作品たち、いくつかの作品の後にやっとバベルの塔の出番。バベルの塔は丸ごとひと部屋を使い完全にバベルの塔はVIP待遇。バベルの塔の解説や復元等が並ぶ中での本物。本物は割と小ぶりな絵。混雑も相まってあまりしっかり見ることはできませんでした。
その代わりに奥にある映像でバベルの塔のCG化映像解説を見ることができ、平面であるバベルの塔を3DCGとして復活させ、その中で細かいディティールを確認するという映像。
まずバベルの塔は絵画の基本的な主題なれど、今までの絵画と比べてブリューゲルの作品は群を抜いた出来だということ、それまではまだ常識的な塔だったのが、ブリューゲルのものは510M(作りかけ)でかつ細かいところまで現実化させているという非常にしっかりしたものになっています。
そして何より細かい書き込み、レンガを釣り上げるクレーン、その時に崩れたレンガの残骸、同じく釣り上げられる白い漆喰とそれにまみれて白くなった作業員、段ごとに少しずつ様式を変えて長い時間をかけて作られた塔と言うことを表現、さらに生活の様子や教会まで書き込み、人がくらす塔だということも表現していることがわかります。

おまけが後ろにある復元画、本物の絵より遥かに大きく細かく見えるようになっています。



この記事を書いているとき二回も何故かエラーが起きて消えてます。どうなんってるんだ…本当に最悪です。
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