2021年09月13日
KDDIが業務提携したSpaceXの衛星通信「スターリンク」とは?
2021年9月13日KDDIが、KDDIが高速衛星ブロードバンド通信「Starlink(スターリンク)」との業務提携を発表しました。
「Starlink(スターリンク)とは、何か?」「スターリンクで何ができるか?」についてまとめました。
【Starlink(スターリンク)とは、何か?】
スターリンク (Starlink)は、アメリカ合衆国の民間企業スペースX社が開発を進めている衛星コンステレーション計画です。
低コスト・高性能な衛星バスと地上の送受信機により、衛星インターネットアクセスサービスを提供することを目的としています。
またスペースXは、衛星を軍用や科学・探検などの用途に販売することも計画している。
スペースXは、総数約12,000基の人工衛星を、2020年代中頃までに3階層に渡って展開することを計画しています。
一つ目が、高度550kmの約1,600基の衛星で、次いで高度1,150kmのKu/Kaバンドを用いる約2,800基の衛星、さらに高度340kmのVバンドを用いる約7,500基の衛星です。
10年に及ぶ計画の総コストは、設計・製造・打ち上げなど100億ドル近くに達すると推計されています。
スターリンクの開発は2015年に開始され、2018年2月には2基のプロトタイプの試験衛星が打ち上げられました。
2019年5月には、商用サービスに向けた最初の大規模な打ち上げが実施されました。
2020年10月より北米で公開βテストを開始し、2021年8月には全世界で利用可能となることが計画されています。
そして、今回、2021年9月13日にKDDIと業務提携しました。
衛星の製造拠点はワシントン州レドモンドにあり、研究・開発・製造それに軌道上の衛星の運用が行われます。
簡単にいいますと、約12000基の衛星を3層に連ねて、地上にある基地局を補完するように、地上の光回線が届かない離島や山間部にもスターリンクが素早い速度で、通信可能になります。
ちなみに、スターリンクのベータ版(正式運用前のもの)を使用すると、通信速度が100Mbps超とのことです。
現在の光回線が1Gbpsでので、ベータ版のスターリンクは、光回線の10分の1でやり取りができます。
ちなみに、普段、皆さんが使ってるもののストレスなく使用できる通信速度は、以下の通りです。
・サイト閲覧:10〜30Mbps
・動画視聴(YouTubeやNetflixなど):10Mbps
・オンラインゲーム(ダウンロードなど):100Mbps
光回線の10分の1(正規版は、通信速度は、上がると予測されます)ですが、どんな場所に居てもインターネットがスムーズに繋がる環境になります。
【スターリンクで何ができるか?】
現在、スターリンクの運用で期待されているのは、山間部や離島、災害地域などで、高速通信が可能になります。
これまでは、山間部や離島、災害地域は、通信速度が出なかったので、どんな場所に居てもスムーズな高速通信が体験できるようになります。
将来は、田舎に暮らしながら、インターネットを通じて、都会と変わらない仕事ができるようになり、ライフスタイルの幅が広がったり、災害地域でも、きちんと情報を得られるようになり、環境格差の改善に繋がる可能性があります。
KDDI(auひかり)のインターネットを利用している方は、真っ先にスターリンクの恩恵が受けられますね。
個人的にも、スターリンクは、非常に期待しています。
皆さんは、スターリンクについて、どんなことを期待されますか?
今日のブログは、以上です。
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/10966418
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック