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2021年09月13日

夫婦別姓とは?夫婦別姓の歴史と世界からみた夫婦別姓制度について












自民党総裁選が近づいてきていますが、今、にわかに議論を呼んでいるのが『夫婦別姓』についてです。



なぜ、夫婦別姓が話題になっているかといいますと、自民党総裁選立候補予定の高市早苗さんが、過去に、夫婦別姓について、強く反対していたからです(現在も反対かは分かりません)。



kid_job_wedding_couple.png



高市早苗さんが、夫婦別姓について、意見を述べたのが、雑誌『諸君!』(2002年3月号)の座談会特集「ネコ撫で声の『男女平等』に騙されるナ!クタバレ『夫婦別姓』」です。



高市早苗さんの意見は、以下の通りです。



・年賀状を出す前に確認が必要、行政関係データの変更などの混乱が起きる


・子どもの姓を事前に決める必要があると余計な波風が立ち、結婚をしない男女が増えるかもしれない


・成人前から家庭裁判所の許可で何度も姓を変えられることになると氏の安定性が損なわれ、「子の福祉」に悪影響が出る


・「〜家葬儀」「先祖代々の墓」、結婚式の「ご両家」の記載に影響する


・社会保障番号(現在のマイナンバー制度)が必要になる


以上です。



そこで、今回は、『世界からみた夫婦別姓制度』と『夫婦別姓制度の歴史』について考えてみたいと思います。









【世界からみた夫婦別姓制度】



法務省によると、夫婦同姓を法律で義務付けている国は世界で日本のみだそうです。


国連はたびたび日本の制度を「差別的」と改正を勧告しているとのことです。


つまり、夫婦別姓制度は、日本だけの制度であり、世界的にみて、『差別的』と考えられているわけです。









【夫婦別姓制度の歴史】


中村敏子さんの著『女性差別はどう作られてきたか』によると、江戸時代の日本では、「姓」は自分の出自を表すと考えられており、女性たちは、結婚後も自分の姓を変えることはなく、「自分の生まれた家」の姓を名乗ったといいます。


当時、「家」は、基本的に夫婦とその血族、そして使用人から構成され、現在でいえば家族経営の中小企業に近く、妻を迎えることは、「女房」という職分を果たすのに適合的な人物をリクルートするような意味であったそうです。


また当時、「家」において夫婦関係を成立させるための結婚は「家」同士の契約と考えられてはいたものの、そもそも結婚する当事者の意見が無視されることはありませんでした。


職分に合わない時には夫と妻、どちらからの要求でも、簡単に離婚することができました。


さらに、一度結婚した女性は「家」の職分に関する経験を積んだと評価され、離婚したことがマイナスに働くことはなく「転職」するかのように再婚も簡単にできたのです。



このような江戸時代の日本の女性の姿は、キリスト教の教説の解釈から始まる「女性は自分の意志に従ってはいけない、すべて夫に従うべき」という女性差別的な内容が社会契約に組み込まれていく西欧社会と比べても、かなり自立的に見えます。
 

ところが、明治期に西洋的な夫婦概念や法概念が導入される中で、「職分」に基づく企業体のような「家」から、夫婦の「生物的属性」が前面に押し出された「家族」に変容し、その後の社会的な変化も相まって社会全体の家父長的な構造が作られていった……、と中村敏子さんは説明しています。


つまり、明治以前は、夫婦別姓で、婚姻も、家を守るための役割を果たすために行われており、お互いが自立した状態だったということです。



これが、明治に入ると、家父長制が導入され、男性を中心とした、『家族』が作られ、男性に従う女性として、夫婦同姓制度が導入されたということです。









【考察・意見】



明治時代は、女性に参政権がなく、外で働くのが男性、家を守るのが女性と、女性の能力が発揮出来ない、女性軽視の時代にできた制度のように感じます。



私個人の意見は、夫婦別姓制度の方が良いと感じます。


現在も、婚姻の際、多くの方が男性の姓を女性が名乗ることが多いので、男女平等を謳うのであれば、どちらかが姓を変えないといけない制度は、いかがなものかな?と思います。


また、先祖が受け継いだ姓を大切にしたい、生まれて親から授かった名前を大切にしたいというのは、女性も男性も同じだと思います。



結婚や離婚したときに、職場で、気を遣われないといけないのが、女性の方というのは、私は男性ですが、これが一番腑に落ちないです。


結婚、離婚にしても、男性は、扶養家族の変更をするくらいですが、女性は、名前の呼び方、名札、名刺、タイムカード、ロッカーの名札などなどの変更って、女性が働く上で、負担が大きいですよね。


結婚の時は、まだ、良いんでしょうが・・・。


皆さんのご意見は、いかがでしょうか?



今日のブログは、以上です。



*追記で、私は、高市早苗さんに反対ではないです。


高市早苗さんの他の政策などで素晴らしい部分もあると思いますので、皆さんも様々な政策をみて考えられて下さい。






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