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2015年11月05日

五木寛之の「青春の門」の感想(最終回)

(前回からのつづき)

信介はアムールの家(ソ連ハバロフスクの地)で農園の手伝いをしながら
出発の日を待っていた。
朝と夕方、馬に餌を与え、馬小屋を掃除し、そしてアムール川に
3頭の馬を連れて行き、洗う。
昼間と夜は、アニョータからロシア語の特訓を受けた。
アニョータがロシア語に力を入れたのは理由があった。
信介がこれからシベリアを抜け大陸を横断してヨーロッパに
行くためには、どうしてもロシア語が欠かせなかったからだ。
夜のロシア語が終わると、二人はベッドでこの先の不安をかき消す
かのようにお互いの体を求めあった。
このような生活が数ヶ月経ち、寒さも和らぎ始めた頃、
突然、伊庭敬介がバイクに乗って現れた。
二人は再開を喜んだ。
信介は、西沢とジョンの行方が気になっていたので、伊庭に聞いた。
二人は今頃ナホトカから日本に無事帰国している頃だという。
それを聞いて信介はほっとする。 
伊庭は手紙を信介に渡した。
そして、長居すると危険だと言いながら、信介と抱擁した後に
バイクで去っていった。
手紙は西沢とジョンからのだった。
西沢の手紙には、「無事ナホトカに着き、密航船を待っている。
親友伊庭が生きていたので、北海道から離れ、
郷里でゆっくり過ごす。
影之原の愛人カオルさんに惚れたみたいだ」と。
最後に「希望を持ち続け、迷ったら前へ進め」と締めくくっていた。
ジョンの手紙には、シベリアの様子が分かり、勉強になったと。
今回の危険な横断が、ジョンの旅行の話がきっかけになったことで
責任を感じている。また会えたら徹夜で話を聞かせて欲しいと
結ばれていた。
その夜、アムールが信介に家族と一緒に食事をしようと声をかけた。
信介はアムールにいつ出発だ、と聞く。
あす朝だ、と答えた。
半年がかりの旅に出る。毎年商売のために旅に出ているという。
大陸横断するために、途中で別の信頼できるグループに
信介とアニョータを渡すと。
アムールから今夜は早めに寝るように言われたが、
信介とアニョータは明日が出発と聞いて、眠れなかった。
アニョータは信介の部屋に入ってきて、ベッドの中へ体を
滑り込ませ、アニョータの太ももが信介の足に絡まった。
アムール家の農園の生活も終わる寂しさもあり、
二人は身体を合わせ、燃え、闇の中に吸い込まれていった。

  ・・・・・・・・・・・・・・・

信介は未だ自分というものが掴めていない成長過程だった。
大学生の頃も、学生運動に流され、ヤクザの世界に流され、
北海道でも西沢の活動にひきずられ、とうとうシベリア
までたどり着いた。
ジョンに触発され、ヨーロッパまで大陸横断するという決意は
できたが、目的は未だ分からない。
他方、男として、女性遍歴も重ねた。
幼なじみの織江と愛し合ったが、カオル、ミドリ、襟子、
アニョータと惹かれていった。
一人の女性だけを愛することは、信介にはできなかったようだ。
信介は今後どのような人物に成長していくのか気になるところだ。
残念ながら、著者の五木寛之は、ここで一旦筆を置き、
伊吹信介と同じシベリアを辿る必要性を感じたという。
その取材を終えた後、構想を新たに執筆を再開するので、
期待して欲しいと。
しかし、「風雲篇下巻」は見つけられていない。
続編を執筆したかどうかも不明だ。
そういう訳で、このブログの「青春の門」も終了とする。
これまでブログ「青春の門感想」を読んでいただいた方には
感謝したい。


2015年05月26日

五木寛之の「青春の門」の感想(八)

(前回より続き)

信介一行は、ハバロフスク駅に到着した。
古びたバスに乗せられ、郊外の白いモダンな
建物の前でバスを降りた。
この白い建物が宿泊所だった。
今夜ソ連側からの歓迎会があるという。
歓迎会は、ソ連側は将官クラスと高級将校が数名、
日本側は影之原、カオル、安川(公安)、
岩本(レポ船ボス)そして西沢、信介、ジョン、
襟子のメンバーが出席した。
スミルノフ将軍が挨拶し、続いて影之原が挨拶をした。
そして将軍が乾杯の音頭を取った。

信介はウオッカの洗礼を受け、キャビアも
初めて口にした。
ジョンは、信介にウオッカの飲み方を教える。

(ちなみに、中国に白酒(バイジュウ)が
ある。やはり度数は60度ぐらいのものも
あり、飲む時は、一気にグラスを空ける。
喉を流れていくのが分かる。
これに似ているかもしれない。)

カオルは青いイブニングドレスを着ていた。
スミルノフ将軍からステージにエスコート
され、歌った。
会場は静まり返り、会場内にいたみんなが
動きをやめ、聞き入った。
スミルノフ将軍は、目を閉じ聞いていたが、
その目には涙が光っていた。
カオルの歌は、会場の人々の心の中へ静かに
溶けいったようだ。

カオルの魅力はどこにあるのか。
その魅力の一つは、ひけらかさない教養と
知性だろう。
更に美貌と優しさが加わる。
新宿三丁目の赤線で娼婦をしていたとしても、
その過去を吹き飛ばしてしまうくらいの魅力だ。

そうなると、大方の男性は惹かれてしまう。
スミルノフ将軍も例外ではなかった。
そして、信介はオリエや襟子がいても、
目の前のカオルに惹かれてしまう。
西沢もカオルを突き放していたが、
その魅力を拒否できなかった。

翌日、信介はウオッカを飲みすぎたために、
二日酔いで苦しむ。
スミルノフ将軍が昼食に招待するというので、
西沢、信介、ジョン、襟子の4人は、
バスに乗って会場に向かった。
部屋にはスミルノフ将軍とカオルが待っていた。
将軍が一行を昼食に招待した目的は、
協力を得るためだった。
将軍が理由を説明したあと、協力して頂けるかと
尋ねた。
ジョンが協力しない場合は、と聞く。
通訳のキム(軍人)が、機密保持のため、
収容所で25年以上の服役になるだろうと話す。

影之原から西沢と信介に来て欲しいと
連絡が来た。
影之原は、伊庭敬介の拉致経緯を説明した。
レポ船を調査していた伊庭に、日本とソ連の
裏事業(北海操業)が両国の国益になっている
ことを、現地で見て、聞いてもらい、
スミルノフ将軍と関係者に会って、
理解してもらうためだったと。
その結果、伊庭は仲間になってくれたと説明した。

西沢は、にわかには信じられなかった。
カオルは、直接伊庭本人に確かめては
どうかと提案する。
影之原にも同意を取り付け、翌日に伊庭の所へ
行くことになった。
当日、伊庭の所へ行く車の中で、今回のハバロフスクへ
の渡航は、もともと伊庭の計画だったということを、
カオルは暴露する。
伊庭は、親友の西沢を(レポ船)グループに
引き入れるためこの秘密計画を企てた。
これを聞いて西沢は驚く。
そして車は或る一軒家に到着した。

 ーーーーーーーーーーーーーーーー
これまで西沢は、親友の伊庭がレポ船調査を
したために、黒幕に拉致され、殺害されたと
信じ込んでいた。
だが、真相は殺害するどころか、現実を見せて、
両国の利益になっていることを認識させ、
協力を得ようとしていた。
相手(両国政府の裏の顔)は、一枚も二枚も
上手であった。
西沢がレポ船グループを潰そうとした根拠が、
これで崩れることになる。
信介は、取り巻く状況が良く掴めず、ジョンに
政治的な裏状況の説明を求めた。
また、信介の興味はカオルの姿と行動が神秘的に見え、
内に沸くカオルの魅力を抑えることはできなかった。
もう一人ライバルがいた。
西沢もカオルの魅力に次第に惹かれつつあった。


青春の門」第八部風雲篇・連載第16〜20回
「週刊現代」1993年12月)


2015年03月03日

日帰り温泉 季乃彩 (稲城天然温泉)

稲城天然温泉「季乃彩」に行ってきた。
車で川崎街道から府中街道合流点を右折し、
まもなく「季乃彩」駐車場に到着した。


駐車場入口

道路沿いにあるので比較的分かりやすかった。
駐車場は198台の収容スペースがある。

朝7時から営業しているので、早めに出て、
8時には着いた。
駐車場から出て、入口に向かうが、アプローチ
がとても良い。和風の雰囲気がよく出ている。


門入口アプローチ

門のアプローチを歩いて、

門入口


玄関前に出る。


玄関入口

中へ入り、下駄箱に靴を入れて、フロントに向かう。

受付

受付で岩盤浴も利用すると話せば、浴衣と専用マットを
渡してくれる。
帰りに一括精算するためのリストバンドをもらう。
今回は土曜日に行ったので、料金は少し高めとなった。

入館料 950 円 + 岩盤浴 600 円 = 1,550 円

平日は800円なので、岩盤浴を外せばお得な料金かもしれない。
時間は無制限で設備が整っているからだ。

2階が風呂場なので、ロビーを通り抜けて、
階段を上がる。エレベータも付いていた。
通路を通り奥に湯入口が見えた。


男湯入口

ロッカーは自由なので、空いているロッカーを
選び、早速風呂場に行く。
身体を洗って、まず内風呂源泉主浴に入った。


温泉主浴
(HPより)

湯温が40度ぐらいで最高に気持ちがいい。
湯の色は、写真では透明だが、実際は琥珀色だ。

泉質:ナトリウム炭酸水素塩・塩化物温泉
   (弱アルカリ性低張性温泉)
泉温 41.4 ℃ 、掘削深度 1,700 m 、
湧出量 355 ℓ/分 、PH 8.1

浴用の適応:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩
      疲労回復など
内風呂は「温泉主浴」以外に、「炭酸泉」、「寝湯」
「爽楽の湯」、「冷水風呂」、


炭酸泉・寝湯
(HPより)

炭酸泉は浸かっていると、小さな泡が付着してくる。
寝湯は3人分しかなく、常に誰かが入っていて、
入れなかった。できれば、最低5人分は欲しいところだ。


爽楽の湯・冷水風呂
(HPより)

「ドライサウナ」はタワー(スタジアム)式で広い。
テレビが付いている。


ドライサウナ
(HPより)

「草蒸風呂」は、有るのに、気がつかなかった。
次回は是非入ってみたい。


草蒸風呂
(HPより)

露天風呂の「岩風呂」に入ってみた。
源泉掛け流し湯だ。

温泉の中でもとりわけ”岩風呂”が好きなので、
最高の気分だ。湯は源泉なので、琥珀色だった。


岩風呂
(HPより)

「石釜風呂」に入った。

石釜風呂
(HPより)

一人用なので、入ると湯が溢れ出るので、爽快だ。

「ねころび湯」に入る。


寝転び湯
(HPより)


湯が流れている石の上に横たわるが、この季節なので、
お腹付近は風で少し寒く感じるが、ベッドになっている
石が暖かいので、見ているほど、寒くはない。

次に「檜風呂」に入る。


檜風呂
(HPより)


ほのかな檜の香りがする。
湯は井水だ。

「くつろぎ湯」にも入ってみた。
源泉湯だ。湯の色はもちろん琥珀色で透き通っている。
露天なので、温泉気分満喫だ。


くつろぎ湯
(HPより)

お昼どきになったので、1階のレストランに行く。
メニューの種類が多い。
魚が好きなので、「北海道ホッケ定食」と


ホッケ定食

「馬すじ煮込み」を頼んだ。

馬すじ煮込み


選択が良くなかったのか、料理はイマイチだった。
ちなみに、パートナーが選んだ
「ビーフスープカレー」は、絶品だったようだ。

食後は「岩盤浴」に行った。
2階の通路奥に入口がある。


岩盤浴入口

「夏風楽 溶岩の間」に入った。

溶岩の間

マットを下に敷いて、仰向けに寝たが、
気持ちが確かに良いが、暑い。
汗が吹き出てくる。


溶岩の間
(HPより)

身体を冷やすために、「冬幻楽 涼みの間」に入った。

涼みの間
(HPより)

冷房がよく効いた空間だ。数分間で十分だった。

次は、岩盤浴「秋風楽 麦飯の間」に入った。


麦飯の間
(HPより)

中は和風造りになっており、温度もそれほど
暑くなかった。
寝ていても気持ちが良い。

最後の岩盤浴「春庭楽 黄土の間」に入った。


黄土の間
(HPより)

小さな黄土砂利が敷いてある。この黄土はミネラルを
多く含み、マイナスイオンと遠赤外線により、
新陳代謝を活発にし、デトックス効果と疲労回復に
良いとされている。
黄土の上にマットをしいて寝たが、特に違和感はない。
気持ちよく横たわることができた。

”季乃彩”は、「お休み処」が充実している。

「くつろぎの間」


くつろぎの間

「ねころびの間」

ねころびの間

「展望の間」

展望の間

これらの「お休み処」は広いので、人が多くて
利用ができないということはなさそうだ。
見ていると、ぐっすり眠り込んでいる人が
何人か見受けられた。

「季乃彩」にもマッサージチェア」は多数
置いてあったが、珍しいマッサージベッドが
あった。


ベッド式マッサージ機

この「マッサージベッド」は、フランスベッドが
開発し、デモンストレーションをしていて、
無料でokとのこと。早速やってもらった。
この機械は骨を矯正するように設計されている。
尾てい骨から背骨、首まで、下部に組み込んでいる
ローラが動いていく。
10分ぐらいぐりぐりやられる。
骨が固くなっている高齢者に向いているかも
しれない。
首と肩を揉む工程もあったが、とても気持ちが
良かった。

あっという間に6時間が過ぎてしまった。
「季乃彩」は一日コースで来ても、
楽しめる温泉だった。

これまでの日帰り温泉の評価結果を、独断と偏見で公表
したい。
参考になれば、幸いです。


ランキング

2014年11月08日

十分満足できる温泉スパ「宮沢湖温泉”喜楽里別邸”」(その一)

近場の温泉を探していたところ、飯能に
「宮沢湖温泉」が有ることを知った。
多分土日は多いと読み、早速金曜日に行った。
圏央道を走り、”狭山日高IC”で降り、299号線から
30号線に入って到着した。


宮沢湖温泉近く到着

30号線から入ると、大きな駐車場があり、その間を
走り抜けて行く。


喜楽里別邸アクセス道路

直ぐに「喜楽里別邸」の建物が見え、駐車場に車を
入れた。


喜楽里別邸前

「喜楽里別邸」の玄関まで歩いたが、紅葉も
始まっていた。


玄関前

玄関前に到着。

玄関

玄関を入ると、直ぐに下駄箱があり、靴を入れる。

下駄箱

その足で受付へ。

受付

受付の前に料金看板が有った。「ゆったりコース」
を選ぶ。


料金看板

「ゆったりコース」1,340円には、岩盤浴が
含まれている。
料金の支払いは帰りに精算する。
館内での食事も帰りの精算でOKだ。
受付で”浴衣・岩盤浴着・バスタオルなど”を
受け取って、入浴室に向かう。


入浴入口

更衣室から入浴室へ。
体を洗った後、内湯の”白湯”から入った。
”白湯”と言っても何か変わったところが
ある訳ではない。
通常の温泉で、とても気持ちが良かった。
最高の適温と言ったら良いのだろうか。


白湯・高濃度炭酸泉
宮沢湖温泉喜楽里別邸HPより


次に、「高濃度炭酸泉」に入った。
湯温度が37度に設定されているため、少しぬるく
感じた。
湯の中の手足を眺めていると、その周りにマイクロ
バブルと言った方が良いのか、小さな気泡が
密集してくる。
下から気泡がまとわりついてくるので、少しこそばい
ような感じがした。
ドイツの医療で使用されている高濃度炭酸泉
1000ppmを人工的に作り出している
とのことだ。
多くの人が、”白湯”よりも”高濃度炭酸泉”の方に
入っていた。
次に入ったのが、”タワーサウナ”。


展望サウナ
宮沢湖温泉喜楽里別邸HPより


中は広くて、テレビが中央に設置されていた。
一分も入っていると、汗が体中から噴き出してくる。
今回は”塩サウナ”はパスした。
シャワーで体を洗った後、浴衣に着替え、食堂に行く。


食堂
宮沢湖温泉喜楽里別邸HPより


テーブルに案内されてから、料理を取りに行く。

料理ラインナップ
宮沢湖温泉喜楽里別邸HPより



料理と飲み物をテーブルに置き、いただきまーす!


テーブルの料理

ご馳走を腹いっぱい食べることができた。
料金は、1,580円で手頃だ。味も悪くない。
欲を言えば、もう少し魚料理が欲しいかな。
ソフトクリームがあったのは、驚いた。
サービス満点だ。
次回は「その二」で、”露天風呂”と”岩盤浴”を
紹介したい。



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フィロ
旅行が好きで、1年に2〜3回ぐらい旅行(温泉)に出かけています。それ以外の趣味として、読書、映画、音楽、海を見ることなど。
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