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2015年03月17日

五木寛之の「青春の門」の感想(六)

伊吹信介は、正覚院住職の方丈から、シベリアにある
甥の山川健也の墓を見てきてほしいと頼まれた。

墓の場所を確かめるため、捕虜収容所で一緒にいた
袖井誠一郎に手紙を送り、返信を受けた。
袖井は奈良斑鳩まで是非来てくれと手紙に書いていた。

信介は、奈良斑鳩に行くことにした。
そして斑鳩の地で意外なことを袖井から聞かされる。

埋葬されたはずの山川は、死んでいないという。
収容所にいた頃、山川は現地ロシア人の娘と
知り合い、結婚した。帰国せずにシベリアで
生活することを決意したのだった。

山川は復員する袖井に自分は死んだことにしてくれ、
と頼む。袖井はこれを引受、埋葬した旨の
手紙を江差の住職へ送ったのだった。

信介は袖井が直接話したいので、奈良の斑鳩まで
来てくれと言ったことの意味が理解できた。

斑鳩に向かう列車のなかの雑誌で、大阪心斎橋の
会場にて牧オリエのラジオ公開録音が行われる
ことを知った信介は、袖井と大阪に向かった。

会場に着いて、入場券は無かったが、その場の
用心棒をしていた(偶然にも)飯塚出身のスタッフ
のこねで、何とか入り込むことができた。

オリエが舞台に出るのを今か今かと待つ。
前座が終わり、司会の紹介でスポットライトを
浴びながら、牧オリエが前奏曲に合わせて
舞台に出てきた。

信介は目を見張る。
オリエは以前のオリエとは全く違うと感じた。
洗練された顔、スカートから出ている白いほっそりと
した足。
信介が知っているオリエは丸顔で足もふっくらした
ものだった。
美しいオリエが目の前の舞台に立っていた。

驚いたのはそれだけではなかった。
歌声も深みのある声で、その歌の世界に
引き込まれてしまうほどの歌声だった。

信介はオリエが今スターになりつつあるこを
実感した。
それは、二人の道が離れていくことを
予感させるものだった。

一緒にいた袖井もその歌の良さに驚く。
大スターになるよ、と信介に話す。
歌が終わった後、オリエに会うため楽屋に
行こうとするが、背後から声が掛かる。

オリエの若い専属マネージャだった。
マネージャは信介とオリエの再会を拒む。

信介はマネージャが若いこともあって、
無性に腹が立ち、殴ってしまう。
それでも土下座して止めようとする。
その訳をマネージャは話す。
オリエは今でも伊吹信介を愛しており、もし会えば、
歌に賭ける決心が揺らいでしまう、と。

信介は、会うことを断念する。
矛盾した気持ちが信介の心の中を襲うが、これで良いと
納得した。

帰りの青函連絡船のなかで、一人の老人と会う。
占い師だった。
信介のことをまれに見る異相の持ち主だと言う。
異相とは、坂本龍馬、北一輝、横山大観などの
歴史に名を残す人物の相のことらしい。

信介はからかわないでくれと、相手にしないが、
占ってもらうと、生い立ちや、これから北方に
出発しようとしていることなどを言い当てる。
危険が多いが結末は分からないという。

信介はデッキに出た。
そこには、公安の安川伍郎がいた。
安川は奈良の袖井にあったことなどを把握して
いた。

信介は安川から以外な事実を知らされる。
袖井が、終戦直後にソビエト極東軍司令官と関東軍
司令官の秘密会議の通訳をしたので、その
会議で交わされた秘密を知っているという。
公安の指定人物になっていることを知る。

函館の西沢の事務所で西沢にこのことを
話すと、西沢とジョンは興味を示した。
立原襟子もそろったところで、西沢は出発を
前にして、ウイスキーで乾杯しようと声をかけた。
みんなはパスポートなしの未知の世界にこれから
向かうときめきを感じた。
とりわけ信介は、これまでの自分から脱皮できる
予感を感じている。

この小説の中に出てくる終戦直後のソビエト軍と
関東軍の秘密会議が実際行われたのであれば、
その内容は非常に気になるところだ。

史実は、ソビエトが対日宣戦布告後、満州瀋陽
に(1945年8月19日)侵攻を開始した。
関東軍と役人は日本の民間人(満蒙開拓民)を
見捨てて、蜘蛛の子を散らすように逃走したとある。

両司令官はどんな密約を交わしたのだろうか。
また、北方領土でも1945年8月ソ連軍が
日ソ中立条約を破棄し、対日戦線布告を行い、
南樺太に侵攻し、9月に北方領土を占領した。

結果として満州や北方の日本人兵士、
民間人は捕虜となり、シベリア捕虜収容所に
送られた。
そして、悲惨な過酷な抑留生活を送ることに
なった。

今年は戦後70年を迎えたが、先の大戦の
悲劇は、国内(原爆、東京大空襲など)、
南方(玉砕)や北方(シベリア抑留)まで
広がっている。

戦争の悲惨さは言うまでもないが、何故か
人類は同じ過ちを繰り返す。
これが歴史だ。

人々は、特に為政者は、歴史を直視する
度量が大切だ。歴史を歪めて正当化など
許されるはずがない。
平和と安全と自由は、人類に課せられた
普遍的なテーマだ。

posted by フィロ at 15:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書

2015年03月14日

天然温泉”極楽湯”多摩センター店の感想

3月13日に「極楽湯多摩センター店」に車で
行って来た。
サンリオピューロランドの隣だった。


通りからの極楽湯入口

駐車場に入る。

駐車場1

駐車場は結構広いようだ。170台収容能力
がある。


駐車場2

でも、ピューロランドなどもあるので、休日は
満車の可能性も高いかもしれない。

車を降りて、入口に向かうが、アプローチがなかなか
感じが良い。


入口アプローチ

靴を下駄箱に入れるが、100円が必要だ。
出す時には戻る。
そして受付に行く。会員になると平日は750円と
安いので、早速会員手続きをした。


受付

クーポンを持っていくと、バスタオルとタオルを
貸出してくれる。タオルは持ち帰りokだ。
入浴料は先払いをする。その他は、リストバンドで
帰りに一括支払いとなる。

ロビーには、野菜などが安く売り出されていた。


野菜売り場
(極楽湯写真集より)

安かったので、大根やキウイなどを買って
帰った。

湯は2階にあるので、階段かエレベータで
上がる。


階段

通路を歩いていくと、奥の行き止まりに
湯の入口が見えた。


湯入口

更衣室で着替えて、早速浴場に入る。
更衣室ロッカーは100円が必要だ。
出す時に戻る。
こちらの温泉の泉質は以下の通りだ。

泉質:ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉
  (低張性・弱アルカリ性・温泉)
   PH 7.9 
適応性:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、冷え性など
湧出量:206 ℓ/分
泉温 :43.4℃
地下1.500mから汲み上げ
温泉の色相:琥珀色

内風呂から入った。


天然温泉内風呂
(HPより)


湯が琥珀色だ。湯温は丁度良い湯加減だ。
4、5分入っていたが、やや塩素臭がする。

次に露天風呂の源泉「岩風呂」に入った。


岩風呂
(HPより)

とても気持ちが良い。

岩に湯垢が付いていた。結構永く使用して
いることが伺えた。
湯の色は当然、琥珀色だ。
次に、「岩風呂あつ湯」に入った。


岩風呂あつ湯
(HPより)

おそるおそる入ったが、全く問題なかった。
泉温は43℃。
あつ湯でない「岩風呂」は41℃だ。
隣の「ひのき風呂」に入った。
泉温はぬるめの38℃だ。


ひのき風呂
(HPより)

この「ひのき風呂」はめずらしく
TV付きだ。
そのためか、若い人たち6〜7人が、ながい間
独占していた。
入るのを諦めてUターンする人もいた。
サウナは温度が高いため、入れ替わりが
多いので、TV付きは問題ないが、通常の
温泉にはTVが付かない方が良いと感じた。
TVを見ているので、長湯になり、他の人が
入れなくなるからだ。
写真には、TVが写っていないが、奥側には
TVが設置されている。

内風呂に向かい、タワーサウナに入る。
サウナはTV付きで広い。ゆったり
入れたので、良かった。


サウナ
(HPより)

(今回は、蒸し風呂には入らなかった。)

水風呂に入ったあと、ジェットバスに入った。


ジェットバス
(HPより)

ジェットバスは座ることができたので、
快適なジェットバスを楽しめた。

設備としては、シェイプアップバスや電気風呂
が設置されているが、今回はパスした。


電気風呂
(HPより)

帰る前に、1階のレストランで食事をした。
メニューがすごい!
今まで利用した温泉スパの中で、メニューの品揃えは
一番かもしれない。
魚料理味のチェックの意味を含めて、縞ホッケを
注文した。
味の結果は、やはりイマイチだった。難しいのかな?

食事の後、少し「お休み処」で横になった。

お休み処
(極楽湯写真集より)

極楽湯は会員になると、通常の温泉スパの中でも
安い。お得感がある。
設備においては、岩盤浴が無い。
岩風呂の岩に付いた湯垢を除けば、清潔感はある。
ただ気になったのは、塩素臭だ。少し強い。
これが、改善されれば人気は更に増えるだろう。


posted by フィロ at 16:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 温泉

2015年03月03日

日帰り温泉 季乃彩 (稲城天然温泉)

稲城天然温泉「季乃彩」に行ってきた。
車で川崎街道から府中街道合流点を右折し、
まもなく「季乃彩」駐車場に到着した。


駐車場入口

道路沿いにあるので比較的分かりやすかった。
駐車場は198台の収容スペースがある。

朝7時から営業しているので、早めに出て、
8時には着いた。
駐車場から出て、入口に向かうが、アプローチ
がとても良い。和風の雰囲気がよく出ている。


門入口アプローチ

門のアプローチを歩いて、

門入口


玄関前に出る。


玄関入口

中へ入り、下駄箱に靴を入れて、フロントに向かう。

受付

受付で岩盤浴も利用すると話せば、浴衣と専用マットを
渡してくれる。
帰りに一括精算するためのリストバンドをもらう。
今回は土曜日に行ったので、料金は少し高めとなった。

入館料 950 円 + 岩盤浴 600 円 = 1,550 円

平日は800円なので、岩盤浴を外せばお得な料金かもしれない。
時間は無制限で設備が整っているからだ。

2階が風呂場なので、ロビーを通り抜けて、
階段を上がる。エレベータも付いていた。
通路を通り奥に湯入口が見えた。


男湯入口

ロッカーは自由なので、空いているロッカーを
選び、早速風呂場に行く。
身体を洗って、まず内風呂源泉主浴に入った。


温泉主浴
(HPより)

湯温が40度ぐらいで最高に気持ちがいい。
湯の色は、写真では透明だが、実際は琥珀色だ。

泉質:ナトリウム炭酸水素塩・塩化物温泉
   (弱アルカリ性低張性温泉)
泉温 41.4 ℃ 、掘削深度 1,700 m 、
湧出量 355 ℓ/分 、PH 8.1

浴用の適応:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩
      疲労回復など
内風呂は「温泉主浴」以外に、「炭酸泉」、「寝湯」
「爽楽の湯」、「冷水風呂」、


炭酸泉・寝湯
(HPより)

炭酸泉は浸かっていると、小さな泡が付着してくる。
寝湯は3人分しかなく、常に誰かが入っていて、
入れなかった。できれば、最低5人分は欲しいところだ。


爽楽の湯・冷水風呂
(HPより)

「ドライサウナ」はタワー(スタジアム)式で広い。
テレビが付いている。


ドライサウナ
(HPより)

「草蒸風呂」は、有るのに、気がつかなかった。
次回は是非入ってみたい。


草蒸風呂
(HPより)

露天風呂の「岩風呂」に入ってみた。
源泉掛け流し湯だ。

温泉の中でもとりわけ”岩風呂”が好きなので、
最高の気分だ。湯は源泉なので、琥珀色だった。


岩風呂
(HPより)

「石釜風呂」に入った。

石釜風呂
(HPより)

一人用なので、入ると湯が溢れ出るので、爽快だ。

「ねころび湯」に入る。


寝転び湯
(HPより)


湯が流れている石の上に横たわるが、この季節なので、
お腹付近は風で少し寒く感じるが、ベッドになっている
石が暖かいので、見ているほど、寒くはない。

次に「檜風呂」に入る。


檜風呂
(HPより)


ほのかな檜の香りがする。
湯は井水だ。

「くつろぎ湯」にも入ってみた。
源泉湯だ。湯の色はもちろん琥珀色で透き通っている。
露天なので、温泉気分満喫だ。


くつろぎ湯
(HPより)

お昼どきになったので、1階のレストランに行く。
メニューの種類が多い。
魚が好きなので、「北海道ホッケ定食」と


ホッケ定食

「馬すじ煮込み」を頼んだ。

馬すじ煮込み


選択が良くなかったのか、料理はイマイチだった。
ちなみに、パートナーが選んだ
「ビーフスープカレー」は、絶品だったようだ。

食後は「岩盤浴」に行った。
2階の通路奥に入口がある。


岩盤浴入口

「夏風楽 溶岩の間」に入った。

溶岩の間

マットを下に敷いて、仰向けに寝たが、
気持ちが確かに良いが、暑い。
汗が吹き出てくる。


溶岩の間
(HPより)

身体を冷やすために、「冬幻楽 涼みの間」に入った。

涼みの間
(HPより)

冷房がよく効いた空間だ。数分間で十分だった。

次は、岩盤浴「秋風楽 麦飯の間」に入った。


麦飯の間
(HPより)

中は和風造りになっており、温度もそれほど
暑くなかった。
寝ていても気持ちが良い。

最後の岩盤浴「春庭楽 黄土の間」に入った。


黄土の間
(HPより)

小さな黄土砂利が敷いてある。この黄土はミネラルを
多く含み、マイナスイオンと遠赤外線により、
新陳代謝を活発にし、デトックス効果と疲労回復に
良いとされている。
黄土の上にマットをしいて寝たが、特に違和感はない。
気持ちよく横たわることができた。

”季乃彩”は、「お休み処」が充実している。

「くつろぎの間」


くつろぎの間

「ねころびの間」

ねころびの間

「展望の間」

展望の間

これらの「お休み処」は広いので、人が多くて
利用ができないということはなさそうだ。
見ていると、ぐっすり眠り込んでいる人が
何人か見受けられた。

「季乃彩」にもマッサージチェア」は多数
置いてあったが、珍しいマッサージベッドが
あった。


ベッド式マッサージ機

この「マッサージベッド」は、フランスベッドが
開発し、デモンストレーションをしていて、
無料でokとのこと。早速やってもらった。
この機械は骨を矯正するように設計されている。
尾てい骨から背骨、首まで、下部に組み込んでいる
ローラが動いていく。
10分ぐらいぐりぐりやられる。
骨が固くなっている高齢者に向いているかも
しれない。
首と肩を揉む工程もあったが、とても気持ちが
良かった。

あっという間に6時間が過ぎてしまった。
「季乃彩」は一日コースで来ても、
楽しめる温泉だった。

これまでの日帰り温泉の評価結果を、独断と偏見で公表
したい。
参考になれば、幸いです。


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旅行が好きで、1年に2〜3回ぐらい旅行(温泉)に出かけています。それ以外の趣味として、読書、映画、音楽、海を見ることなど。
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