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2016年09月25日

睡眠ホルモンのメラトニンの分泌量と光の刺激の関係

 人が夜眠くなるのは、メラトニンというホルモン物質が分泌されるからと言われています。このメラトニンは、昼間の明るい光の下では分泌が抑制されていますが、暗くなると分泌されます。

このような仕組みで、昼間は起きて活動し、夜になると眠くなるというサイクルができています。

ところが、夜暗くなって、メラトニンの分泌が始まってからも、光の刺激を受けると、再び分泌が抑制されてしまうそうです。

このメラトニンの分泌に影響を与えるのは、以前は2500ルクス以上の強い光と言われていましたが、実は300ルクス程度の光でも長い時間浴び続けると、メラトニンの分泌量が減ることが判ってきました。

研究者が実験で確認したデータをみると、光の明るさとメラトニンの分泌量に影響する関係には、光を浴びる時間と比例関係があります。

それによると、390ルクスで30分、362ルクスで60分、290ルクスで120分でした。つまり、比較的弱い明るさでも短時間でメラトニンの分泌は抑制されてしまうのです。

このことが何を意味するかというと、通常は夕方薄暗くなると、メラトニンの分泌量が少しずつ増えていき、就寝前には眠くなるように準備していますが、その途中で一定以上の光を浴びることで、分泌量が抑制されてしまうことになります。

例えば東京から名古屋に出張して夕方、新幹線に乗車した場合、新幹線のぞみの普通席では、室内の明るさは530ルクスもあるそうです。そのため、メラトニンの分泌量が増えた頃に、分泌量は減ってしまいますので、いつもの就寝時間には眠くならなくなってしまうのです。

TVの画面照度は、およそ150-300ルクス程度、家庭のリビングルームの明るさは、500-700ルクス程度もあります。これでは、夜更かしをすればするほど、寝つきが悪くなりますね。

私が、寝つきが悪いのは年齢のせいだけにしていましたが、これらのデータから、現代人の生活様式が大きく影響していたということを理解しました。

今日からリビングの明るさを暗めにしてみようと思います。ムム…でもこれって以前からカミさんが主張していたものです。少し言い訳を考えてから変更することにします。
posted by iyasaretaihito at 10:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 睡眠
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