三田本店に行ってきました。
二郎は今まで池袋の店にしか行った事がない。
二郎は、ラーメンは好きだが店の雰囲気が好きじゃない。
二郎の客はみんな「二郎の客」という役を演じている。スタンフォード監獄実験みたいに。
ボクはここのルール知ってるんだよと妙にがんばっている。
吉野家で、がんばって、つゆだくを注文しているようだ。
何でそんなに卑屈になるんだろう。
というような事は、さすがに池袋の店にしか行った事がない人間が言うのは適当ではないと自分で思う。
一度、三田の本店に行ってみよう。
ラーメン。600円。基本形にニンニクだけ入れてもらった。丼は非常にギトギト。油でヌルヌル。
見た目はモヤシばかり。こぼれそうなモヤシをすくい、隅の方からスープに浸し食べ進める。
モヤシが少し減るとラーメンが登場。
よく知る二郎の麺だがスープと相まって池袋と少し味が違う。
池袋より、おいしい。
何だろう。ぼやけていない。ちょうどよく濃いのか。
これは、うまいわ。
非常に大きいチャーシューが2枚というか2ピース。非常に存在感がある。
これはうまいと数分食べていて、やがて、多いなと気づく。
終わりに近くなると正直に言ってだんだん吐きそうになってくる。
麺は残したくない。がんばって麺を食べるがスープまでは及ばない。ここまでだ。
丼をカウンターに上げ「ごちそうさまでした」と言って店を出て来る。
店の人は意外に愛想がよかった。
食後に客が丼をカウンターに上げテーブルを拭くというのは店の構造上(要は狭く、店員が手を伸ばしにくいため)自然発生的にできた習慣なんだろう。
これをラーメン屋の俺様ルールのように客に強制するのはよくない。本来、店のテーブルは店員がきれいにするべきものだ。店のテーブルを客が拭くのは善意というより嫌味と受け取った方がいいぐらいだ。二郎を真似た店で、この俺様ルールを強制するくせにまずい店は最低だ。
二郎の三田本店は確かにおいしかった。
ただ、二郎は支店でも真似た店でも味の調整ができるので、ある程度の再現というか、自分の好みに近づける事はできる。
本店に及ばなくても近くの店でいいかな。
で、自分の好みに近づけるには〇〇マシとか言っちゃうわけだ。なるほど。
三田本店、一度行ってみるのはいいと思います。
二郎が理解できます。確かにここは価値がある。そして模倣店についてもそれぞれのいいところや及ばないところがあらためてわかると思います。
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