2020年10月04日
『Fate/Grand Order』のマタ・ハリを語る
昼間から今日は。
昔にソシャゲを引退したものの、現在はまた別のソシャゲをやっている、「暇人の独り言」管理人です。
ここ数年程やっているのは、『Fate Grand Order』。
かつては話には聞いていたものの全く興味がなかった作品なのですが、同作に登場するキャラクター「マタ・ハリ」が非常に気に入ったもので、手を出したのでした。
もっともそのマタ・ハリは、5段階あるレアリティが最小で、扱いも余り良くないのですが。
ストーリーに絡む頻度が低めなのはまだしも、攻撃モーションがいまだに謎の光弾って、どうなのよ…?
…まあそれはともかく、今回は『Fate/Grand Order』のマタ・ハリについて、語ってみることにします。
記事のネタに困る者はソシャゲをもネタにする
ですが、いきなり本題に入ると訳が分からなくなると思うので、まずは『Fate/Grand Order』の世界観と、「マタ・ハリ」という人物について、ざっくりとした予備知識を書き留めておきましょう。
まずは、『Fate/Grand Order』についての予備知識です。
3つの頭文字を取って『FGO』と略されるこのソシャゲは、未来が消滅するレベルにまで歪められた歴史を修正するべく、主人公(プレイヤー)が戦うというもの。
ただし主人公(プレイヤー)は、自ら肉弾戦に臨みはしません。
『Fate/Grand Order』には、英霊(またはサーヴァント)と呼ばれる存在がいます。
これは、史実上実在した人物や、神話や伝説に描かれた人物などを霊体として召喚したもので、「魔術世界における最上級の使い魔」です。
彼らは各々の逸話や能力によって、剣騎(セイバー)・槍兵(ランサー)・弓兵(アーチャー)・騎兵(ライダー)・魔術師(キャスター)・狂戦士(バーサーカー)・暗殺者(アサシン)という7つのクラスのうち、いずれか1つの側面を持って登場します。
主人公(プレイヤー)の戦いとは、この英霊(またはサーヴァント)を使役し、歴史を歪めた元凶を取り除くというもの。
そして、その英霊(またはサーヴァント)の中に、史実出身の「マタ・ハリ」という名の使い魔がいるというわけです。
もう1つ、史実のマタ・ハリについての予備知識を。
彼女はストリップダンサーであると同時に、世界的に有名な女スパイであったそうです。
ちなみに、マタ・ハリという名前はダンサーとしての芸名で、「太陽」や「日の目」という意味を持つマレー語またはインドネシア語とのこと。
本名は「マルガレータ・ヘールトロイダ・ツェレ」というそうです。
このマタ・ハリ、とにかく男運に恵まれなかったようで、父親は経営していた会社を倒産させた上に浮気を繰り返した奴であり、結婚相手も暴力は振るうわ酒はやるわ浮気はやるわというろくでなしだった模様。
そうした野郎共から散々迷惑を被った彼女だけに、男達を振り回す女スパイは性に合っていたらしく、フランスやドイツの将校達を相手取って活躍していたと言います。
ところがマタ・ハリは、戦争による被害の責任を追及されていたフランス政府から軍事上の全ての失敗を押し付けられて有罪・死刑判決を下され、銃殺刑にされたのだそうです。
身勝手な男達を手玉に取る側になったかと思いきや、最期の日まで自分が利用されていたとは…
現代にこんなことが起これば、ネット大炎上の予感がします。
…などという噂が立っているマタ・ハリですが、実は彼女が本当に諜報活動をやっていたのかどうかはよく分かっていないとのこと。
また、フランス相手にせよドイツ相手にせよ、意味のある情報をもたらしたという証拠は1つもないとも言われているそうです。
彼女の諜報活動に関する確かな話は、フランスにとってもドイツにとっても非常に低級な諜報員だったことくらいなのだとか。
そんなマタ・ハリに凄腕のスパイというイメージが定着したとは、尾ひれが着き過ぎた感があります。
噂ってやつは、怖いもんだ。
では、これより本題。
『Fate/Grand Order』における、マタ・ハリというキャラクターを語ってみます。
『Fate/Grand Order』のマタ・ハリは、暗殺者(アサシン)クラスとして登場する英霊(またはサーヴァント)です。
生前の経歴は概ね史実通りですが、フィクションゆえに脚色もあり、諜報活動が非常に上手。
自身の幕間の物語『メルトダウン・ラヴァー』においては、峰打ちで負かした兵士に優しく膝を貸して心を奪った上に甘やかして骨抜きにするという、とんでもない方法で情報を得ていたりします。
残念ながら立ち絵と台詞のみでの表現であり、それ以上の映像はないですが、現場に居合わせた仲間によれば「このままだと危ない世界に突入してしまう」状況だった模様。
『Fate/Grand Order』は元々、テキストや台詞に全年齢向けではない内容が混ざっていますが、そこでさらにここまでやらかすとは、マタ・ハリ恐るべしです。
その後放置されたとは言え件の兵士が羨ましい
男達を弄んだようでいて自分が翻弄されていた身ながら、昔に自らを不幸にした男達へ復讐をしようだとか、その不幸に関わりのない男達を腹いせに破滅させようなどといった素振りは、まるで見せていません。
むしろ、幸せ一杯の人生を送ったのかと思わせる位、明るく人懐っこく母性的な人物になっています。
さらに容姿も、10代真ん中〜後半で通りそうな程、若々しく愛らしいです。
きっとモテるよ貴女(*´ω`*)
そして、スパイという立場に全く似合っておらず、そのくせ魅力を感じる点があります。
それが、「願いがあるとすれば愛した者と幸福な家庭を築くこと」というプロフィール。
男達のせいで不幸を味わいまくったはずなのに、それでも世間の男性全てを憎んだり否定したりすることがないばかりか、いまだに良き相手を見つけたがっているとは、畏敬の念すら抱くレベルの聖人ぶりです。
もっとも、当のマタ・ハリは自分が英霊(またはサーヴァント)として脆弱であると考えており、そんな願いは叶わないだろうと諦めてもいるとのこと。
悲しい話だ。
しかし何よりも悲しいのは、マタ・ハリの自己評価が謙遜でも卑下でもない事実であること。
マタ・ハリを戦闘で使用するには、ガチャで引き当てる必要があります。
ところが、課金または貴重なアイテムを用いて回すガチャではなく、ゲーム中で完全無料で貯められる「フレンドポイント」で回すガチャから登場するという扱い。
さらに既述の通り、珍しさは最も低い☆1。
それだけに、アイテムを大量に貢いでも、目を瞠るほどに強くなってはくれません。
(´;ω;`)ブワッ
パワーを溜めると使える宝具(必殺技のようなもの)は、「陽の眼を持つ女」(読みは「マタ・ハリ」)。
敵全体に攻撃力ダウンと防御力ダウン、確率で1ターンの行動不能を浴びせることができます。
スキルの「フェロモン」による1ターンの行動不能は男性相手に低確率でしか効かないのとは異なり、この「陽の眼を持つ女」による行動不能は相手が女性だろうが性別がなかろうが通用するので、運が良ければ使い勝手はなかなかでしょう。
戦闘での欠点としては、攻撃力を限界まで上げても実際に叩きだせるダメージ値はいまひとつ…
つまり、攻める役には不向きなところか。
反面、敵の力を削ぐことは大得意なので、妨害係としては輝けます。
レア度最小だけあって相応に弱いのは否めませんが、手間暇を惜しまず鍛え、策をめぐらせて大活躍させてみたくなる位には、惹き付けられるキャラクターです。
「マイルーム」で会話をすると、マタ・ハリは「気高い人間は好き」「権力を盾にする人間は嫌い」と語ります。
生前、権力者共の都合で命まで奪われた彼女にしてみれば、当然の感情でしょう。
ちなみに管理人、政治のニュースをそれなりに見るようになった10代の頃から、権力者という連中を大いに嫌っております。
庶民の票…つまりは幸運のお陰で手にした地位を自分の実力で得たと言わんばかりに調子付き、その庶民が納めた税金で汚職と贅沢を連発するばかりで、災害をはじめ有事への対応といった肝心な仕事では役立たずどころか余計な害を増やすのが日常茶飯事。
そんなザマのくせに、座った椅子には浅ましくしがみ付くものだから、醜く不愉快で仕方ありません。
理由は違えど、『Fate/Grand Order』のマタ・ハリに引き寄せられたのはこの権力者嫌いの共通点も大きかったなと、今にして思うところです。
…さて。
それでは、今回はこんなところで失礼致します。
管理人の趣味が思い切りバレる記事でしたが、訪問者様に楽しんでいただければ、ありがたい限りです。
…この記事を書き始めたのは、何と2018年9月だったようです。
ボツにしようかと放置したままだったけれど、折角まだFGOを続けているからと、この度完成させてみました。
ところで『Fate/Grand Order』は、本家であるスマホ版では2D表示ですが、アーケード版である『Fate/Grand Order Arcade』では3D表示で、映像の美麗さが桁違い。
もちろんマタ・ハリの可愛らしさや、宝具「陽の眼を持つ女」の見栄えも見事なので、気になった方は公式ページの動画を御覧になることをお勧めしてみます。
…アーケード版…
家庭用ソフトになると良いなあ。
昔にソシャゲを引退したものの、現在はまた別のソシャゲをやっている、「暇人の独り言」管理人です。
ここ数年程やっているのは、『Fate Grand Order』。
かつては話には聞いていたものの全く興味がなかった作品なのですが、同作に登場するキャラクター「マタ・ハリ」が非常に気に入ったもので、手を出したのでした。
もっともそのマタ・ハリは、5段階あるレアリティが最小で、扱いも余り良くないのですが。
ストーリーに絡む頻度が低めなのはまだしも、攻撃モーションがいまだに謎の光弾って、どうなのよ…?
…まあそれはともかく、今回は『Fate/Grand Order』のマタ・ハリについて、語ってみることにします。
ですが、いきなり本題に入ると訳が分からなくなると思うので、まずは『Fate/Grand Order』の世界観と、「マタ・ハリ」という人物について、ざっくりとした予備知識を書き留めておきましょう。
予備知識その1・『Fate/Grand Order』をざっくり語る
まずは、『Fate/Grand Order』についての予備知識です。
3つの頭文字を取って『FGO』と略されるこのソシャゲは、未来が消滅するレベルにまで歪められた歴史を修正するべく、主人公(プレイヤー)が戦うというもの。
ただし主人公(プレイヤー)は、自ら肉弾戦に臨みはしません。
『Fate/Grand Order』には、英霊(またはサーヴァント)と呼ばれる存在がいます。
これは、史実上実在した人物や、神話や伝説に描かれた人物などを霊体として召喚したもので、「魔術世界における最上級の使い魔」です。
彼らは各々の逸話や能力によって、剣騎(セイバー)・槍兵(ランサー)・弓兵(アーチャー)・騎兵(ライダー)・魔術師(キャスター)・狂戦士(バーサーカー)・暗殺者(アサシン)という7つのクラスのうち、いずれか1つの側面を持って登場します。
主人公(プレイヤー)の戦いとは、この英霊(またはサーヴァント)を使役し、歴史を歪めた元凶を取り除くというもの。
そして、その英霊(またはサーヴァント)の中に、史実出身の「マタ・ハリ」という名の使い魔がいるというわけです。
予備知識その2・史実のマタ・ハリをざっくり語る
もう1つ、史実のマタ・ハリについての予備知識を。
彼女はストリップダンサーであると同時に、世界的に有名な女スパイであったそうです。
ちなみに、マタ・ハリという名前はダンサーとしての芸名で、「太陽」や「日の目」という意味を持つマレー語またはインドネシア語とのこと。
本名は「マルガレータ・ヘールトロイダ・ツェレ」というそうです。
このマタ・ハリ、とにかく男運に恵まれなかったようで、父親は経営していた会社を倒産させた上に浮気を繰り返した奴であり、結婚相手も暴力は振るうわ酒はやるわ浮気はやるわというろくでなしだった模様。
そうした野郎共から散々迷惑を被った彼女だけに、男達を振り回す女スパイは性に合っていたらしく、フランスやドイツの将校達を相手取って活躍していたと言います。
ところがマタ・ハリは、戦争による被害の責任を追及されていたフランス政府から軍事上の全ての失敗を押し付けられて有罪・死刑判決を下され、銃殺刑にされたのだそうです。
身勝手な男達を手玉に取る側になったかと思いきや、最期の日まで自分が利用されていたとは…
現代にこんなことが起これば、ネット大炎上の予感がします。
…などという噂が立っているマタ・ハリですが、実は彼女が本当に諜報活動をやっていたのかどうかはよく分かっていないとのこと。
また、フランス相手にせよドイツ相手にせよ、意味のある情報をもたらしたという証拠は1つもないとも言われているそうです。
彼女の諜報活動に関する確かな話は、フランスにとってもドイツにとっても非常に低級な諜報員だったことくらいなのだとか。
そんなマタ・ハリに凄腕のスパイというイメージが定着したとは、尾ひれが着き過ぎた感があります。
噂ってやつは、怖いもんだ。
本題・「FGO」のマタ・ハリを語る
では、これより本題。
『Fate/Grand Order』における、マタ・ハリというキャラクターを語ってみます。
『Fate/Grand Order』のマタ・ハリは、暗殺者(アサシン)クラスとして登場する英霊(またはサーヴァント)です。
生前の経歴は概ね史実通りですが、フィクションゆえに脚色もあり、諜報活動が非常に上手。
自身の幕間の物語『メルトダウン・ラヴァー』においては、峰打ちで負かした兵士に優しく膝を貸して心を奪った上に甘やかして骨抜きにするという、とんでもない方法で情報を得ていたりします。
残念ながら立ち絵と台詞のみでの表現であり、それ以上の映像はないですが、現場に居合わせた仲間によれば「このままだと危ない世界に突入してしまう」状況だった模様。
『Fate/Grand Order』は元々、テキストや台詞に全年齢向けではない内容が混ざっていますが、そこでさらにここまでやらかすとは、マタ・ハリ恐るべしです。
男達を弄んだようでいて自分が翻弄されていた身ながら、昔に自らを不幸にした男達へ復讐をしようだとか、その不幸に関わりのない男達を腹いせに破滅させようなどといった素振りは、まるで見せていません。
むしろ、幸せ一杯の人生を送ったのかと思わせる位、明るく人懐っこく母性的な人物になっています。
さらに容姿も、10代真ん中〜後半で通りそうな程、若々しく愛らしいです。
きっとモテるよ貴女(*´ω`*)
そして、スパイという立場に全く似合っておらず、そのくせ魅力を感じる点があります。
それが、「願いがあるとすれば愛した者と幸福な家庭を築くこと」というプロフィール。
男達のせいで不幸を味わいまくったはずなのに、それでも世間の男性全てを憎んだり否定したりすることがないばかりか、いまだに良き相手を見つけたがっているとは、畏敬の念すら抱くレベルの聖人ぶりです。
もっとも、当のマタ・ハリは自分が英霊(またはサーヴァント)として脆弱であると考えており、そんな願いは叶わないだろうと諦めてもいるとのこと。
悲しい話だ。
戦闘面での性能
しかし何よりも悲しいのは、マタ・ハリの自己評価が謙遜でも卑下でもない事実であること。
マタ・ハリを戦闘で使用するには、ガチャで引き当てる必要があります。
ところが、課金または貴重なアイテムを用いて回すガチャではなく、ゲーム中で完全無料で貯められる「フレンドポイント」で回すガチャから登場するという扱い。
さらに既述の通り、珍しさは最も低い☆1。
それだけに、アイテムを大量に貢いでも、目を瞠るほどに強くなってはくれません。
(´;ω;`)ブワッ
パワーを溜めると使える宝具(必殺技のようなもの)は、「陽の眼を持つ女」(読みは「マタ・ハリ」)。
敵全体に攻撃力ダウンと防御力ダウン、確率で1ターンの行動不能を浴びせることができます。
スキルの「フェロモン」による1ターンの行動不能は男性相手に低確率でしか効かないのとは異なり、この「陽の眼を持つ女」による行動不能は相手が女性だろうが性別がなかろうが通用するので、運が良ければ使い勝手はなかなかでしょう。
戦闘での欠点としては、攻撃力を限界まで上げても実際に叩きだせるダメージ値はいまひとつ…
つまり、攻める役には不向きなところか。
反面、敵の力を削ぐことは大得意なので、妨害係としては輝けます。
レア度最小だけあって相応に弱いのは否めませんが、手間暇を惜しまず鍛え、策をめぐらせて大活躍させてみたくなる位には、惹き付けられるキャラクターです。
終わりに蛇足
「マイルーム」で会話をすると、マタ・ハリは「気高い人間は好き」「権力を盾にする人間は嫌い」と語ります。
生前、権力者共の都合で命まで奪われた彼女にしてみれば、当然の感情でしょう。
ちなみに管理人、政治のニュースをそれなりに見るようになった10代の頃から、権力者という連中を大いに嫌っております。
庶民の票…つまりは幸運のお陰で手にした地位を自分の実力で得たと言わんばかりに調子付き、その庶民が納めた税金で汚職と贅沢を連発するばかりで、災害をはじめ有事への対応といった肝心な仕事では役立たずどころか余計な害を増やすのが日常茶飯事。
そんなザマのくせに、座った椅子には浅ましくしがみ付くものだから、醜く不愉快で仕方ありません。
理由は違えど、『Fate/Grand Order』のマタ・ハリに引き寄せられたのはこの権力者嫌いの共通点も大きかったなと、今にして思うところです。
…さて。
それでは、今回はこんなところで失礼致します。
管理人の趣味が思い切りバレる記事でしたが、訪問者様に楽しんでいただければ、ありがたい限りです。
余談
…この記事を書き始めたのは、何と2018年9月だったようです。
ボツにしようかと放置したままだったけれど、折角まだFGOを続けているからと、この度完成させてみました。
ところで『Fate/Grand Order』は、本家であるスマホ版では2D表示ですが、アーケード版である『Fate/Grand Order Arcade』では3D表示で、映像の美麗さが桁違い。
もちろんマタ・ハリの可愛らしさや、宝具「陽の眼を持つ女」の見栄えも見事なので、気になった方は公式ページの動画を御覧になることをお勧めしてみます。
…アーケード版…
家庭用ソフトになると良いなあ。
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