2017年08月27日
【紹介した作品の新刊発売情報】妖怪アパートの幽雅な日常 公式コミックガイド 他1作品
2017年8月28日〜9月3日発売予定の新刊。
このブログで紹介した作品や関連作品の新刊情報と、試し読みした作品の感想。
妖怪アパートの幽雅な日常 公式コミックガイド 2017年8月31日発売
妖怪アパートの幽雅な日常の過去記事
試し読みをして気になった作品もふたつ紹介します。
月曜日の友達 第01巻
著者:阿部 共実
掲載:週刊ビッグコミックスピリッツ
2017年8月30日発売
この春、中学生になったばかりの女の子・水谷茜(みずたに あかね)。中学生に上がってまだ2週間、周りのみんなはちょっとだけ大人びた振る舞いをするようになったけど、まだ小学生の頃と変わらない幼さを覗かせる水谷。
ちょっと前までは同じ目線、同じノリで楽しく過ごしていた友人たちが、何やら恋愛なんて洒落た話題に華を咲かせ、さらには家でも学校でも自分とは正反対の良くデキた姉と比べられる始末。周囲と少しずつズレていく温度差を感じながら中学生活を送り出した水谷は、変わり者として要注意人物扱いされていた少年・月野透(つきの とおる)と出会う。
ひょんなことから夜の校庭に侵入した水谷は、「俺は超能力が使える!」なんてことを恥ずかしげも無く言い放つ月野と遭遇することに。そして、親にも友達にも先生にも秘密にした、月曜日の夜に二人だけの約束を交わす。
月曜日の夜、学校、ふたりだけの約束を交わした、小6から中1になったまだあどけなさが残る少年と少女の、ガールミーツボーイ青春譚。
作者は「このマンガがすごい!2015」オンナ編1位に選ばれた『ちーちゃんはちょっと足りない』で知られる漫画家・阿部共実(あべ ともみ)先生。
どの作品も描かれているのはポップな絵でありながら、あまり踏み込んでほしくない心のイタイところを突いてくる作者さんの新連載です。
前作がアレだったので、若干恐る恐るといった感じで読み始めてみると、そこにあったのはまさかのキラッキラフワッフワした中学生の青春。・・・・方向転換?
主人公は中学1年生になったばかりの女の子と男の子の2人。
水谷茜(みずたに あかね)は中学生になってもノリは小学生の頃と変わらず、無邪気な少年のような心を持った女の子。それなりに楽しく過ごしてはいても、少しだけ大人びてきた友人たちと話題が噛み合わなくなり、仲は良くても温度差を感じてモヤモヤ。
上に1人姉がいて、どうやらかなりデキの良い人物らしく、ことあるごとに比較されることには辟易してます。
そんな水谷ガールが出会ったのは、変わり者、要注意人物と噂されるクラスメイトの男子・月野透(つきの とおる)。白髪、碧眼、肌も白くて小さいから女の子のようにも見える美少年。
いつも無表情で誰かと馴れ合うこともしないので、クールな子かはたまた大人しい子なのかなと思っていたら、見事なまでの「中二病」患者でした。
で、この2人がひょんなことから夜の学校で遭遇し、自分を認めてくれた月野ボーイに好感を抱きはじめた水谷ガール。すると彼に、これからの月曜日、みんなには秘密で、夜の学校で会って欲しいと、甘酸っぱい流になりそうなお願いをされたと思ったら、「俺は超能力が使えるんだ!」なんて突拍子もない告白をされました。その特訓に付き合って欲しいとのこと。
小学生から中学生への移り変わり、ひとつ年を重ねただけであっても、環境の変化によって少年少女たちの心には確かな変化が生じ始める年。
その中にあって、変わらないことでくすぶっている水谷。でも、その無邪気な表情はキラキラして可愛く、素直な衝動のまま走り出す彼女の姿はまぶしい。
導入部での引き込み方が上手く、特にセリフ廻しが面白かったです。人の心理をよく理解されている作者さんなので、変換し辛い感情を言葉にして見事に表現していて、水谷と月野のやりとりは舞台の一幕でも観ているかのようでした。
心情描写が素晴らしいのはセリフ廻しだけではなく、表情や背景といった「絵」での見せ方も巧みだったと思います。モノクロ媒体だというのに、なぜか色鮮やかに見えることもあるから不思議。
今後重くはならない・・・とは言いきれません。だって、作者さんが阿部共実だから。また少しずつエグってくるかも?
一応覚悟は必要かもしれませんが、それでもやはり面白い。これからこの作品を、水谷と月野を、いったいどこへ持っていくのか、続きが気になって仕方ないですね。
出来れば鬱展開にならないことを願って、単行本1巻期待しています。
試し読みはやわらかスピリッツさんの公式サイトで配信しています。(こちら)
このブログで紹介した作品や関連作品の新刊情報と、試し読みした作品の感想。
妖怪アパートの幽雅な日常 公式コミックガイド 2017年8月31日発売
妖怪アパートの幽雅な日常の過去記事
試し読みをして気になった作品もふたつ紹介します。
月曜日の友達 第01巻
著者:阿部 共実
掲載:週刊ビッグコミックスピリッツ
2017年8月30日発売
この春、中学生になったばかりの女の子・水谷茜(みずたに あかね)。中学生に上がってまだ2週間、周りのみんなはちょっとだけ大人びた振る舞いをするようになったけど、まだ小学生の頃と変わらない幼さを覗かせる水谷。
ちょっと前までは同じ目線、同じノリで楽しく過ごしていた友人たちが、何やら恋愛なんて洒落た話題に華を咲かせ、さらには家でも学校でも自分とは正反対の良くデキた姉と比べられる始末。周囲と少しずつズレていく温度差を感じながら中学生活を送り出した水谷は、変わり者として要注意人物扱いされていた少年・月野透(つきの とおる)と出会う。
ひょんなことから夜の校庭に侵入した水谷は、「俺は超能力が使える!」なんてことを恥ずかしげも無く言い放つ月野と遭遇することに。そして、親にも友達にも先生にも秘密にした、月曜日の夜に二人だけの約束を交わす。
月曜日の夜、学校、ふたりだけの約束を交わした、小6から中1になったまだあどけなさが残る少年と少女の、ガールミーツボーイ青春譚。
作者は「このマンガがすごい!2015」オンナ編1位に選ばれた『ちーちゃんはちょっと足りない』で知られる漫画家・阿部共実(あべ ともみ)先生。
どの作品も描かれているのはポップな絵でありながら、あまり踏み込んでほしくない心のイタイところを突いてくる作者さんの新連載です。
前作がアレだったので、若干恐る恐るといった感じで読み始めてみると、そこにあったのはまさかのキラッキラフワッフワした中学生の青春。・・・・方向転換?
主人公は中学1年生になったばかりの女の子と男の子の2人。
水谷茜(みずたに あかね)は中学生になってもノリは小学生の頃と変わらず、無邪気な少年のような心を持った女の子。それなりに楽しく過ごしてはいても、少しだけ大人びてきた友人たちと話題が噛み合わなくなり、仲は良くても温度差を感じてモヤモヤ。
上に1人姉がいて、どうやらかなりデキの良い人物らしく、ことあるごとに比較されることには辟易してます。
そんな水谷ガールが出会ったのは、変わり者、要注意人物と噂されるクラスメイトの男子・月野透(つきの とおる)。白髪、碧眼、肌も白くて小さいから女の子のようにも見える美少年。
いつも無表情で誰かと馴れ合うこともしないので、クールな子かはたまた大人しい子なのかなと思っていたら、見事なまでの「中二病」患者でした。
で、この2人がひょんなことから夜の学校で遭遇し、自分を認めてくれた月野ボーイに好感を抱きはじめた水谷ガール。すると彼に、これからの月曜日、みんなには秘密で、夜の学校で会って欲しいと、甘酸っぱい流になりそうなお願いをされたと思ったら、「俺は超能力が使えるんだ!」なんて突拍子もない告白をされました。その特訓に付き合って欲しいとのこと。
小学生から中学生への移り変わり、ひとつ年を重ねただけであっても、環境の変化によって少年少女たちの心には確かな変化が生じ始める年。
その中にあって、変わらないことでくすぶっている水谷。でも、その無邪気な表情はキラキラして可愛く、素直な衝動のまま走り出す彼女の姿はまぶしい。
導入部での引き込み方が上手く、特にセリフ廻しが面白かったです。人の心理をよく理解されている作者さんなので、変換し辛い感情を言葉にして見事に表現していて、水谷と月野のやりとりは舞台の一幕でも観ているかのようでした。
心情描写が素晴らしいのはセリフ廻しだけではなく、表情や背景といった「絵」での見せ方も巧みだったと思います。モノクロ媒体だというのに、なぜか色鮮やかに見えることもあるから不思議。
今後重くはならない・・・とは言いきれません。だって、作者さんが阿部共実だから。また少しずつエグってくるかも?
一応覚悟は必要かもしれませんが、それでもやはり面白い。これからこの作品を、水谷と月野を、いったいどこへ持っていくのか、続きが気になって仕方ないですね。
出来れば鬱展開にならないことを願って、単行本1巻期待しています。
試し読みはやわらかスピリッツさんの公式サイトで配信しています。(こちら)
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