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2017年03月01日

【烈火の炎】マンガ 感想&あらすじ 味方も敵も魅力溢れるキャラクターたちが壮絶な能力戦を繰り広げるバトルアクション漫画

週刊少年サンデー。1995年16号から2002年9号まで連載。全33巻
作者:安西信行



あらすじ

君主のためなら一命をかける忍者に憧れを抱く高校1年生の花菱烈火。生まれつき炎を操る不思議な能力を持っていた烈火は、尊敬する君主に仕えることを夢見ていた。

ある日、烈火はたまたま立ち寄った公園で、他人の傷を癒す能力を持った少女・佐古下柳と出会う。お互いの秘密を打ち明けたことで友人になり、柳の慈しみの心にふれた烈火は彼女のことを「姫」と慕うようになり、「忍」として一命をとして守り抜くことを誓った。

柳はその特異な能力を持つがゆえ、裏社会の首領・森光蘭にその身を狙われることになる。永遠の命を求める森光蘭は、炎術師・紅麗を筆頭とする暗殺集団「麗」を使い、柳の奪取を目論んでいた。

烈火は柳を守るため、謎の女性・陽炎から魔導具を授かった霧沢風子や石島土門、そして水鏡凍季他たちと共に壮絶な戦いへと身を投じていく。

登場人物

・花菱 烈火(はなびし れっか)
主人公。高校1年生、16歳。忍者に憧れを抱く炎術師の少年。花火職人である父の影響で火薬の扱いに長けています。実は赤子の時に母・陽炎の術によって戦国時代から現代へ飛ばされた身であり、偶然通りかかった茂男に拾われ、息子として育てられました。炎を操る能力を持つのは織田に滅ぼされた火影忍軍頭領の血を継いでいるため。内に秘められた火竜の力と高い身体能力を生かした格闘戦を得意としています。柳の優しさと覚悟に敬意を持ち、彼女を「姫」と呼び慕い守り抜くことを誓いました。

・佐古下 柳(さこした やなぎ)
ヒロイン。高校1年生、16歳。治癒の能力を持つ少女。実家はお金持ちのお嬢様。ボケボケの天然娘だが、他人を深く慈しむ心優しい性格。他人を癒す能力を持ち、そのせいで永遠の命を求める森光蘭に狙われることになりました。戦国時代に生きた「桜姫」というある城の姫君の生まれ変わり。少し嫉妬深いところもあるため、烈火が他の女の子と仲良くしてると「ゴゴゴゴのお姫様」になることもあります。絵本を描くことが趣味で「レッカマン」シリーズを度々披露しています。

・霧沢 風子(きりさわ ふうこ)
烈火の幼馴染。高校1年生、16歳。チーム火影。気が強い男勝りな性格で喧嘩が滅法強い女の子。使用魔導具は「風神」「鬼の爪」「神慮伸刀」。錐を武器として扱うこともあります。今まで誰も思いつかなかった魔導具を組み合わせる荒業を見せ、くノ一・陽炎をして天才と言わしめる高い発想力の持ち主。過去のある出来事から当初は烈火に想い寄せていました。プロレスラー・三沢光晴のファン。

・石島 土門(いしじま どもん)
烈火の喧嘩仲間。高校1年生、16歳。チーム火影。モヒカン頭が特徴の大男。使用魔導具は「土星の輪」「嘴王」「鉄丸」「蔵王」。火影随一の怪力の持ち主であり、単純なステゴロでは烈火以上と言われています。見た目通り体が頑丈であり、同時に紅麗さえ認めるほどのタフな精神力を持っています。実家が花屋で自身も花が好き。風子に惚れてます。

・水鏡 凍季也(みかがみ ときや)
高校2年生、17歳。チーム火影。クールで冷酷な一面も見せる美少年。使用魔導具は「閻水」。閻水の特性を生かした流派・氷紋剣の使い手で、多彩な技を使用する天才剣士。おバカの多いチーム火影の中では数少ない優秀な頭脳の持ち主。当初は殺された姉にそっくりだったという理由から柳に近づき、烈火を「ふさわしくない」と排除しようとしていました。以降は姉の仇を見つけるため、柳を守るために行動を共にするようになります。

・小金井 薫(こがねい かおる)
元麗の戦闘員。中学生、13歳。天真爛漫で素直な少年。使用魔導具は「鋼金暗器」。天才的なバズル的才能を持ち、熟練者でも使いあぐねる複雑な変形武器である鋼金暗器を難なく使いこなします。パワーはないが、スピードとトリッキーな動きを活かした戦法が得意。紅麗に救われた過去があり、彼のことを兄のように慕っています。

・陽炎(かげろう)
烈火の産みの母親。桜火の正室。美人でグラマラスな女性。火影忍軍のくノ一で、火影の里が織田の軍に攻められた際、禁術とされていた「時空流離の術」を用いて赤子の烈火を現代へ飛ばしました。その術の影響により不老不死の呪いを受け、死ねない体になってしまいました。当初は烈火たちを鍛えるために正体を隠し、影法師と名乗り敵を装っていました。母と名乗り出てからは烈火、茂男と一緒に花菱家で暮らしています。

・紅麗(くれい)
暗殺集団「麗(うるは)」の首領。烈火の異母兄。桜火と側室・麗奈との間に生まれた炎術士。「呪われし炎」と見なされ、烈火誕生以降は「呪いの子」として蔑まれていました。。陽炎が「時空流離の術」を使用した際に術に巻き込まれ現代へ流れ着き、森光蘭の妻・月乃に拾われ、第二の母として慕っています。作中では最強レベルの強さを誇る。炎の型は「不死鳥」だが、想い人である紅という女性が死の間際に自ら炎になることを望み、炎の天使となって紅麗の力となり、常に寄り添っています。



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感想・見所

炎を操る能力を持つ忍者に憧れを抱く少年が、治癒能力を持つ想い人である心優しい少女を守るため、仲間たちと共に次々に襲い来る敵に立ち向かう壮絶な戦いの日々を描いた物語。
ラブコメ要素も加味されている現代アクションファンタジー。私が始めて読んだのは完結から数年たってからなので連載中のことはよく知らないんですが、どうやら当時の「サンデー」ではバトルもの、それもグロやお色気も含まれたこの作品は異色のヒット作だったようですね。累計発行部数は2500万部を超えています。
1994年には長編でアニメ化もされ、全42話をフジテレビで放送されました。私はまだ観たことありませんが、レビュー等を覗いてみると結構評価高いですね。

『幽遊白書』のパクリとか言われることもあるようですが、両作品読み返してもパクリと騒ぐほどのものではないですね。類似点として最も目にするのは、序盤の柳が誘拐されて烈火たちが山の中の屋敷に乗り込む展開。共通点がないとは言いませんが、これで騒がれる理由も私にはよく分からない。あと「裏武闘殺陣(烈火の炎)」と「暗黒武術会(幽遊白書)」の裏社会主催の武道大会という設定ぐらい。それ以降の中盤・終盤に関しては洞窟繋がり以外特にないと思います。
影響を受けていることは確かに伺え、特に序盤の流れが似てることは否定しようもないけど内容は全く異なり、叫ばれる理由のひとつとしてはこの作品が王道な展開だったということもあったと思います。まあ、今更感のある個人的な意見です。

作品の舞台は現代日本。物語は忍者に憧れを抱く炎を操る特殊能力を持った少年・花菱烈火と、治癒の能力を持つ心優しき少女・佐古下柳との出会いから始まります。
戦国時代に存在し、織田信長によって滅ぼされたとされる架空の忍者集団「火影(ほかげ)忍軍」。その忍たちが製作し、現代にも多く残されているのが、「魔導具」と呼ばれる魔力を帯びた道具。風や水を操る物、力を強くする物、幻術を見せる物、果てはこの世の万物全てを消し去る物など多種多様な魔導具があり、それらを手にした現代に生きる登場人物たちが、それぞれの目的や想いのために戦うというのがざっくりとした内容。
少年漫画らしさに溢れた王道のバトルアクション作品ですね。今で言うところの中二的な能力合戦の様相をしていますが、結構グロ描写が多く、お色気シーンもそれなりにあります。
私が始めて読んだときはまだ若かったこともあり、烈火が持つ炎の型「八竜」の火竜が物語の進展と共に1匹ずつ開放されていく展開、様々な効果を持つ魔導具の登場などにワクワクして読んでいた記憶があります。

物語は大きく分けると、誘拐された姫を烈火たちが助けに行く「紅麗の館編」、負ければ姫を奪われるバトルトーナメント大会「裏武闘殺陣編」、森光蘭との最強にて最凶最悪の魔導具奪取合戦「天堂地獄編」、そして最終決戦「SODOM編」の4編から成っています。
成長段階がしっかりしていたのは良かったですね。開始時点での烈火は炎を放出する程度、風子はかまいたちを出せる程度、土門はただの力持ちといったように当然皆未熟。話が大きくなっていくと共に、修練によって新たな力に目覚め、それぞれが成長していく展開は王道ながらとても熱くさせられました。
最初から最後まで一貫して森光蘭という救いようもない絶対悪を据えることで、中盤以降それまで敵同士だった者達が共闘姿勢をとるという展開が正当化されていたと思います。
あと、魔導具は対となっているという設定も面白い。魔導具を製作したのは火影忍者の天才武器職人である虚空と海魔の2人。虚空は「人生かす為・守る為」、海魔は「人を殺す為」といったように2人の思想は顕著に別れ、互いに競い合っていた結果、特性は似ていても理念が異なる魔導具が多く誕生しました。その設定を生かした水鏡のエピソードは、私の好きなバトルシーンを挙げた場合5指には確実に入ってます。

一番の魅力はキャラクターだと思ってます。とにかく大所帯の作品ですが、ひとりひとり個性があって面白い。時にはクセが強すぎて若干引くこともありましたけどね。
烈火をはじめとしたメインの面々に関しては言うまでもなく、何より女性キャラクターが魅力的な方ばかり。風子や音遠なども素敵な女性ですが、私は大人の魅力溢れる陽炎が今も昔も1番好きです。
あと、敵キャラも忘れてはいけないこの作品の特徴のひとつ。興味なんてないと思いますが、私の好きな敵キャラベスト3をあげてみようと思います。紅麗は言うまでもなく断トツでカッコイイのであえて除外。
3位は、戒(かい)。――氷紋剣の兄弟子である水鏡凍季也に勝つという執念だけで生きていた男。ある意味作中最も純粋に強さを求めていた男でした。あの紅麗でさえ、戒への侮辱は許さないと敬意を持たれたほど。

2位は、音遠(ねおん)。――最初は正直大嫌いだったキャラ。ただの高慢で嫌味な女でしかなかったんですけど、意外と仲間思いで部下にも慕われ、紅麗への純粋な愛を貫いた彼女は素敵な女性だったと思います。

1位は、木連(もくれん)――絶対序盤早々に消えると思っていた性根から腐ってるクズの代表格、まさかの最終「SODOM編」でも敵として活躍。悪の中の悪が森光蘭なら、クズの中のクズはこの方できまりでしょう。ただ、彼のラストシーンにはちょっと感動しかけました。木火土金水という五行の中で、唯一「木」の彼だけが敵だったのも面白い。

面白いと言っていいのか分かりませんが、1巻の頃に比べると終盤のキャラデザはもう別人ではないかと思うほどの変わり様。連載中に画力が上がるなんてことは普通にあることですが、ひとつの作品を通してここまではっきりと画力の上達段階を目にすることができたのはなんか嬉しく感じました。序盤・中盤・終盤と見比べてみるのも楽しいです。

かつて純粋に子供心にワクワク楽しませてもらえた作品。ストーリーは王道的で分かりやすく、キャラクターの魅力はどの作品と比べてもトップレベル、迫力あるバトル、作者の画力の成長など、とても面白かったです。
中だるみもほとんどなく、最後まで描き切ってくれた良作。もう少し掘り下げてほしいなというキャラクターは何人かいましたが、それでも登場人物の多さを考えた場合、これだけ1人1人を魅力的描けていたことは見事だったと思います。
もう15年も前の作品ですが、今現在の若い子が読んでも楽しめる作品だと思いますので、よければ読んでみてください。おすすめします。



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ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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