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2015年03月28日

いぬのはなし

8年程前に飼ってた犬が死んだんだけど、その時の話。

その犬は庭で飼ってたんだが、以前一度具合が悪くなった時に
外じゃ寒いと思って、玄関に入れてあげたんだ。

その時の喜びようといったら、ションベンもらしながら
跳ね回って、あちこちに足だの顔だのぶつける始末。
それ以来、危ないんで家の中には入れないようにしてたんだ。

でも、下半身が麻痺しちゃう病気にかかって
(犬種によってかかる可能性がある特殊な病気らすい)
死ぬ事が分かった時、家の中に入れてやったんだよね。

ところが喜びもせずに、玄関の扉を見て俺の方を見ないんだよ。
ずっと家の中にいる家族に、背を向けてるのよ。

多分俺達家族に自分の死ぬとこ見せたくなかったんだろうね。
自分が死ぬ事を分かっていたんだろうね。
象の墓場の話、あれに似た感じかなと思ったよ。

自分の死を自覚しているんだろうから、
寂しかっただろうし甘えたかっただろう。
しかし、野生なのか奴なりのプライドなのか。
奴の気丈な姿を見たときに号泣というか嗚咽というか。
ボロボロになったな。

たいした話でもない上に、長文すまそ。
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