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2015年03月30日

ポッケの大冒険

俺が八歳の頃のはなし
当時、かわいがっていた猫ポッケを連れて父が
ドライブでもするかと言い出した。
俺は喜んで「いくいく」と返事をし ポッケを抱き車に乗った。

父は黙って車を運転、
初めての車にポッケは目をまんまるにして暴れていた
二十分ほどしたら父が車を止めて、こう言った

「栄一、実はポッケは飼えなくなっんだ、
うちはアパートだろ大家さんに見つかって怒られたんだよ」
「え?どうこと?ドライブじゃないの?」
「ああ 黙って捨てようか迷ったんだけどな、最後の別れに思う存分遊んでこい」
との父の言葉に子供ながらに理解した。

だが遊べと言われても、泣きながら抱っこすることしか出来なかった。
あたりも暗くなり父が
「栄一もう行くぞ!」との強い一言によりしかたなく、
そっと下に置き走って車に乗り込んだ。
帰りの車中、父は必死に謝っていたが私はすっかり、ふてくされていた。

ポッケを忘れかけた約一年後、
遊び疲れて家に帰ると、汚い猫が駐車場にポツンといた。

なんだか警戒しながら私を見ている、近づいてよく見るとなんとポッケであった
逃げるポッケを呼んでみると
思い出してくれたみたいで私に走り寄ってきた。

148 :自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/09(土) 18:02:11 ID:ubxlWUQ70
>>147
ポッケ…

149 :自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/09(土) 18:24:50 ID:Q8M/vlnp0
仕事から帰宅した父におそるおそるポッケのことを報告した。
すると父は驚いた顔してポッケに向かって
「お前あそこから良く帰ってきたなホントにすごいよ!たいした根性だ」
怒られると思っていた私はポカンとした。 

父は突然
「よし!決めたポッケの為みんなの為に家買うぞ」と言い家を購入した。
父はこの家をポッケ御殿と名付けた。 

その後ポッケとは幸せに暮らせました。

(ポッケが歩いた区間)東京府中〜昭和記念公園
猫にしたらすごい距離である。だが帰ってきた。
こんな話よそで聞いたことがない。
ポッケの気合いは日本一である!
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