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2015年03月28日

家で飼っていた猫

私の家で飼っていた猫の話をします

高校1年の時、私は駅の線路脇で子猫を2匹拾いました。
生まれたての仔猫が、ぴーぴー鳴いていました。
1匹は真っ白なオスで、もう一匹は茶トラのメス。

家に持ち帰って次の日、友達を呼び2匹に名前をつけることにしました。
オスは、白夜(びゃくや)、茶トラのメスは、空覇(くうは)と名づけました。

それから2年が経ち、私も高校3年になりました。
白夜も空覇も人懐こく、個性的な性格の猫になりました。
特にオスの白夜は、いつも私の後を付いて来ては、朝、私に怒られてた。

でも怒られても喉をぐるぐるならし、可愛らしく「にゃー」と鳴くんです。
そして私が帰って来ると必ず玄関に走ってきて、すりついてきました。

いつも元気で友達からもとても可愛がられていて
もちろん私も可愛がっていまいた。
白夜がいて、空覇がいて当たり前の日々でした。

…だけどそんなある日、白夜に小さな異変が起きたんです。


448 :名無しの猫科 :2011/01/23(日) 04:18:28

いつも朝には無くなってる餌が全然減っていなかったんです。
だけどいつものようにすり寄ってきて「にゃー」と鳴きました。
帰ってきて皿を見ると、朝よりは餌が減っていてホッとしました。

…一なんだ、あの時はお腹空いてないだけだったんだ

その小さな異変でなぜ白夜を病院に連れて行かなかったのだろう、と
思い出すたび後悔しています。

2日後、白夜は寝床からあまり動かなくなりました。
時折立ち上がってトイレに行き戻ってくるとまた丸まってじっとしていた。

母親に事情を話し、病院に行くためのお金をお願いしました。
ですが「お前が勝手に拾ってきたのに、なんでお母さんが払わなきゃいけないんだ」
そう言われてあっさり断られてしまいました。
その時の私は収入がなかったので、何度もお願いしましたが
何度言っても母の答えは同じでした。

そして白夜の具合が悪くなってから2週間近くが経ちました。
少しぽっちゃりしていた百夜は痩せて少しやつれていました。
なにもできない自分が不甲斐なくて毎晩泣いたのを覚えています。

次の日、前日に祖父が病院代をくれたので
学校が終わったら絶対に連れて行こうと思いました。
私はその朝、百夜の頭を撫でながら
「あたしが帰ってきたら、病院に連れてってあげるからっ。待たせてごめんね。」

その時の白夜の返事は「にゃー…」と弱弱しくも
どこか嬉しそうな鳴き声だったのを今でも鮮明に覚えてます。
「死なないで」と、何度も心の中で呟きました。

「白夜、ずっとあたしの愛猫でいてね。あたしが成人して
この家を出る時も、びゃくとくうを捨てたり、誰かにあげたりなんて絶対にしない。
あんたらは、あたしの大切な家族。だからずっと一緒にいてね。」

猫に言葉が通じるはずなんてない。
きっと白夜には何を言ってるのかさっぱりだろう。
だけど言いたかった。百夜に伝えたかった。

その時百夜はただ「にゃー」と鳴いただけでした。
今は白夜と離れたくない、でも授業があるので玄関に向かいました。

すると、最近寝床から動かなかった白夜がその日は玄関まで
御見送りをしてくれたのです。
涙を堪えて私は学校に行きました。

私は白夜の事が気が気じゃなくて、授業なんか手につきませんでした。
早く家に帰って病院につれていかなきゃ、とずっと考えていました。

そして放課後になり、私はすぐに帰宅しました。
「白夜!!」
勢いよく玄関を開けて白夜の名前を呼びました。

ですが、次の瞬間私は頭が真っ白になりました。


449 :名無しの猫科 :2011/01/23(日) 05:05:48

…−白夜が私の足元で倒れていたんです。

私は玄関のドアを静かに閉めると泣き崩れました。
今までにないくらい泣き叫びました。
私は白夜をそっと抱きしめましたが、冷たく
ピクリとも動きませんでした。

「白夜…嫌だ、嫌だよ。白夜っ…返事してよ…」

名前を呼んでももちろん返事はありません。
頭ではわかっていました。もう白夜が動かないこと、
鳴き声が聞けないこと、一緒に日々を過ごせないこと…。

私は泣きじゃくりながら白夜に謝り続けました。
そして後悔と同時に自分を責めました。
なんでもっとお願いしなかったんだろう
私にもっと収入があればよかったのに…。
後悔と悲しみのなか、私は自分の家の庭に
穴を深く掘り白夜を埋めました。
そして手を合わせ願い、祈りました。

白夜が天国で幸せになれるように…
生まれ変わったらまた出会えるように…
強く強くそう思いました。

…数日後、携帯のデータフォルダを漁っていると
白夜の写真がたくさん出てきたのです。
そのなかで私は1枚の写真に目が留まりました。

その写真は白夜がミニハットをかぶり
(`ω´)←こんな感じの顔で写っている写真でした。

その顔はどう見ても間抜け面だけど
そんな白夜の姿が愛しくてたまらなくなり
私はまた、涙が止まらなくなりました。

次々に出てくる写真は、白夜との日々を鮮明に思い出させるものばかりでした。

そんな泣いてばかりの私に友達は言いました。
「お前がそんなに泣いてたら、びゃくも心配して天国にあがれないよ?
ちゃんと天国にあがってほしいなら、びゃくのためのにも笑えよ。
お前が笑顔でいることが、びゃくは、なによりじゃねえ?」

私は何も言えませんでした。
その言葉を繰り返し思い出して私は白夜の写真を見つめました。
そして決めました。

白夜の分も今生きているくうとたくさんの日々を過ごすことを。

…私の携帯には今も白夜の写真がたくさんあります。
悲しいとき、ツライ時、それを見て元気をもらってます。
そして今もくうと元気に日々を過ごしています。

みなさんも自分のペット…いや、家族を大切にしてください。
一緒に過ごせるその時間を大切にしてください。
時間は永遠ではないので…

駄文・乱文・長文失礼しました
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