障害者手帳の更新手続きをしに役所に行った. 朝の早い時間である. 自分は行動が遅いので時間がかかるだろうと思ってのことである.
窓口の人が丁寧に対応してくれて助かった. ゆっくりと話してもらえると内容がわかりやすい.
更新手続きは思ったよりも早く終わった.
時間ができたので, 以前から観たかった映画を観に行く.
『i ─ 新聞記者ドキュメント』という映画. 東京新聞の望月衣塑子記者を追ったドキュメンタリーである.
観始めて 20 分か 30 分程経った頃から動悸が苦しくなる.
映像の中に現れる様々な恫喝の態度や言葉, 匿名での脅迫, 仲間である筈の記者たちからの「皆に迷惑を掛けるな」という無言の同調圧力, 浮かび上がってくる全体主義という恐怖.
そういうものを観ているうちに過去の記憶が思い出されてくる. 苦しい.
途中で過呼吸になりそうで堪え切れなくなって外に出た.
深呼吸を何度かして気持ちを落ち着かせる.
映画の後半から終盤にかけてのところで席に戻る. そこから最後まで観ることはできた.
クライマックス近くにもかなり精神的にきつい映像があるが観た.
望月記者が記者会の上の人と思われる相手と電話をするシーンが救いになっている.
怒りと共に絞り出される彼女の「あの雰囲気をあなたが味わってみてください。本当に辛い。わかってないでしょう」という言葉は背中を支えてくれるようだった.
中盤は動悸が苦しかったし外に出たこともあって内容がわからなかった.
けれども深刻な内容を扱っている一方でエンターテインメント性も高く, 何事も無ければかなり楽しめただろう.
もう一度きちんと観たいが, 少なくとも今の体調では難しい.
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