おはようございます。あるへです。
本日はこちら「オーバーロード :魔王サマ復活ノ時」のレビューです。
ようやく、宿題がまた一つ片付きました。という感じです(笑)。
本作は、類似のジャンルで言えば「ピクミン」というのが一般的です。
魔王サマ単体でも十分に強いのですが、この魔王サマに付き従う4色の「ミニオン」を操り、悪逆非道もしくは正義の鉄槌を成していくアクションゲームで、わりとRTSに近い性格を持っていると思います。
……このリアルタイムシミュレーション要素、どうやら私は苦手のようです。
作品自体は非常によくできており、これが名作であることに疑問の余地はないはずです。どちらかというと個人的な理由で、ちゃんと楽しみつつ、何が面白いのかも理解しつつ、あーだこーだと悩みつつ、突破できた時には拳を握りつつ、でもどこか心の中でもやもやを抱えている、そんな感じです。
私の抱えるこのもやもや、いまいちのめりこめない要素というのは、実はこの手のジャンルが好きな人にはきちんとはまりこめる要素でもあるのかな、と思っています。
まずは、ミニオンの扱いです。
ミニオンは誤解を恐れずに言うとすれば、将棋の「歩」のような存在です。消費してなんぼの使い捨ての駒なんですよね。
なので敵の奇襲に遭ってミニオン軍団全滅、強敵に真っ向から挑んで半壊で辛くも勝利、とかそういったシチュエーションはたくさんあるわけです。
ミニオン生産のコストも安いですし、そうやって消費しつつもどんどん補充し、ぐいぐいと進んでいくのが本作の「オーソドックス」なプレイ方法だと思います。
ただ、私の性格は結構極端なので、ぶっちゃけて言うと「ぼろぼろになりつつ、なんとか生命線を維持しつつ強引に押し進む」というのがとても苦手です。
特にこういった集団を率いて戦うゲームの場合、ユニットの個性や地形、戦術を活かして消耗なく圧勝したい、と思うのが普通だと思います。
本作は、特に初見ではこれが非常に難しい作りになっています。
そんなわけで、弱そうな敵にブラウン軍団の特攻を仕掛けたら返り討ちに遭い、物の数秒で手塩にかけて育てたミニオン達が全滅したり、気づかぬ間に背後から敵が忍び寄ってもろいレッドやブルーがむしゃむしゃ食われていたり。
それだけならまだしも、本作の強敵と雑魚の線引きがかなり明確で、巨大な強敵の一振りでどんなに強いミニオンも一撃死、という仕様がけっこう痛いんです。
特に右も左もわからない初見プレイは、「マップ」なんて概念がないこの世界で、あっちにうろうろ、こっちにうろうろ、しつつ、行くところ行くところでつまづき、そのたびにミニオンを失い、「ええいもう!」とヤケクソになって魔王サマ単騎で突っ込めば、意外とあっさり勝っちゃって……。
そうなるともう、なんのためにミニオンを大事にしてるんだかわからなくなってきて。
そういったことが度重なり、ゲームを起動しては投げ、起動しては投げ、おそらく今回は三度目の「本気(マジ)」プレイで、初めて実績を取ってから(購入はそれより以前)およそ一年ぶりの「攻略完了」となりました。
自分的にはDLC含めてコンプ済みなんですが、実績としてはまだオンラインマルチプレイのものが残ってたりします。やる気はあまりないですが、もし声があれば善処します。当然、取れるなら取りたいのが本音です。
と、関係ない話が混ざりましたが、なかなかにクセが強く、慣れてくるまでに若干我慢のいる作品だと思います。
その関係で、むしろ予習が済み、さっぱりとミニオンを切り捨てられ、さらに敵が強化され魔王サマのダダコネでは通りにくい難易度レジェンド攻略の方が格段に楽しめました。
人を選ぶゲームです。作品のクオリティとしては本質的な部分で面白さを引き立てている分、グラフィックやUI回りで若干劣ります。操作が若干複雑な割りに接敵、戦闘展開、決着までが非常に早く、その点でも初見プレイの難しさに拍車をかけます。
でもねぇ。
攻略サイトに貼ってある本作の2chスレをだらだらと読んでると、ものすごくやりたくなってくるんですよね。
あそこのスレの雰囲気がとても和やかで、ミニオン愛に溢れていて、とっても好きです(笑)。
「オーバーロードなぁ、どうしよっかなぁ、二周目しかもレジェンドモードとかなぁ、根気持つかなぁ、実績諦めようかなぁ」とか思ってた時期もあったのですが、このスレ読んでなんかやる気出てきちゃったんですよね。感謝してます。
攻略サイト