おはようございます。あるへです。
本日はこちら「ブランドルの魔法使い」のレビューです。
毎度おなじみKemcoの簡単サクサクRPGになります。
Xboxでの初作アスディバインハーツから見ると、ストーリーから戦闘から遊び心地まで何も変わっていないようにも見えますが、それでも少しずつマイナーアップデートを重ね、もたつきが減り、制限が緩和され、遊びやすくなっている印象です。
今回はゲームシステムにまで言及する伏線の回収が、ちょっと面白かったです。あえて文字に起こすほどのことではありませんが(笑)
全体的にストーリーにはまとまりがあり、ラスボス撃破後の恒例の追加ストーリーにも意味があり、普通に物語として楽しめました。
特にメインキャラクターたちの性格が破綻しておらず、自然な感じで振舞えてたのが好印象です。
この作品自体に対して言えることはそれくらいかな。Kemco作品に関しては他のタイトルで散々レビューしてきたので、今更言うことがありません。
近いうちにずばばばばー!っと攻略していこうと画策しているのですが、なかなかうまくいかないものですね……(笑)
それよりも、本作は別の形で印象に残った作品でした。
というのも、この作品、フリーズ(ついでに本体も一緒に落ちる)が頻発して、攻略どころではなかったんですよ。タイトル画面にあるヘルプを読んでいたら突然シャットダウン、短いオープニングを見終えてメニュー画面をいじってたらシャットダウン、最初のマップでうろうろしてたらシャットダウン、イベント中にシャットダウン……。
遊ぶどころではなくなって、思わずKemcoのサポセンに連絡してしまいました。
まぁ、結果的に本体設定から画質の設定を4KからHD(1080p)に落とすことでフリーズを完全回避することができたので、事なきを得たのですが、その時のサポセンの対応が、よくある自動返信や定型文対応ではなく、血の通った温かみを仄かに感じたので、ちょっと見直してしまったのです。
全文がそうかというとそうでもなく、私のほうが暴走気味でもあったのですが、問題があればアップデートにて修正するという姿勢は、私の曇った眼を覚まさせるものでした。
同時に、私自身のゲームプレイの経験から、グラフィックに重きを置かないインディーゲームでクラッシュが多発する場合、大抵の場合「画面の解像度」か「日本語フォント設定」に問題があることが多く、そのゲームのプログラミングではどうしようもないことが多いというのもなんとなく実感していましたので、制作サイドでのアップデートでの対応という部分には実はそれほど期待していませんでした。
先に言っとくと、Kemco側ではクラッシュの再現が出来ず、修正対応という望みは絶たれました。
が、それは私の方でも9割がた予想済みでしたし、早い段階で回避策を見いだせたので私は全然満足しています。
それよりも、一通二通のテンプレ対応でなく、モニターの型式を聞いてきたり、マイクロソフトと連絡をつけてくれたりといった「解決の姿勢」を見せてくれたのが嬉しくて、いやぁこれからはKemcoのこと悪く言えねぇじゃん、とか思ったりしましたが、これからもクソゲーはクソゲーと言わせてもらいますw
でも今作はクソゲーじゃないよ。物語は面白かったです。Kemco耐性ついてきたので。
ちょっとネタバレになっちゃうけど、仲間の一人が死んだ!?と思ったら意外な形で復活したり、パーティーメンバー枠やタイトル画像、秘密の実績なんかでメタ読みを徹底的に封じて、中盤のサプライズを隠していたり、いつもの恋愛ものとは流れの違う変化球な関係性だったり、リアルでもゲームでも、感動と言うほどでもないけどちょっとした驚きを感じられた一連の流れで、そういった部分で印象を与えたゲームでした。
関係ないけど、今作は不老不死がテーマになってたりします。Kemco流ラノベテイストのライトな都合の良い解釈で不老不死を描くと、こんなお話になるんですね。いやこれもありですよ。一周回ってなんか癒されました。
なんせ同時期にダークソウルやそのオマージュのアステリゴスなんかやってたり、動画でデモンズソウルやエルデンリングなどの考察を漁ってたりしたので……。意図したわけではないのですがここのところ不死に縁があるようです。私が不死になる日も近いのか!?
不死は体の状態であって、精神は老化し続けるというのが「不死」の基本的な叙述トリック、物語にする際の面白さのエッセンスなわけで、基本、体だけの不死は死ぬほど辛いというのが現代の世論です。
体は老いても精神は不老不死、というのが現実的に考えてハッピーですよね。未熟すぎるのは論外ですが、ある程度成熟したらそこでキープというのが楽しそう。老いても少年の心を忘れないのは素晴らしそうですが、老いたら老いたで青年時代には見えてこなかったものが見えてくるようにもなるので悩ましいですね。生き物を成す生命それ自体は端から永遠など目指しておらず、人間だけが見る夢なのです。
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自分でもそう思います……。
昔知人にアイマスオタクの人がいて、「今度新しい缶バッジが出るから買わなきゃ」とぼやいたんです。私が、そんな実用性の無いものをなんでわざわざ買うねんと聞いたところ(大分失礼ですよね)、「義務というか、特にそこまで意味はない。単純にアイマスが好きだから」という答えが返ってきたんです。
その時は、そんなものかと特に思うところはなかったのですが、こうしてケムコげー買い漁っている自分を振り返ると、似たようなことしてるなーと、最近思うんですよね(笑)
Xboxでケムコげー遊ぶのも一応メリットはありますよ!
私は実績厨なので実績がついてないとゲームを遊ぶモチベの半分くらいは削られてしまいます。
最近のスマホでは違いはほぼ無いでしょうが、ロードなども爆速ですし、画面は見やすいし、指で隠れたり指紋で汚れる心配もありません!
当然お金払って購入してるので広告もありません。
ゲームコレクションの中に、地味で暗くて爆発と鉄と血とゴリラのアイコンが並ぶ中、ケムコゲーのアニメチックなイラストは華が咲きますよ(笑)
幻想クロニクルはまだXboxに来ていないのですが、なんの巡りあわせか、当時ケムコゲーと知らずに買ったそれが、私のPS Vitaの中で眠っています。
……結局眠ったままでしたけど。
そっかぁ最高傑作かぁ。Xboxに来た暁には、もう一度ちゃんとプレイしてみたいですね。
低予算ケムコゲーは3DSとかガラケーで遊ぶ方が味があるのに。
ちなガラケーで遊んだ幻想クロニクルがケムコの最高傑作ね。