おはようございます。あるへです。
本日はこちら「エンスレイブド:オデッセイトゥーザウエスト」のレビューです。
いやぁ、これは面白かったです。
人によってもちろん好みは変わるでしょうが、まったり難易度、自分好みの世界観、引き込まれるストーリーと、私にとってはなかなかにツボな作品でした。
本作は近いものをあげるとすれば「プリンスオブペルシャ:忘却の砂」か、もう少し広く見れば「アサシンクリード」や「ICO」のようなアスレチックアクションゲームとなります。
タイトルやパッケージを見ればなんとなく想像がつくかと思いますが、「西遊記」を題材にしていまして、孫悟空にあたる「モンキー」、三蔵法師にあたる「トリップ」、そして本作のアイドル猪八戒の「ピグシー」(なぜか沙悟浄がいない)の三人を主軸に、荒廃し人のいなくなった世界でどこまでも生い茂る自然の中を旅していくお話です。
いやぁ、この「自然」がばばんと壮大に広がっている世界観、すごく開放的で私のツボでした。かつての人類の繁栄の名残である様々な文明の名残が、緑に覆われていて、何とも言えない静寂、静謐、時間や仄かな温かみ、そして目にまぶしい緑と、リアルなグラフィックで描かれているわけですよ。
「廃墟フェチ」とでも言うのでしょうか、木漏れ日の差す廃墟にグッとくる方なら、プレイして損のない作品です。
そしてもう一つの目玉がキャラクターたちです。
それぞれの個性が際立っており、いわゆる「キャラが立って」るんですよね。
そんな中でも私の一押しは「ピグシー」。奴の一挙手一投足が心を掴んで止みません。
アクションゲームとしての難易度はそれほど高くはなく、かなり観光気分でまったり楽しむことができると思います。無数のテックオーブ集めも、私にとっては楽しい時間でした。
ほんの少しの知恵を使いながら、廃墟の壁を上ったり跳んだり跳ねたり。人間の代わりに闊歩している機械たちをなぎ倒しつつ冒険していきます。
プレイを主眼においた作品として見ると、際立っているとは言えませんが、世界観、ストーリー、キャラクターはかなり魅力的にまとまっていまして、体験型の物語として楽しむ方には非常にお勧めできる作品です。
この作品、知名度が低いのがすごく残念です。隠れた良作というところでしょう。
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