2021年01月26日
可哀想過ぎた西田操一選手の総合デビュー戦
総合格闘技ランキング
今回もマニアックですみません。総合格闘技の経験がなく、しかも初めての相手がエンセン井上という、可哀想過ぎ&悲惨過ぎる総合デビューを果たした選手がおりました。
修斗時代に記者を恫喝したことにより出場停止処分となっていたエンセン井上は、熱望していたマーク・ケアーと戦えるということで修斗の出場停止期間中にもかかわらず’99.4月のPRIDE5に出場したのですが(これがきっかけで修斗とPRIDEは犬猿の仲になってしまいます)、ケアーが内臓疾患で欠場したため急遽抜擢されたのが空手白蓮会館の西田操一選手でした。
マーク・ケアーは当時薬物摂取による内臓疾患だったと、数年後のドキュメンタリーで語っています。
マーク・ケアー戦が流れてしまったエンセンは試合前から怒っていたのですが、試合開始までにも更にブチ切れする要因がありました。
E.YAZAWAのバスタオルを掛けた西田選手が青コーナーから入場した際、ファウルカップを忘れていることに気付き、入場テーマが流れている中で慌てて控え室に戻ります。程なくしてファウルカップ装着し走ってリングインしましたが、その時点で「西田はエンセンに殺られる」と思いました。
次に赤コーナーからエンセン井上の入場ですが、修斗で使用していた入場テーマ「バナナボート」ではなく新たに作られたエンセン作詞の曲で、女性ボーカルが妙な違和感があったため、会場は失笑が起きてしまいます。
入場時のエンセンは明らかに鬼の形相。マーク・ケアーと対戦するつもりでトレーニングしてきたので、エンセンの身体の仕上がりは凄まじいものでしたが、状況は真逆の方向に行ってしまいます。
@マーク・ケアーと対戦できなかった
A西田操一がファウルカップを着け忘れた
B女性の唄う入場テーマを観客に笑われた
この3点セットによりエンセンはガチ切れし西田選手の「処刑」が確定しました。
ゴング早々に西田に駆け寄り右フック一発で倒し戦意喪失させ(もはやこの時点で西田に戦意は無いように見えました)、マウスピースを咥えた口元と耳を目掛けて交互にパンチを振り下ろし、明らかに路上の喧嘩の手法でした。うつ伏せになった西田にチョークスリーパーを極め、0分24秒で試合は終了します。格闘技選手にとっては同情などして欲しく無いかもしれませんが、この試合は西田選手が可哀想に思えてなりませんでした。
試合後にエンセンが当時飼っていたピットブルの「修斗君」との写真を撮影している中で、何も出来なかったことが悔しかったのか、西田選手は青コーナーで号泣している場面がカメラに抜かれていました。
総合の準備が出来ていない中で突然のオファーを引き受けたのも大したものですが、それ以上に何を以ってして出ようと思ったのか。エンセンを尊敬しているから試合がしたかった、と西田選手は雑誌で語ってましたが。
その後にエンセンの入場テーマは男性ボーカルに変えられレゲエっぽい曲になり、失笑されなくなります。
西田選手はその後にエンセンに傾倒したのか、全身に刺青を入れ、DEEPやタイタンファイトに出場します。
PRIDEにもポツポツ出てジャイアント落合(故人)とも対戦しましたが、寝技にいった記憶がありません。
数年前まで西田選手はインディー団体に出場したりしていましたが、最近はタレント活動もやっているようです。今後はその体重ゆえに心疾患等が気になります。
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