2021年01月15日
カーフキックが禁止?
格闘技ランキング
大晦日のRIZINでスダリオがミノワマンを倒し、堀口が朝倉を沈めたカーフキック(空手で言うところの下段蹴り)が危険過ぎるので禁止にすべきだという、今更何言っちゃってんの的な論評があります。
ふくらはぎの部分や側面の筋肉が大きくなりにくい部分を蹴るので最悪の場合には筋断裂などの危険性があります。通常のローキックは太腿付近を狙うため蹴りの軌道が視界に入りやすいのですが、カーフキックはより低い位置なので気付いた瞬間に防御が難しく、スネの力を抜いていなすのが簡単な防御です。
キックボクシング等は奥側の足に重心を置いた後傾姿勢で凌いだりしますが、総合格闘技は前傾姿勢が主であるため、どうしても前側の足に重心がいきます。
それ故にカーフキックが総合格闘技では危険だ、禁止にしよう、となったと推測します。
ところがこのキックは蹴る側にもリスクがあり、相手のスネの硬い部分に当ててしまうと足の指や自分の脛を骨折したりします。
私感ですが、カーフキックを危険技扱いする意味が分かりません。格闘技選手はこのリスクを承知で繰り出すでしょうし、対処についてもトレーニングで実践しているはずです。
寸止めしないツームストンパイルドライバーやUFCでの肘打ちの方がよっぽど危険性があると私は考えますがいかがでしょうか。
そういえば、パンクラスでは昔、ヒールホールド(ヒールフック)を禁止にしていました。
船木選手やシャムロックがいた時代はレスリングシューズ&レガース着用だったので、シューズ着用でヒールを極められたら膝の内靭帯が一瞬で破壊されるため禁止技にしておりました。今は裸足での試合になっているためヒールホールドは解禁されております。
Yahooニュースの記事でも青木真也選手が「こんなの格闘技をずっと見て勉強していれば、今に始まったことではない。(様々な意見が飛び出しているのは)自分は“カーフキックを知っているぞ”という承認欲求に過ぎないと思う。格闘家とか、格闘技のコーチとか、ここぞとばかりに仰っているじゃないですか。あれは恥ずかしいこと」と一笑に付しています。まさにコレ正論。
これからは後傾気味な姿勢が増えて上半身がガラ空きになる選手が増えますかね。禁止技にしたら総合格闘技が一気に質が下がりそうです。
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