もともと、贈与経済はずっと続いていて、現代ではそれに、資本主義経済が加わっているのではないかと思っています。
経済というと、お金を循環させることをイメージしがちですが、もっと広い範囲で、誰もが生活していくために必要な物やサービスを循環させていくことだと捉えることができます。
現代ではほとんどの物やサービスがお金経由で循環していて、人間社会は課金社会といっても過言ではないかもしれません。
ですが、お金経由という手間を省けば、もっとダイレクトに必要な物やサービスが循環できるのではないかと思っています。
また、贈与経済は人間社会の中だけで行われるのではなく、もっと広い視野で、自然界や地球上、さらには宇宙規模で捉えていくことが重要だと感じています。
でなければ、贈与経済も資本主義経済と同様に、人間社会だけの独りよがりな判断になってしまい、過去に起きたような大気汚染や水質汚染などの公害や、さまざまな自然災害の拡大にも繋がってしまうでしょう。
私が今感じていることは、お金というシステムは後からできたオプションのようなもので、お金があってもお金を使えなくなってみてわかりましたが、お金を稼ぐよりも、お金を使わないほうが楽で簡単でした。
それはやはり根本的なところではお金がない世界が基本であり、そこに立ち返っているからなのだと思います。
そして、これからの贈与経済は狭い世界だけのギブアンドテイクではなく、広い世界での「恩送り」の捉え方が必要だと思います。
「恩送り」とは自分ができることを誰かに行い、それを循環させることで、別の誰かから自分に対して何らかの恩恵を受けるという流れです。
ここで言う自分ができることとは、身につけた知識や技術というよりも、誰もが生まれながらに持っている個性を意味しています。
そこには、今までのギブアンドテイクのような承認欲求や見返りを求めない循環があり、これがバージョンアップした贈与経済なのではないかと考えています。
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