昨夜のNHKテレビ「魂のタキ火」で、君の膵臓を食べたい、の月川監督が、「コロナ時代の子供たちって、たとえば公園で遊んでいて、誰かと手を握ったり触れ合ったりすると、<何かがうつる>って思うようになっているんですよね・・・」と言っていた。その感覚ってものすごく怖いことだ。
昨日そんなことをFacebookに投稿した。知人も私の投稿にコメントしてくれていたが、テレビで人が密集しているシーンが映ったりすると、「あ、危険!」と感じるようになってきている。NHKなどは、再放送の画像などで、人が密集したりくっついたりしている映像には、「これは、XX年の映像です」とテロップを入れたりもしている。
今、このコロナ禍の時代に育つ幼児期から小学生の子供たちは、友達同士で押しくらまんじゅうをしたり、体をくっつけたりして遊ぶ機会を失っていることだろう。
幼児期のスキンシップは、人格形成に大きな影響を与えるという。親子で触れ合ったり抱き合ったりすることが、愛情深い人間を作るという。ハグは、愛をあらわすスキンシップだ。大人でも子供でも、ハグすることで安心感を得たり愛を感じたりする。
そんなことが、今失われようとしている。たとえワクチン接種が行われても、おそらくあと2〜3年は、人との密な接触は、できないのではないだろうか。大切な子供時代に、ハグや友達とのスキンシップを「怖い」と感じる意識がいつのまにか植え付けられてしまったらどうなるのだろうか。人と人の触れ合いに、ある一定の距離感を持つことが定着してしまった時、今はまだ想像できないような心理学的な影響がでてくるのかもしれない。
今、スーパーのレジに並んでいて、距離を取らずに近くに並ぶ人がいるとドキッとする。人との距離が近くなると、怖いと感じるのが当たり前の感覚になってきている。マスクをしていない人が近くに来ると、怖いな、とも感じる。
怖いのは、そう自然に感じてしまうようになっている心の変化だ。コロナウィルスは、人と人の大切な触れ合いまでも蝕んでいる。
#魂のタキ火 #コロナウィルス
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