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2016年08月20日

実録『ウォルフ波動』! 〜人は見たいものを見る〜

さてタイトルにある『ウォルフ波動』である。本日筆者の仕掛けたタイミングのものはまがい物であったが、どうやらその後本物が出現していたようだ。

6050-20160819.PNG


@筆者のストップをヒットした後の高値「1,248」

Aその後の安値「1,192」

B次の高値「1,260」

Cその後の安値「1,215」(これが@の「1,248」を割り込んでいる)

D最後が前場が引ける前につけた高値「1,295」


後場が安寄りして『ウォルフ波動』完成!
その後の安値「1,208」は目標値には少し足りないが、リスクリワード比としては十分すぎる結果となっている。

もちろん筆者は仕掛けていない。(笑)


実はこれは後からチャートを見ているから簡単そうに思えるだけであって、リアルタイムに見ているとそうでもない。

Dの高値「1,295」をつける前に「1,272」という価格が一時今日の高値として記録されていた。その後目先調整が入って「1,252」の安値を下ヒゲながら陰線でつけている。

「1,252」はBの高値「1,260」を割っちゃってるんだよね。元々@の高値「1,248」とBの高値「1,260」の値幅が小さいのでDの高値にくるプライスは「1,272」でもおかしくない。というよりドンピシャじゃん。

そう考えると「1,260」を抜いた「1,270」はダマシで「1,260」を割ってきた段階で『ウォルフ波動』完成と認識して仕掛けてもおかしくない。

今は後からチャートを見ているので「1,295」という高値も、気持ち高いけどちょっと行き過ぎただけのプライスと安易に受け入れてしまい、その前にある「1,270」の存在は完全に無視されている。

筆者はあえてアラ探しの意識を持ってチャートを見ているのでこのことに気づけるが、そうでない場合は「これが『ウォルフ波動』だ!」といい所だけ見ようとする。

チャートパターンの検証はここが難しい。

6050-20160819-1.png


実践となるとさらに注意が必要だ。

もし「1,270」の後の下げで「1,258」あたりで『ウォルフ波動』の売りを仕掛けたらどうなっていただろうか?

もちろん損切りで終わるのだが、その後の高値と下落を見て
「さっきのは結果的に間違い。でもそれは仕方がない。今回エクステンション気味だけど今度こそ完成。よし仕掛けるぞ!」
と思える人はどれくらいいるのだろう。さらに実際に仕掛けることができる人は?

もちろんできる人はいるし、できる人がトレーダーとして生き残っているのだろう。

しかし普通の人間にとってはなかなかクリアするのは難しいハードルだ。

しかも筆者のように最初にもっとおろかなミスを犯していたらなおさらである。(笑)


トレードというものが『机上の空論』になりがちなのはこういう心理的な側面が大きく影響してくることも一因だと思われる。


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                 まるてん
【株式】

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