2016年03月17日
机上の空論
「机上の空論」・・・頭の中だけで考えられた、実際には役立たない議論や計画のたとえ。(『故事ことわざ辞典』)
相場の世界は、実物経済よりもさらに極限まで人の関与を減らす方向に動いている。実際日々のトレードに関して言えば「自分」と「インターネットにつながる通信環境」さえあれば完結してしまう。もちろんその裏では多くの人が関与しているのだが、トレードの結果の部分だけを切り取るなら、ほぼ他のものは一切関係ない。自己完結している。極端な話、チャート1枚で損益のすべてが説明できてしまう。
そうであるがゆえに、このチャートを用いてあれやこれやと思考を巡らすことになるのだが、他人が関与しないだけにいかに「机上の空論」に陥らないようにするか、常に注意しているつもりだ。
筆者はこどものころ推理小説ばかり読んでいたので、現場に行かず思考のみで事件を解決する「安楽椅子探偵」(アームチェア・ディテクティブ、Armchair Detective)の影響を大きく受けており、そういう思考回路に憧れていた。
一方で(それに対する非難にもなるが)、現場でないとわからない雰囲気や経験しないとわからないことが存在することも認識している。そしてそれが重要な要素になる確率が高いということも。ただそれでさえも、きちんと細かいところまで正確に伝えることができるのなら、思考だけで解決することも限りなく可能になると思われる。
要は「机上の論理(空論ではない)」を100%肯定や否定するのではなく、材料さえそろえば「思考」だけで解答を導き出すことが可能なケースもある、というだけの話だ。いくら頭が良くてもそもそも何の材料も無ければ解答の出しようもない。
結局のところ「机上の空論(論理)」問題というのは、「肉体労働至上主義」の人たちと「頭脳労働至上主義」の人たちの間でのみ起こる論争ということになるのだろう。
何らかの肉体(自分でも他人でも)を使わない限り材料は得られないし、材料だけ集まっても頭脳を用いて思考しないと答は出てこない。どちらも大切なのだ。どちらかが欠けたら解答には辿りつけない。
一人の人間がすべてをやっていれば何の問題もない。そこに問題があることすら気づかない。それが組織のように役割分担になってしまうと途端に軋轢が生じてしまう。自分の担当する役割を必要以上に良く見せてでも認めてもらわないと、自分のすべてを否定されてしまうように感じてしまうからだろうか。
おっと、前置きが相当長くなってしまった。
「机上の空論」にならないように普段気をつけている筆者だが、やはり一人で自己完結しているせいか抜けが多い。その最たるものが「実戦での心理状態」である。
普段チャートを見ながら、「これは2Rだけど(中期)、短期で仕掛けられる可能性もあるのでそれだと10Rになるな!」などと妄想しているのだが(笑)、昨日たまたま短期で仕掛けたポジションが、中期の方向性でも適応していたのだ。その場合本当にうまくいくのか?
ポジションサイズはストップ幅から自動的に計算されるので短期でも中期でも一緒だ。違いが出てくるのは(ストップ以外の)エグジットになる。
結果から言うと短期のエグジットを採用してしまった。
AUD/NZDの売り
〔仕掛け〕
2016/03/16 12:20 「1.13000」 逆指値注文
※注文を入れてから再度上昇していたので、本来はもっと上の価格で入れなおすべきだった
〔手仕舞い〕
2016/03/16 13:36 「1.12936」
(+0.00064、0.32R)
サポートゾーンに入って勢いがなくなってきたので半分利食い
2016/03/16 13:51 「1.12980」
(+0.00020、0.10R)
プロテクトヒット
現時点でのエグジットルールに改良の余地があるのは重々承知している。とりあえずそれは置いておいて、中期の仕掛けで考えた場合、11日の安値「1.11448」は目標値としてそんなにおかしくはないプライスである。そして昨日「1.11645」まで売られた。実に「6.77R」である。まあこれはすべて取り切っての数字なので低く見積もっても「3R」くらいはあるんではなかろうか。
短期と中期でエグジットの考え方は一緒でもプライスは異なってくる。「中期のエグジットはこうだ」と決めてあったとして、はたしてそのルールを守れるか? むろん守るのが当然といえば当然なのだが、リアルタイムで見ていて一度増えた評価益の減少に耐えることができるのか?
こういう心理状態に言及してある書籍はけっこうあるし読んでもいる。そして分かったつもりになっている。しかし頭では分かっていてもやはり身体では分かっていなかったようだ。
これはもう数をこなしていくしかない。慣れるしかない。自分の器を大きくするしか対処のしようがない。それか仕掛けた後はもう見ないようにするか。そのどっちかだね。
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相場の世界は、実物経済よりもさらに極限まで人の関与を減らす方向に動いている。実際日々のトレードに関して言えば「自分」と「インターネットにつながる通信環境」さえあれば完結してしまう。もちろんその裏では多くの人が関与しているのだが、トレードの結果の部分だけを切り取るなら、ほぼ他のものは一切関係ない。自己完結している。極端な話、チャート1枚で損益のすべてが説明できてしまう。
そうであるがゆえに、このチャートを用いてあれやこれやと思考を巡らすことになるのだが、他人が関与しないだけにいかに「机上の空論」に陥らないようにするか、常に注意しているつもりだ。
筆者はこどものころ推理小説ばかり読んでいたので、現場に行かず思考のみで事件を解決する「安楽椅子探偵」(アームチェア・ディテクティブ、Armchair Detective)の影響を大きく受けており、そういう思考回路に憧れていた。
一方で(それに対する非難にもなるが)、現場でないとわからない雰囲気や経験しないとわからないことが存在することも認識している。そしてそれが重要な要素になる確率が高いということも。ただそれでさえも、きちんと細かいところまで正確に伝えることができるのなら、思考だけで解決することも限りなく可能になると思われる。
要は「机上の論理(空論ではない)」を100%肯定や否定するのではなく、材料さえそろえば「思考」だけで解答を導き出すことが可能なケースもある、というだけの話だ。いくら頭が良くてもそもそも何の材料も無ければ解答の出しようもない。
結局のところ「机上の空論(論理)」問題というのは、「肉体労働至上主義」の人たちと「頭脳労働至上主義」の人たちの間でのみ起こる論争ということになるのだろう。
何らかの肉体(自分でも他人でも)を使わない限り材料は得られないし、材料だけ集まっても頭脳を用いて思考しないと答は出てこない。どちらも大切なのだ。どちらかが欠けたら解答には辿りつけない。
一人の人間がすべてをやっていれば何の問題もない。そこに問題があることすら気づかない。それが組織のように役割分担になってしまうと途端に軋轢が生じてしまう。自分の担当する役割を必要以上に良く見せてでも認めてもらわないと、自分のすべてを否定されてしまうように感じてしまうからだろうか。
おっと、前置きが相当長くなってしまった。
「机上の空論」にならないように普段気をつけている筆者だが、やはり一人で自己完結しているせいか抜けが多い。その最たるものが「実戦での心理状態」である。
普段チャートを見ながら、「これは2Rだけど(中期)、短期で仕掛けられる可能性もあるのでそれだと10Rになるな!」などと妄想しているのだが(笑)、昨日たまたま短期で仕掛けたポジションが、中期の方向性でも適応していたのだ。その場合本当にうまくいくのか?
ポジションサイズはストップ幅から自動的に計算されるので短期でも中期でも一緒だ。違いが出てくるのは(ストップ以外の)エグジットになる。
結果から言うと短期のエグジットを採用してしまった。
AUD/NZDの売り
〔仕掛け〕
2016/03/16 12:20 「1.13000」 逆指値注文
※注文を入れてから再度上昇していたので、本来はもっと上の価格で入れなおすべきだった
〔手仕舞い〕
2016/03/16 13:36 「1.12936」
(+0.00064、0.32R)
サポートゾーンに入って勢いがなくなってきたので半分利食い
2016/03/16 13:51 「1.12980」
(+0.00020、0.10R)
プロテクトヒット
現時点でのエグジットルールに改良の余地があるのは重々承知している。とりあえずそれは置いておいて、中期の仕掛けで考えた場合、11日の安値「1.11448」は目標値としてそんなにおかしくはないプライスである。そして昨日「1.11645」まで売られた。実に「6.77R」である。まあこれはすべて取り切っての数字なので低く見積もっても「3R」くらいはあるんではなかろうか。
短期と中期でエグジットの考え方は一緒でもプライスは異なってくる。「中期のエグジットはこうだ」と決めてあったとして、はたしてそのルールを守れるか? むろん守るのが当然といえば当然なのだが、リアルタイムで見ていて一度増えた評価益の減少に耐えることができるのか?
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