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2012年09月29日
ブレーキのエア抜き




さて、12ヶ月定期点検から帰ってきたわけですが

ブレーキが利かない。

原因としては、ブレーキキャリパーのオーバーホール時に

エア抜きができてないのではないか?

というのが前回までのお話。



そんなわけで、ブレーキキャリパーのエア抜きをしてみます。











@エア抜きとはなんぞや

たぶん、そこから始まったほうがいいと思うのですね。

『 エア抜きせなあかんぜよ! 』

などと突然言われても、ナニソレオイシイノ?というのが人情というものです。

まず、ここでいう『 エア 』とは

油圧で動作する機械において

作動油が通る配管内に、空気の気泡が入ってしまうことがあります。

これが、この場合のエアです。

疑問点として、気泡が入ってしまうとなぜいけないのか。

ちなみに、油圧で動く機械は、見たら分かると思いますが

作動油のタンクの中に、ハイドロポンプが、漬かっていて

タンクの中でポンプを回して、そのポンプの圧力で

油圧のシリンダーなり油圧のモーターなりが動いています。

油圧で動く機械がしょっぱいポンプで動いているくせに

なぜハイパワーなのか?

詳しくはパスカル先生に教えてもらうと良いかと思います。








で、この油圧がハイパワーな理由のもうひとつが

作動油が、『液体である』という点があげられます。

なぜ作動が気体ではなく液体なのか。

(ちなみに、空気圧で動くブレーキもありますが、割愛します)

気体というのは、圧力をかけていくと、体積が縮んでいく性質があります。

なぜならば、気体の場合、構成する分子と分子の間の間隔が大きく

圧力がかかると、その間隔の分だけ密度が上がっていくからです。

圧力が上がっていくと、気体はどんどんエネルギーを溜め込むので

かければかけるほど体積が小さくなります。

そして、それまでかけていた圧力が無くなれば元の体積に戻ります。

この性質を利用したのが、空気バネという物です。

エアサスなどもこの原理ですね。

逆にいえば、気体をシリンダーに入れて

重たいものを動かそうと思うと、気体が圧縮されるだけで

ある程度以上の重さの物は、動かないことになります。




ここで、同じことを液体でやってみます。

液体は、圧力をかけても、体積が変わることはありません。

いわゆる、非圧縮性流体というものです。

( 気体は圧縮性流体になります )

なぜならば、分子間の結合がゆるい状態でひとつの固まりになっているからです。

イメージ的には、気体は、分子が散らばって動いているイメージですが

それぞれが鎖でつながっている感じです。

イメージとしてはそれで当たらずとも遠からずなハズ。

なので、圧力をかけると、びくともしません。

ただ、液体なので、一生懸命、圧力がかかっていない方へ逃げようとします。

さっきのように、液体をシリンダーにつめて重たいものを動かそうとすると

気体のように圧縮されることは無いので

シリンダーかポンプの限界まで力をかけることができ

重たいものも動かせるようになります。








さて、ここで問題。

この液体で動作する、シリンダーに、気体を混ぜてみます。

そうするとどうなるか?


こたえは、気体の部分だけがつぶれてバネのように動いてしまい

圧力をかけても、気体のバネの部分に圧力を吸収されてしまうので

シリンダーにかかる圧力が、その分弱くなります。








で、この現象を、そっくり車のブレーキに置き換えてみます。

ブレーキは、油圧で動作するシステムです。

ブレーキペダルを踏んでマスターシリンダーを動かし

油をマスターシリンダーから、押し出すことで

ブレーキキャリパーのキャリパーピストンに圧力をかけて、

ブレーキパッドをブレーキローターに押し付け、

回転運動のエネルギーを、

パッドとローターの摩擦によって熱エネルギーとして外に放熱することで

車を止める力を発生させる装置です。


この油圧で動く装置の途中、マスターシリンダーからキャリパーピストンに向かう

油圧ホースや配管内に気泡が紛れ込んだとします。


そうすると、その気泡の分だけブレーキを踏んでも圧力がかからないようになります。

なんていうか、

ブレーキを踏んでも力がかからず、ふわふわした感じになります。

あたかも、綿を踏んでいるような。

このような状態になった場合

ブレーキを踏んでも、本来かかるほどの圧力が、気泡が入る(エアーを噛む)ことによって

キャリパーピストンにかからず

『ブレーキを踏んでもブレーキが利かない』

という現象が発生します。








ちなみに、『 この気泡が紛れ込む 』という現象は、さまざまな理由で発生します。

一般的に一番多いのは

『ベーパーロック』という現象です。

あとの理由は

・ブレーキフルードの量が足りなくて、リザーバタンクから空気が混入する。

・いわゆる整備ミス。

・機械的な故障。

...etc...etc.



ちなみに、走行中に、ブレーキペダルを踏んでもふわふわして

ブレーキを踏んでもブレーキが効かない状態に突然なった場合

原因は、ブレーキの発熱によるベーパーロックか、

ブレーキラインの故障によるオイル漏れが考えられます。


とりあえず、ブレーキを何度も踏んでください。

何度も踏むことで、混入した気体が、より圧縮されて

ブレーキパッドにかかる圧が上がります。


それで、何も変化が無い場合。

・サイドブレーキを引く

 一般的にサイドブレーキは、ワイヤーで直接ブレーキを引っ張るので

 ブレーキの油圧系が落ちても機能します。

・ギヤを落としてエンジンブレーキ

 ベーパーロックさせないために、最初から使うのが当然ですが

 油圧系が死んだ場合は、当然真っ先に使う手段です。

・エンジンブレーキでシフトロックさせた上で、車体を進行方向に対して横に向ける

 最終手段ですね。

 車体の向きを変えることで、タイヤの横方向のグリップで無理やり止めます。

 ちなみにシフトロックとは、いきなり低いギヤに入れることで

 急制動をかけることです。

 FR車の場合は、これによってリアタイヤが流れるので

 横を向きやすくなります。


あとは、心で祈って、止まるのを待つだけですね。




そんな感じで、

ブレーキにエアが噛んでいるというのは

非常に危険な状態で

ブレーキのエアを抜くという作業は、仮にエアが噛んでいなくとも

気になったときにはやっておいたほうが良く

ブレーキのエア抜きとは非常に大事なことなわけです。





→ブレーキのエア抜きAに続く







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