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2020年02月29日
日本消化器がん検診学会で大腸CT検査技師認定制度が発足するまでの道のり その5
本年2020年より日本消化器がん検診学会で
大腸CT検査技師認定制度が発足いたしました。
大腸CT検査の認定制度ができるその礎としてエビデンス積み上げられました。
エビデンスをもとに大腸がん検診精度管理委員会から委員会報告も公表されました。
続いて日本の大腸CT検査の現状について調査することが求められます。
そこで2017年に下記の全国調査が報告されました。
日本消化器がん検診学会による
大腸CT検査の偶発症に関する全国調査
Eur Radiol 2017;27:4970-8.
2017年のインパクトファクターは4.027です。
この全国調査は日本の489施設から回答をいただき
14万7439件の大腸CT検査のデータが集積されました。
このような調査は世界の先進国でいくつか報告がありますが。
この日本からの報告が世界で一番大きい規模の報告となりました。
調査から判明したことの一部を紹介します。
日本で実施されている大腸CT検査の検査目的は
検診目的が20%
診断目的(便潜血陽性、消化器症状の精査など)が63%
術前検査目的が17%
でした。
検査を行う上で
ハンズトレーニングの経験がある施設は50%に過ぎず
大腸CT検査の読影経験数は
100症例以下が56%
101-500症例が31%
501-1000症例が8%
1001症例以上が5%
という結果でした。
熟練の度合いが少ない施設が多いということが判明しました。
日本消化器がん検診学会でトレーニングを実施していく必要性が示されました。
また、偶発症の頻度ですが
腸管穿孔の頻度は0.014%と十分に低く
とくに健常者を対象とした検診目的ではその頻度が0.0034%と極めて低いことも判明しました。
精度の高い検査を安全に行うためにトレーニングや標準化が求められています。
#大腸CT検査の偶発症に関する全国調査
大腸CT検査技師認定制度が発足いたしました。
大腸CT検査の認定制度ができるその礎としてエビデンス積み上げられました。
エビデンスをもとに大腸がん検診精度管理委員会から委員会報告も公表されました。
続いて日本の大腸CT検査の現状について調査することが求められます。
そこで2017年に下記の全国調査が報告されました。
日本消化器がん検診学会による
大腸CT検査の偶発症に関する全国調査
Eur Radiol 2017;27:4970-8.
2017年のインパクトファクターは4.027です。
この全国調査は日本の489施設から回答をいただき
14万7439件の大腸CT検査のデータが集積されました。
このような調査は世界の先進国でいくつか報告がありますが。
この日本からの報告が世界で一番大きい規模の報告となりました。
調査から判明したことの一部を紹介します。
日本で実施されている大腸CT検査の検査目的は
検診目的が20%
診断目的(便潜血陽性、消化器症状の精査など)が63%
術前検査目的が17%
でした。
検査を行う上で
ハンズトレーニングの経験がある施設は50%に過ぎず
大腸CT検査の読影経験数は
100症例以下が56%
101-500症例が31%
501-1000症例が8%
1001症例以上が5%
という結果でした。
熟練の度合いが少ない施設が多いということが判明しました。
日本消化器がん検診学会でトレーニングを実施していく必要性が示されました。
また、偶発症の頻度ですが
腸管穿孔の頻度は0.014%と十分に低く
とくに健常者を対象とした検診目的ではその頻度が0.0034%と極めて低いことも判明しました。
精度の高い検査を安全に行うためにトレーニングや標準化が求められています。
#大腸CT検査の偶発症に関する全国調査