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2017年10月11日
大腸CT検査が保険でカバーされると大腸内視鏡検査の受診も増えるよ!
2018年3月11日(日)に金沢で
第12回消化管先進画像診断研究会 (GAIA)を開催します!
豪華なセミナー、講演が実現できそうですよ!!
お楽しみに〜
◇Rad Fan様から本メルマガをご紹介頂きました!◇
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PubMedから、今日のつぶやき − 89 −
Smith MA, et al. Insurance Coverage for CT Colonography Screening: Impact on Overall Colorectal Cancer Screening Rates. Radiology 2017;284(3):717-724.
前回の続きです〜
2点ほど注目ポイントを挙げます。
1)大腸CT検査が保険でカバーされることで他の大腸検査も増えること
大腸CT検査が増えるのはわかるけど、大腸内視鏡検査の受診も増えるのはなんで?
前回のT橋さんのコメントにありましたね。
素晴らしいです。
考察で述べられています。
答えは人は選択肢がない単独の場合よりも、
選択肢を与えられた方がより行動に移すということです。
単独の大腸検査か複数の大腸検査が選択できる場合とに
ランダマイズして振り分けた結果で出ています。
詳しく知りたい方は、例えば下記の文献をご参照ください。
Am J Gastroenterol 2014;109:1072-9.
2)大腸CT検査の選択比率
第1位 大腸内視鏡検査 73%
第2位 便潜血検査 13%
第3位 大腸CT検査 11%
第4位 S状結腸鏡検査 2%
第5位 注腸X線検査 0.1%未満
うーん、大腸CT検査が思ったよりも少ないです?!
この点についても考察で触れられています。
比較的新しい検査であること、集計された2005-2010年の期間では
米国で最も権威ある検診の検討・推奨機関であるUSPSTF:
US Perventive Services Task Forceにおいて、大腸CT検査がまだ推奨
されていなかったことなどが挙げられています。
なお、USPSTFは昨年の改定で大腸CT検査を有用な検診法として推奨しています。
大腸CT検査の選択が11%だったわけですが、保険でカバーされていた対象が半分でした。
ということは全員がカバーされていたとすると22%ですね。
この数字が面白い。
実は、北海道の加藤先生がGAIA-01として
検査の選択法の臨床試験を実施しています。
詳細は来年2月の学会報告や論文を待ちたいと思いますが、
まずまず似たような傾向があるなあという感じです。
報告が楽しみですね〜〜
それでは、また。
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28696184
★★重大ニュース!!━━━━━━━━━━━━━━━
日本消化器がん検診学会とGAIAの共催で実施した
「大腸CT検査の実態全国調査【臨床研究 GAIA-03】」
が放射線領域の代表的なジャーナル
「European Radiology(2016 Impact Factor: 3.967)」
に掲載されました!!
委員の先生方に大変」ご尽力いただきました。
ご協力いただいた施設の医師や技師の皆様にも感謝です!
皆さま、本当にありがとうございました!!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★★
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大腸CT検査のポイント集
毎日のつぶやきを経て増えていきますね。
<適応>
・閉塞性大腸がんに対して大腸CT検査は有用だが、手技に工夫が必要。
・完全閉塞症例には「PET/CT colonography」。
・内視鏡の検査待ちの日数を減らす役割もあり。
<検診>
・検診目的の大腸CT検査が保険でカバーされることで
大腸CT検査による検診受診率は735%増加した。
・検診目的の大腸CT検査が保険でカバーされることで
大腸内視鏡検査による検診受診率は38%増加した。
<腸管前処置>
・内視鏡後にガストログラフィン30mLを服用したら約4時間後に大腸CT検査をしよう。
・自動送気装置の使用は穿孔頻度を下げる。
<腸管拡張>
・右側臥位は最適な腸管拡張を得るためのベストポジションである。
・炭酸ガス自動送気装置は良好な腸管拡張を得るのに有用である。
・ブスコパンは腸管拡張の改善に寄与しない。
・自動送気装置の使用は穿孔頻度を下げる。
<読影>
・読影の飛ばしすぎは読影精度を下げるので要注意。
・トレーニングを積めば、都市部の病院でなくとも高い精度の検査が可能。
・検診目的の大腸CT検査は有症状者に対する大腸CT検査よりも、病変をみつけづらく読影には注意が必要。
<診断>
・C-RADSにおけるC1の5-10年の検査間隔は妥当
・大腸CT検査の中間期癌の頻度は非常に低い(0.1%、2/1429)
・便潜血陽性後から内視鏡を受けるまでの期間が10ヶ月以上になると大腸がん全般・進行がんのリスクが高まる。
<受診者の受容性>
・患者さんの苦痛度は炭酸ガス自動送気装置の使用やブスコパンの使用は影響しない。
<偶発症>
・閉塞性大腸がんでは穿孔のリスクが高くなるので注意しましょう。
・術前検査目的の大腸CT検査の穿孔率は0.028%。
・検診目的の大腸CT検査の穿孔率は0.003%。
・精検目的の大腸CT検査の穿孔率は0.014%。
・穿孔率は術前検査目的に比べて検診目的で有意に低い。
・穿孔症例の81%では外科治療が不要。
・自動送気装置の使用は穿孔のリスクを低減する。
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メルマガタイトル:大腸CT検査アカデミー
http://www.mag2.com/m/0001679515.html
日本の大腸CT検査の知識のボトムアップを狙っています。
最新の世界の知識を身につけることで、患者さんに還元するのはもちろんですが、きっと新しい研究の芽も生まれると信じています。
皆でパワーアップしていきたいですね!!
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応援いただけると嬉しいです。
☆☆大腸CT検査ってなあに? 〜大腸がんをへらせるの?〜☆☆
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■読影トレーニングに関して重要なお知らせです。■
ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、自身の業務が膨大になってきたこともあり、残念ながら永続的に続けることは困難な印象です。
一方で、学会で認定制度の設立に向けた動きが活発化してきました。
そこで申しわけありませんが、読影トレーニングの個人的な実施は今年一杯までとさせていただきたいと思います。。
トレーニングのレポートの受付と解答送付は今年一杯までとさせていただきます。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
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されていなかったことなどが挙げられています。
なお、USPSTFは昨年の改定で大腸CT検査を有用な検診法として推奨しています。
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ということは全員がカバーされていたとすると22%ですね。
この数字が面白い。
実は、北海道の加藤先生がGAIA-01として
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詳細は来年2月の学会報告や論文を待ちたいと思いますが、
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そこで申しわけありませんが、読影トレーニングの個人的な実施は今年一杯までとさせていただきたいと思います。。
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